日本語防衛論

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著者 : 津田幸男
  • 小学館 (2011年4月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093881760

日本語防衛論の感想・レビュー・書評

  • 真の国際人とは、自分の文化や言葉をしっかり自覚して世界に発信し、相手のことも尊重できる人である。
    友好一辺倒ではなく、文化的に侵略されない防衛意識も必要。日本で日本語を話すことは当然の言語権である。☆

  • ユニクロや楽天が行なっている(たぶん、いつまでも続かないでしょうけど)英語の社内公用語化に象徴される英語支配の現状に警鐘を鳴らし、"日本語防衛"の方法を提言する本です。

    書名の"防衛"は比喩ではなく、文字通り国防の意味です。このままの趨勢が続くと日本が滅びるというほどの危機感に、著者は突き動かされています。なにしろ、最初の一文がこうです——。

    戦後、日本人は「愛国心」と「防衛意識」を完全に失ってしまいました。それを回復しようとして、私はこの「日本語防衛論」を書きました。日本語を愛すること、護ること。これが日本を愛する、護る第一歩です。日本の国防にはまず日本語の防衛が必須です。(序文。P.4)

    ついていけないかなと思いましたが、展開に説得力があり、いまの日本の言語状況は危険だと思うようになりました。とくに、「自己植民地化意識」の指摘は真剣に受け止めなくてはならない指摘だと思います。


    法律で日本語を護らなければならない(P.176)、という指摘は、この本を読む前なら突拍子もないと感じたでしょうが、英語社内公用化によって日本人が社内で日本語を使う言語権が奪われている現状を考えると、たしかにそういう必要もあるかもしれないと思えてきます。フランス、ポーランド、スウェーデンなどの例も紹介されています。

    2006年、EU首脳会議でフランス代表者が英語で演説したことに怒って退席したシラク大統領(当時)のことばが印象に残りました。

    一つの言語・文化による世界の支配など到底認められない。多くの言語があることはEUにとって確かに負担である。しかし、各国の存在意義はそこにあるのだ。(P.183)

    ちなみに、話者人口を見ると日本語は世界で第8位、1億2500万人(2.1%)。これだけの人口があるからこそ、すぐれた文学作品も生まれたし、さまざまな知見が日本語で発表されているわけです。そのことにもっと感謝し、自信を持ち、母語を護る必要があると思わされました。良い本に巡り会えました。

  • 2012/02/16:
    ざっと目を通す。
    基本的に、自分が昔から思っていることと同じだが、
    やっぱり愛国心とか、国防とかの言葉にしてしまうと、
    少しいかがわしい雰囲気になってしまう。
    愛国心とかの論理でなく、別の方法論が必要なんだろうなぁ。
    別に、どこかの国に愛国心とかを悪いものという刷り込みを
    受けたとかいうのでなくて、それを乗り越えるような、
    何かが必要なんだろう。
    でも...それを、どう表現するか...

  • 津田幸男教授によるグローバル・コミュニケーション論の教科書だった。

    かくすれば
    かくなるものと知りながら
    やむにやまれぬ大和魂 吉田松陰

    英語支配論という考え方が新鮮。
    グローバリゼーションによる弊害はこんなところでも。

  • 請求記号:810.9/Tsu 所蔵ID:50061871
    配架場所:図書館入口横 め・く~る(ベストセラー)
    貸出期間:2週間(学部生のみ・延長不可)

  • 国際通信社 AP アメリカ ロイター イギリス AFP フランス

    吉田松陰
    かくすれば
    かくなることと知りながら
    やむにやまれぬ大和魂 

    備えとは
    艦や砲との謂ならず
    この敷島の大和魂

  • 楽天市場やユニクロにおける社内での英語使用に警笛を鳴らしている良書である。なぜ、日本語を使わないのか、楽天、ユニクロ。言語法の確立を目指し、日本語保護法を提案している。日本語には日本手話も含まれるそうだ。少し勘違いしているかもしれないが、日本語と同列に日本手話も保護されるべきだという津田幸男氏の提案には賛成したい。

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日本語防衛論の作品紹介

日本語を護る、日本を護る。英語がしゃべれれば幸せになるのか?楽天、ユニクロの社内英語公用語化に抗議文をつきつけた言語学者が、英語ストレス大国・日本を斬る。

日本語防衛論のKindle版

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