そうか、こうやって木の家を建てるのか。 「200年住宅」と工務店選びの知恵

著者 :
  • 小学館
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093881678

作品紹介・あらすじ

「木」と「木の家」と「工務店」を知り尽くす著者が裏の裏の裏事情まで明かす。200年住める理想の「空間」を手に入れるすべてのノウハウがこの一冊に!建てる人も建ててしまった人も必読の「新常識」を凝縮。

感想・レビュー・書評

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  • 家関係の本は、何冊か読んでいる。
    夫の仕事の関係もあり、少しは知識や情報が入って来る。

    今回モニターで当たった本、「そうか、こうやって木の家を建てるのか」は今まで読んだ本と
    同じような内容(この建て方が良い、○○工法が素晴らしい、など)かと思いきや、全く違った。


    この著者、田鎖氏は元総合商社の木材本部に在籍され、当時は輸入木材をメーカーや工務店に
    卸す業務をされていた方だった。その時に沢山の住宅施工会社を見て来られた。

    その知識を生かして、企業。今の住宅事情に、業者、消費者(施主)両方に対してアピールする
    ネットワークづくりをされている。


    そしてこの本は、その消費者(施主)に対して「どうしたら良い家がつくれるか?」のポイントを
    分かりやすく基礎的な知識から(歴史も!)、施工業者の選び方、施工例をカラー写真でまとめてある。


    その中で面白い内容を紹介。

    家を建てる予定がある著者の友人が、三社(ハウスメーカー、設計事務所、工務店)にコンペを依頼。
    友人に家の各場所にポイント配分してもらい、それをもとに三社の出して来た設計図(同じ設計ソフト
    使用)に採点してもらう。
    この友人はどれがどの業者かは知らされていない。そして面白い結果が出る。
    また、予算に対しての見積りの内訳の裏話もあって、これも驚きの話だった。


    驚きと言えば、間取りや好立地(この本では東南角地が例)に対してのメス(どう表現していいか・・・
    でもこの著者の切り口はメスに例えるのが一番良いと思う!)。
    分かりやすく間取り図や立地図を入れて(坪単価も入れて)説明してくれる。チラシで見ているものと
    一緒だ。だから、すんなり言葉が入ってくる。そして業者の裏側が分かってくるのだ。


    業者からしてみたら、あまり良い本にはならないのであろう(著者もあとがきに記してある)。
    でも細かいチェックシートをきちんと理解して、それをもとにこういう家を建てたいと想いが
    あり、「よしやりましょう」と言ってくれる業者がいたならば、そこで先ず良い信頼関係が
    結べるのは間違いないと思う。

    著者の想いは強い。そして素敵だ。業者側でもなく施主側でも無い。両方を結びつける役目を担い、
    遂行しているかのようだ。(でもこの本は施主側に対してのものであり、あとがきでは「正しい
    消費者は正しいマーケットをつくる」と記している)


    最後に著者の言葉(あとがきより抜粋)
    あなたの家が、20年後ーいや200年後の家族も幸せにしてくれますように。



    地域のあり方、環境への配慮、全てを考慮してある家づくりは、今この時代だからこそ考えて行きたい。

  • これから家を建てようと考えている人に、ぜひ読んでほしい本。

  • 注文住宅建築を考えてる方にお勧めです。

  • わかりやすく、工務店の選び方について書かれた本。
    家を建てるときには比較検討して施主もしっかりと勉強することが本当に必要だと思う。
    ハウスメーカーで仕事をしていて、そう感じます。家を買うことをバクチにしないために目安になる本だと思う。

  • http://sgk.me/gnEWJl木造の一軒家って誰でも憧れる夢ですよね。無印良品の家などでも採用されているSE構法で有名なNCN社社長の家を建てるノウハウが満載の作品です。構造計算もしっかりできているので、これから家を建てる方にも安心できる1冊です。

  • 建築家というよりは工務店に住宅設計を頼む際のことが書かれてます。
    良い工務店のチェックポイントなどわかりやすく書かれてました
    それはそのまま設計者が注意すべきことでもあるのです。

  • これから家を建てる人におススメ
    興味ある分野なので無我夢中で読めました。

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