ブッダにならう 苦しまない練習

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093881821

作品紹介・あらすじ

小池龍之介とブッダが苦悩から解き放つ

『考えない練習』『超訳ブッダの言葉』の小池龍之介さん、最新作。
大人気僧侶・小池龍之介さんの『練習シリーズ』第2弾は、
『苦しまない練習』。
現代人の多くの方々の不安や悩みを解決できる仏道の教えを、
25個の言葉にまとめ、誰にでもわかるように現代語訳し、
その一つひとつをていねいに解説しています。
さらに25題それぞれに人気漫画家・鈴木ともこさんが4コマ漫画を書き下ろし、わかりやすく、親しみやすくしてくれました。

26万部のベストセラー『考えない練習』著者が選んだ25の言葉は、
それを読んでいるだけでも、心が落ち着きます。
恋愛や仕事について具体的例をだしながらの解説は、
まさに苦しまない毎日の第一歩となることでしょう。



【編集担当からのおすすめ情報】
「イライラ」「不安」は練習でなくせる------
だれにでもできる、毎日のちょとした心がけが、
「苦しまない練習」になるんだ、
と小池さんは気づかせてくれます。

感想・レビュー・書評

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  • なんともありがたいお言葉がたくさん。
    しかし、書いてあることを実行するのはなかなか大変だろうなという印象。
    それができたら苦労してないよ!って思ったけど、だからこそ”訓練”って言葉も何度かでてきていたんだろうな。
    率直な印象としては、

    ・余計なことを考えずに、何事も一呼吸する。
    ・自分を客観的にみる

    ってことが大切なのかなと思った。
    少しずつできることを増やして、苦しまないようになれるようにしよう。

  • 話題の僧侶小池氏の第二弾「苦しまない」ためのハウツーです。
    仏道的に「苦」とは何であるかを柔らかい言葉で説いています。
    なるほどと頷く得るものが多い一冊です。

    第一弾の「考えない練習」は文章オンリーでしたが、今作はちょっとした漫画がついてます。
    でもいらない気がしました。

  • 人間関係、いろいろ疲れることが多いもの。

    この頃、マンションの理事を拝命して、色々壁にぶち当たっている。

    その中で、嫌な気持ちになったり、怒りたくなるときもある。どーすりゃいいのか。

    小池さんなら、なんて応えるだろうと思い、手に取りました。


    【内容を簡単に紹介】

    結論、苦しまないためには……

    まず、

    「あ、いま怒っているな」
    「なんで怒っているんだろ」

    みたいに、"嫌な気分"になっている自分を客観的にみることで、マイナスの感情と距離を取ることが大事なのだそう。流されたら、なんもかんもダメになってしまう。

    次に、嫌な気分になる原因に対して、

    ・自分と相手は違う価値観を持っている。
     (⇒だから、相手に認めてもらえない事もあるし、むしろ非難されることもある)

    ・物事に執着しない。「しょうがないなぁ」という姿勢。
     (⇒「こうでないとダメ」という考えがストレスをためる。所詮は完全に思い通りになどならない)

    上記のような視点を持つことが大事。


    【心に残った点】

    2点あります。

    1つは、友人関係について。

    当たり障りない関係でもいいから、友人がほしい、という欲。

    それでいいのだろうか。

    小池さんいわく、

    真の友人関係とは、いいところも、悪いところも、伝えあえる関係、だそう。
    (吉本隆明さんも『真贋』の中で似たようなことを述べていた)

    そして、指摘する時は、恩着せがましくではなく、論破するのでもなく、静かに、分かりやすく、ありのままを伝える。

    そりゃそうだ。伝える、と言うことは自分が言いたいように言うのではなく、相手に伝えることを目的に一生懸命伝えることなのだから。(コミュニケーション力)

    私も同感。

    互いに高め合う、切磋琢磨する関係。将来としては、「時として、相手が苦しんでいるのを助けてあげる力が自分にある。時として、自分が苦しんでいるのを助けてあげる力が相手にある(p.72)」関係になる。まさに理想形。この関係を形作っていきたい。

    だから、私は自分を磨く。


    もう1つは、親孝行について。

    この本では仏教の経典から多く引用されているがその中に、

    父母に育てられた借りを本当に返すためには、親の悪いところについて、それを直し、いい方向へ持って行ってあげることが大事。

    という一節があった。

    つまり、生きている中で手に入れた価値観を持って、両親の「真の友」になるということ。

    実体験としてあるのは、
    マイミクさんとの話、そして『自分の小さな「箱」から脱出する方法』を読んだことがきっかけで実行したことが、私の家庭に素晴らしい影響を及ぼしたことがありました。

