兼好さんの遺言 徒然草が教えてくれる わたしたちの生きかた

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著者 : 清川妙
  • 小学館 (2011年3月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093881838

兼好さんの遺言 徒然草が教えてくれる わたしたちの生きかたの感想・レビュー・書評

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  • なんて心にしみる本なのでしょう。
    徒然草をこんなわかりやすく紐解いてくださり
    生きる指針をさりげなく、
    兼好さんの言葉を借りて、授けてくださるなんて
    ありがとうの気持ちでいっぱいです。


    若きにもよらず、強きにもよらず
    思ひかけぬは死期なり
    今日まで逃れにけるは
    ありがたき不思議なり

    (若いとか、強いとか、そんなことに関係なく
    思いがけないのは、死のやってくる時期だ。
    今日まで、死をまぬがれて生きていることは、
    不思議のきわみである)

    人 死を憎まば、生を愛すべし
    存命の喜び、日々に楽しまざらんや

    (人間は必ず死ぬ。というこの厳然たる事実を見つめ
    受け入れ、覚悟し、あらためて、命というものを見直せば、
    (存命の喜び)=生かされている命を愛する思いは
    ひしひしと胸に迫ってくる。生きているということを
    日々、楽しまなくてよいものかー。)

    義理母を昨年なくし、1ヶ月もたたないうちに
    義理弟が突然なくなった。
    そして、元気だった実母が思いがけず
    癌であることがわかり、抗がん剤治療中
    どうして、こんなによくないことが続くのと
    思っていましたが
    兼好さんの徒然草のなかにみる死生観を
    紐解いていただいたおかげで
    少し、悲しみや不安も前向きに受け止めれるような
    気がしてきました。

  • 子供の国語の教科書にある徒然草の中にこの本が紹介されていた。

    教科書で紹介しているくらいだから素晴らしい本だろうと思っていたがやはり素晴らしい。

    自分も国語の授業で徒然草を習ったが、その時はめんどくさいと思う反、面内容に皮肉や風刺が入っていてちょっとおもしろいなと思った程度だった。
    しかし冷静に考えると鎌倉時代の大天才の思想を、現在でも触れる事が出来るという意味で古典を読むことはとても素晴らしい事だと思う。

    著者は女学生時代下記の段を読み、国文学の世界に進んだらしいが、本を読むことの素晴らしさを的確に表現していると感心した。
    第13段
    ひとり燈火のもとに文を広げて、
    見ぬ世の人をともとするぞ、
    こようなう慰むざなる。

    一度改めて徒然草をじっくりと読んでみたいと思った。

  • 僕は「普通の人」よりも古典を読む量はかなり多い(多かった)と思うんだけど、何か一つの作品を通読するってのは実はしたことない。
    幅広くちょいちょいとつまみ読み感じでね。

    だから徒然草も、それほど詳しいわけじゃない。
    著者が感銘を受けた個所も、知らないところが多かった。

    で、本書。
    いやー、いいね。やるじゃないか兼好法師。
    諧謔を交えた独特の視点で語る「老について」「死について」は、おそらくは初見の文章でありながらそんな気がしない。なんだかしみじみとした納得感。
    「徒然草」って、日本人の「原風景」みたいなもんなんじゃないかな、と思う。たぶんほとんどの日本人が、徒然草にあるような思いを、漠然とながら抱いているのだ。

    あとびっくりしたのは著者の年齢。もう90を超えてるんだってね。
    そのお年であれほど軽やかな筆致なのには脱帽。敬意をこめて星4つ。

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90歳の清川さんが賢人・兼好法師から学んだ元気と勇気たっぷりの生きかた読本。

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