- Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093881395
作品紹介・あらすじ
おじさんの仕草や言葉には、長年社会を歩いてきた人生が詰まっています。それはくだらなかったり、おもしろかったり、為になったり…と千差万別。その隠れた素晴らしさ、若者にはまだ備わっていない味わいを伝えるべく、取材し、観察して図鑑としてまとめました。今まで気にしていなかった「おじさん」を楽しむガイド。
感想・レビュー・書評
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昔から、おじさんにだけは、よく声をかけられるのです。
あ、ついでに言うと、子どもにも。
「同年代の男性」という、必要不可欠(?)な世代だけがすっぽり抜け落ちているのが
なんともさみしいことですが。。。
大学時代、駅のホームで電車を待っていたら、降りてきたおじさんが
なぜだか腕いっぱいに抱えていたポッキーやらたけのこの里やらを
「食べなさい!いいからいいから。」と押し付けて、風のように去って行ったり
ディズニーランドにデートに行って、彼とふたりでアトラクションの行列に並んでいたら
後ろに並んだおじさんに、乗り物に乗るまでずっと話しかけられ続けて
「なんで知らない人とずっと話し込んでるわけ?」と、あとで彼にふくれられたり。
極め付けは、旅費を切り詰めて、急行で上野から青森まで旅をしたとき
途中からボックス席の向かい側に座ったおじさん。
強面に、スーツの中は派手なシャツ、アクセサリーはゴールドで、
いかにも普通のお仕事じゃなさそうな空気を漂わせていたのだけれど
終点まで乗ると聞いたとたん、靴をぬいで楽にできるよう、床に新聞紙を敷いたり
冷凍みかんやらお菓子やらを、停車時間を見計らっては買って来てくれたり。
おじさんが腰かけたとき、「私、無事に青森までたどり着けるのかな。。。」
なんて思ってしまったことを、心の中で深く深く後悔したのは言うまでもありません。
というわけで、あのとき、あのおじさんはどんなことを思っていたの?
他にもいっぱい人がいたのに、なぜよりによって私にお菓子を?
という疑問がもしかしたら解けるかしら、と
ブクログ仲間さんのレビューで気になっていたこの本を読んでみたのでした。
そんな個人的すぎる疑問は、やっぱり解けなかったけれど
驚くべき熱心さで観察され、こまやかに描写されたおじさんたちの個性的なこと!
明日から、出かけるたびに、あちこちに佇むおじさんから目が離せなくなりそう。
珍しい本を読んでしまったなぁ、と本を閉じ、朝日新聞の夕刊を開いたら
なんとそこにも、なかむらるみさんのおじさん観察イラストが。。。
たまにこういう「ささやかな奇跡」をプレゼントしてくれたりするから
本を読むのって、やっぱり楽しい♪
ちなみに、なかむらるみさんのおじさんイラストは、毎週水曜日の夕刊に
掲載されるらしいです! -
おじさんについて、詳しく書かれた本。
通学用に借りていたのだが、失敗。
一人で笑うのも、可笑しいと思い何とか堪えながら読みましたが。
この作者さんも、すごく観察してらして世の中には色々な「おじさん」がいるのだと感じさせられました。 -
おじさんの様々な形態を観察した「おじさん」を楽しむ図鑑。
多種多様なおじさんたちを分類、イラストと写真で紹介。
評価とPOINT有り。所々にあるコラムも多彩。
もくじ、おじさんさくいん有り。
なんとなく考現学なおじさん観察図鑑です。
街のあちこちにいるおじさん、TV画面で見たおじさん、
おっちゃん探訪におじさんツアー、おじさん飲み会に潜入、
有名なおじさん等、おじさん尽くめな本です。
知らないおじさんを見つめることや話しかけることは難しい。
その困難?を乗り越えて教えてくれる、好奇心たっぷりの
内容は、驚きであると同時に、とても面白いものでした。
なんともサクッと読めるし、なんか和めるイラストが楽しい(^^♪ -
☆2つ
だめだこりゃ。
とにかく字が小さすぎてわたしら老眼のおぢさんには読めやしない。
この本はいまから半年くらい前に品川駅のKioskで見つけて、お、なんだかおもしろそうだなぁ、とパラパラしたものの、今一買う気にまではならなくてうっちゃった事がある。
その後どうしても気になってe-honでプチっと買ってしまった。
ああでも失敗だった。字が小さくて読めないうえにしっかり読むと全くおもしろくもおかしくもないのだ。
ちょっと変わった絵にだまされているだけなのだ。
みなさま、とくにおじさんは決して間違えて買ったりしてはいけませんぞ。
あ、それからこの本はもういらないから、希望者(ただしおぢさんに限る)に差し上げます。ぜひご一報を。 -
むむむ、おじさんは見られている。そして一方的な判断で区分されている!おもしろいとばかり笑ってはいられない。
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こんばんは!
あったかいコメントと
お気に入りポチ
ありがとうございました(^O^)
あははは(笑)
つるむ分かります...
こんばんは!