    私の中での、家族の位置づけが、大きく変わったできごとだった。今では本当に精神的な支えになっています。

    "両親の悪いところを治してあげた"なんて大それたことは言えないけど、自分が手に入れた教訓、芽生えた価値観で、家族全体がいい方向へ変わるきっかけを作れたんじゃないかと思っています。


    【薦めたい人】
    何か、人間関係で悩んでいる人はぜひ。
    それ以外の人も、軽い気持ちで手に取ってみると、いい発見があるかもです。
    章の最初に引用されている仏経典の一節読むだけでもいいし、
    章末の四コマ漫画読むと、もっと分かりやすくなると思います。
    本自体が、まさに、「真の友」のような感じ。

  • 仏教のエッセンスがわかりやすくまとめられている。なるほどと思わされる良書。サクッと読める。

  • 一気に読むと少々説教臭く感じたが、日の終わりごろに一章ずつぐらいに読み返すと素直に受け止めることができた。自分の偏りを実感できた本。

  • *非難されない人などいない。つまり、誰しも非難される。
    *大人になる。
    サイの角のように。
    *所有欲を手放す。所有欲があると自分のコントロール下に置きたくなる。執着しないことを目指す。
    *親との関係を円滑にすることこそが親からの呪縛を解くことに繋がる。
    *パートナーを安らがせる。
    尊敬する。
    軽蔑しない。
    浮気をしない。
    家の実権を任せる。
    アクセサリーをプレゼントする。
    *友人もどきを見分ける。
    利益のために近づいてきて、一方的に求めるだけの人。
    口先だけの人。
    相手が喜ぶだけを言う人。
    財産を減らす人。
    *別れに耐える。愛別離苦。
    *悪魔から身を守る。
    悪魔は自分の中で作られる。
    騒音からイラつくのはその音をきっかけに自分の中に生まれた不満が悪魔である。
    *自己を整える。
    自分が実践できていないことを他人に諭さない。
    *自分に勝つ。
    怒ったら負け。怒ると論理性や客観性が下がる。
    良い心が出てきたら、その心を大事にして押し通す。そして面倒だ。という悪い心に打ち勝つ。
    求められたらさらっと与える。
    *嘘をつかない。
    嘘をつきそうになったら、単に事実観察に留める。
    *業をよくする。
    業とは心の中に蓄えられて次の感情を生み出すエネルギー。
    *孤独を味わう。
    *精進する。
    つまり、怠惰にならない。
    *不自由さを受け入れる。
    しょうがない。なるようにしかならない。訪れるべくして、訪れる。そのことを受容していく。
    *この瞬間を生きる。
    今日、今ここ、この瞬間に意識を集中する。
    *美化しない。
    余計な執着をしない。
    *身体を見つめる。
    自分の行為を全て言語化していくのも認知の練習として役立つ。
    *外見のこだわりを捨てる。
    *呼吸静める。

    一読では覚えられないので時折見返す必要がある。

  • 呼吸を静める。

  • ・この瞬間に生きる
     今、この瞬間の心の充足を積み重ねていく
    ・身体を見つめる
     夢物語ではなく、この瞬間の現実を認知する

  • マインドフルネスじゃないけど 徹底的に自己と向き合うこと、今と向き合うことの有用性が説かれています。
    外的な要因でどんな感情が湧いてきても、あくまで自分自身から出ているんだと思うようにしたいです。

  • お釈迦様のおっしゃったことを現代風に直して書いてある。参考にして生活すると、心穏やかになりそうです。キッチンに常備しておきます。気をつけたいところには赤線を引きました。

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著者プロフィール

1978年生まれ。山口県出身。東京大学教養学部卒業。月読寺(神奈川県鎌倉市)住職、ウェブサイト「家出空間」主宰。僧名は龍照(のちに空朴に改名)。住職としての仕事と自身の修行のかたわら、一般向け坐禅指導も行う。執筆活動も手がけ、『考えない練習』(小学館文庫)、『しない生活』(幻冬舎新書)、『超訳 ブッダの言葉』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など、多くの著作を持つ。2018年9月に月読寺を引き払い、路上生活者に。11月には修行の旅に出る(現在は音信不通)。

「2019年 『やっかいな人を自分のお城に入れない方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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