左手一本のシュート: 夢あればこそ! 脳出血、右半身麻痺からの復活

著者 :
  • 小学館
4.15
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本棚登録 : 137
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093881555

作品紹介・あらすじ

もう一度バスケットコートに立ちたい-この「夢」が死の淵から奇跡を呼び起こした!15歳の田中正幸君を襲った悲運。絶望の底から這い上がり、望みを叶えるまでの1167日、涙の軌跡。

感想・レビュー・書評

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  • 高校時代の同級生です。
    一年遅れになってしまったので、直接関わったことはありませんが、大変だった時期は知っています。
    しかし、予想以上に壮絶な出来事で
    改めて田中君のすごさを感じました。

  • 左手一本のシュートが決まって、勝利した。試合が終わったあと、3年半の想いがいっぱいになり床にうずくまる。悔しくても悲しくても、泣かなかった正幸さんから溢れてきた涙。胸が熱くなりました。

  • 引き込まれるように一気に読み終わた。最初かっら泣きっぱなし。決して夢をあきらめない大切さ。目標目指して真摯に取り組む思い。正幸君の姿に勇気をもらった。そして、お母さん、医師、先生、友達等、まわりの人たちの人思う気持ち、強い絆に感動。人間やっぱり一人では生きていけない。指導に携わる者として古田先生に尊敬の念と憧れを抱く。

  • 資料ID: W0161552
    請求記号: 916||Sh 45
    配架場所: 本館1F電動書架C

    高校の入学式3日前に脳出血で倒れ右半身麻痺。
    バスケは絶望的と判断されたが
    「再び試合のコートに立ってみせる!」
    そんな夢が強い意思が、驚愕の復活を生んだ。
    利き手でない左手一本だけのシュート。
    1167日の軌跡を追ったドキュメント。

    テレビで放映された次の日に購入が決まった一冊。
    あきらめない辛さと強さ。
    どうぞ感動して下さい。(W)

  • 神様が贈り物をくれたのは、
    運命を手繰り寄せたのは、
    彼の人柄なのかなと思う。

  • 困難に立ち向かう前向きな姿勢が勇気をくれる。

    正幸くんとお母さんの考え方とか人柄が素敵で、周りの人のサポートもすごくハートフル。「人に支えられて生きている」ということを感じられる。

    お母さんの立場からすると、頭をかばってスポーツはやめさせようと思ってしまいそうだけど、息子の想いを汲んで本人が納得いくまでバスケすることを応援して、強い親子の信頼関係にも心打たれた。

    部活や進路に悩む中高生にオススメしたい1冊!

  • 『左手一本のシュート』/島沢優子

    この書籍の主人公は、田中正幸君という当時15歳の少年です。
    田中君は、中学時代、山梨県でも県選抜に選ばれるほどバスケットボールが上手な子でした。
    高校入学してすぐに、脳出血を患い、半身麻痺となってしまいます。
    この書籍は、田中君が病に倒れてからバスケットコートに再び立った日までの軌跡をまとめたものです。

    私も小学校から40を迎える今に至るまで、バスケをやっています。本当にバスケがあったからこそ、色々な人と出会う事ができ、様々なことにも接点を持つことができました。その一つに当然、読書も含まれます。
    だからこそ、本書を手に取った時、タイトルに惹かれました。「左手のシュート」
    右利きの場合、左手でシュートを打つことはそう多くありません。本を手に取った時はそんなことくらいしか思っていませんでした。そして、バスケが題材となっていたから興味を持ったにすぎませんでした。

    本書を読み進めていくうちに、将来有望な若いプレイヤーが突然の脳出血って・・・
    最初のうちは頁を捲る手も重かったように思います。でも、田中君がすごいのは、

    p78
    成功率何パーセントといった確率で、自分の夢までの距離を測るようなことはしたくなかった。夢の確率は計算できるわけじゃない。
    確率が低くてもできるときはできるし、できないときはできない。

    「死んじゃったらできないけど、おれは生きている。生きていれば、可能性はゼロじゃない」

    という考えに始まり、決して何事にも諦めない。それどころか、周りに弱音を吐くこともせずに、たった一つ、「バスケが好き」って気持ちだけで、半身麻痺の状態の中で、どうしたらコートに復帰できるかだけを考えている姿に勇気をもらいました。
    もちろん、15歳という年齢で様々な感情にも揺さぶられたと思います。
    でも、彼は、病に倒れて、1167日後に、コートに戻るんです。

    p206
    「その目標を叶える為に、1年間じっくりと時間をかけるために休学して、病気の治療と身体の機能の回復に頑張ろうと思いました。本当につらくて厳しいリハビリをこなし、バスケットボールができることを願って毎日自分を励まし勇気づけながら、ここまで立ち直ることができました。
    そして3学年のいま、自分の意思で練習を頑張りインターハイ予選に出場することができました。僕は「失敗しても大丈夫」という仲間のみんなに強く支えられ勇気と自信をもってがむしゃらにボールを追い、左手でゴールを狙い、決めることができました。

    もちろん、簡単にゴールできたわけではなく、毎日苦しいリハビリと左手と左足を使った練習に打ち込み、不思議とあきらめようと思ったことは一度もありませんでした。それは「大好きなバスケットをしたい」という信念が僕にはしっかりとあったからです。僕はこの体験を通して、目標に向かって努力をすれば、きっと夢は叶えられると思いました。

    みなさんは、いま夢を持っていますか?夢とはどんな存在だと思いますか?僕は夢とは「自分自身の心と体を成長させてくれる大切なもの」だと考えます。夢に向かって毎日精いっぱい頑張れるように「いつか、やがて、きっと」という言葉を僕は心のなかで大切にしていきます。頑張っていれば必ず夢は叶います。だから、みんなにも勉強をしっかり頑張って高校に合格を果たして、その先にある輝く未来へ夢をもって努力していってほしいです

    これからも夢をもち、夢に向かってトライしてください。僕もいっぱい夢があるんで頑張ります。」


    夢の力って、つくづく凄いなと感じさせられました。

  • 脳出血で倒れて半身麻痺になっても、諦めないでリハビリしたり、最後まで練習に参加したりと、挫折してしまいそうだが諦めずに続けるところがすごいと思った。左手だけでパスを貰ってシュート決めるところはすごく感動した。

  • 高校1年の春に脳梗塞で右半身麻痺になったバスケット少年の話。

  • 受験勉強がしんどくなった時に読み返して活力をもらっていました。

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著者プロフィール

島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
ジャーナリスト。筑波大学卒業後、英国留学などを経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1993年~96年までジェフユナイテッド市原(現在は市原・千葉)を担当。98年よりフリー。スポーツ及び教育の現場を長く取材。著書に『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)『世界を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)、『部活があぶない』(講談社現代新書)、『左手一本のシュート』(小学館)など。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』をはじめ、ジェフで育成部長等を務めた池上正氏の著書8冊を企画構成した。公益財団法人日本バスケットボール協会インテグリティ委員、沖縄県部活動改革推進委員。

「2023年 『オシムの遺産(レガシー) 彼らに授けたもうひとつの言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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