あったかいコメントと
お気に入りポチ
ありがとうございました(^O^)
あははは(笑)
つるむ分かりますよ♪
たむろするとか
集まって喋るとかの意味ですよね(^_^)v
確かにおばさんは
常に大勢で
たむろしてるよなぁ〜☆
自分も味のある
おじさん目指してるんで(笑)
この本、気になってたんです!
電車の中で読んだら
マズいのかな?(汗)
2012/07/03
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以前から興味はあったんですが、購入するまではないと思っていました。偶然、図書館で見つけたので借りて即日で読み終えました。感想は、やはり購入するまではないなと思いました。ただ、著者の観察力とイラストには笑いました。
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誰でも、いずれかのおじさんに分類できる。
身近に気になる"おじさん"いれば、楽しい。
おばさん図鑑も執筆してくれるかな? -
いわゆるエッセイ漫画、だけど写真も多数掲載。
帯に「すべての若者に捧ぐ」とあるけど、これってツリなんでしょ、いまだいつでもいつまでも若いつもりの事実オジサンに向けての、僕も引っ掛かりましたよ。
それにしてはキャプション等、活字の小さい部分が少なからずあり、最近、すっかり老眼が入ってきたもんだから正直辛いものがありました。これは警告ですね。汝、自身を知れ!
構成的にはまさしく図鑑っぽくて、おじさんの生態がヴィジュアル的に多彩に網羅され、分類も愉快で痒い所まで手が届いていて、そこがまたおじさん的には痛し痒しなんだけど、それぞれの項目によっておじさんという名称を“何々な”おじちゃん、おっさん、おっちゃん、オヤジというふうに変化させてもよかったんじゃないかな。
でも、それだと混沌さが増し収拾がつかなくなりそう。もっと分厚くして納めることもできましょう。実際、本書は100頁ちょっとの小冊子、本来の図鑑の姿としては3倍の分量が必要。ついでに縦横の幅も拡げてイラストや文を大きくすれば、当然値段は高くなる。マーケット的にはきついかなあ。
筆者は美大出の30代イラストレーター。絵や解説の他に、本書に挿入されているおじさんにまつわるコラムやルポ、インタビューを担当。対象と向き合う媚びることない冷徹な視線と慎密さが本書の番外項目「おじさんにモテる女性たち」の中に彼女も含まれるのではないかと感じました。 -
おじさんの生態について綴った異色の本。ゆるいタッチのイラストで東京を中心に、作者の印象に残った様々なおじさんをカテゴリ別に紹介・解説している。小説ではないので、続きが気になって一気に読み切るという事にはならず、数週間かけて少しずつ読み進めていった。私は一度読んでしまえばもう満足かな。
それにしても作者のおじさんへの親愛には目を見張るものがある。おじさんという生き物に心底の興味がなければ、このようなテーマの本を出そうなんて発想はまず出てこないだろう。まだ31歳という若さにも関わらずなぜ…と思ったが、自分がまだ到達していない年代だからこそ、おじさんに興味が湧き、自分の感性とは異なるおじさん達の生態に面白さを感じたのかもしれない。
読んでいてホッとしたのは、作者がちゃんと警戒心を持っている事。おじさんステキ!おじさん好き好き!と肯定一辺倒ではなく、取材時に危ない雰囲気のおじさんとは距離をおいたり、怖がったり、イヤなおじさんについても記述している。今後も常識的な感覚を持った上でおじさんたちと付き合い、その魅力を紹介した本を出して欲しいと思う。
「優しくてピュアなオーラ」だなんて♪
たぶんもう一生、誰にも言ってもらえることがなさそうなこの素敵な言葉、
プリ...
「優しくてピュアなオーラ」だなんて♪
たぶんもう一生、誰にも言ってもらえることがなさそうなこの素敵な言葉、
プリントアウトして、お守りにして、手帳に大切にはさんでおかないと!
それにしても、若かったあの頃は「おじさん」と認定できる人がいっぱいいたけれど
自分より年上の男性をおじさんと呼ぶとすると
「おじさん」認定できる層がどんどん高齢化して狭くなっていくのが
ちょっとさみしい今日このごろです(笑)
レビューも相変わらず楽しいのですが、
負けず劣らずコメントのやりとりも面白く、
にやにやしながら読んでいるおじさんがここ...
レビューも相変わらず楽しいのですが、
負けず劣らずコメントのやりとりも面白く、
にやにやしながら読んでいるおじさんがここにおります(笑)。
私も、この本読んでみようっと。
もし、なかむらるみさんがkoshoujiさんを街で見かけたら
張り切ってじーっと観察したあげく
「熱意をこめて本...
もし、なかむらるみさんがkoshoujiさんを街で見かけたら
張り切ってじーっと観察したあげく
「熱意をこめて本を読む、知的なおじさん」として
必ずや頁に登場させることでしょう♪
みなさんと楽しくコメントをやりとりさせていただいていて、はっ!と気づいたのですが
私って、おなかが特に空いていなくても
たぶん「お菓子ください♪」オーラを、とてつもなく大量に発していたのではないでしょうか?!
「おばさん図鑑」が発売されて、「ものすごくお菓子がほしそうなおばさん」として
描かれていたらどうしよう!と心配になってきました。