好奇心ガール、いま97歳: 現役写真家が語るしあわせな長生きのヒント
- 小学館 (2011年9月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093882026
感想・レビュー・書評
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学べるときに学ぶこと。好奇心を捨てないこと。いくつになっても恋をする。祖母もそうだが、長生きな人はこんなところがあるんだなぁと思った。
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読み始めて1時間で読了、でも、100年分の人生が詰まっている。
写真家・笹本恒子氏、1914(大正3)年生まれ。
女学校を卒業後、画家をめざし、
後に初の女性報道写真家として活躍。
一時期、写真から遠ざかるも71歳にして現役復帰……
すごい人。
でも、できうるなら、大病の一つ、二つを
乗り越えていおいていただきたかった。
人間丈夫でなんぼよね……なんて、つい、ひがんでしまうから。
もちろん、丈夫な人間が長生きして、
皆が皆、笹本氏のようになれるわけではないのだから、
やっぱり、すごいのだ。
正直、おっしゃることは、耳が痛いことも多数あり。
人生半世紀の私、一世紀にならんとする著者に教えられるばかり。
絶対にあきらめないこと、
生きていれば、きっといいことがあるはず。
そう信じて、あやからせていただきたい。 -
“老いるから遊ばなくなるのではなく、遊ばないから老いるのである”という言葉を聞いた事がありますが、著者はまさに当てはまると思います。97歳とは思えない程若く見えるのは、当時の日本女性とは少し違った思考や、日本食よりもパンや肉が好物という習慣も一因かもしれません。これからも新しいことに挑戦し、いい写真を撮り続けて下さい。
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笹本恒子さんが写真を撮ってる人だということは、ぼんやり頭にあったが、97歳ですか!とやはり年齢を知って、驚く。そういう反応がイヤだからと、ある時期まで笹本さんは年齢をはっきり言わずにきたそうだが、1914年うまれ、いまも現役というのはやはりびっくりする。もう20年近く前に死んだ私の祖母は、笹本さんと2つ違いの1912年うまれだった(もし生きていたら、ことしは100歳だ)。10年すこし前に死んだ母は50代だったから、ひとの寿命はそれぞれとはいえ、長いこと生きはる人もおるんやなあと思う。
一人称「わたくし」で書かれる、1世紀近く生きてきた笹本さんの人生。
ワインになぞらえた撮影の話に、写真家が人を撮るのは、そういうことかと思う。ただシャッターを押せば写る、というだけではない、写真家がひきだす、その人のすがた。
▼ワインの楽しさは、友人、知人が訪ねてきたときなど、20分、30分とおしゃべりをするうちに味が変わっていくところですね。
これは、人間も同じ。
撮影ではじめてお会いした人と写真を撮りながら話をしていると、その人のいろいろな面が徐々に出てきて、表情も変わってくる。わたくしは、そういうところに写真の仕事のおもしろみを感じています。ワインも人もつくづくおもしろい。だから、やめられません。(p.37)
女学校を卒業するころ、先生が「将来は何になりたいですか」とたずねると、おおかたの女の子は「いいお嫁さんになりたいと思います」と答えた。そういう時代に、笹本さんは「絵描きになりたいです。でも、なれなければ小説家になりたいです」と答え、「それがダメでしたら、新聞記者になりたいと思います」と言ったそうだ。
『We』176号(http://femixwe.cart.fc2.com/ca18/73/p-r18-s/)で話を聞いた田中恒子さんも、かつて絵描きになりたいと思い、美術系の大学への進学を希望するが、親にいかぬと言われている。その田中さんより30ほども年上の笹本さんも、やはり「趣味で絵を描くのはいいが、女絵描きになんてとんでもない。嫁のもらいてがなくなるし、食べてはいかれない」と大反対され、女子美への進学は許されなかった、という。
いま、絵描きになりたいと思う女は、反対されずにいけるんかな、どうやろと考えた。
(2/3了) -
97歳で現役! 凛として生きるって素敵。 自分の人生は自分のものですものね。 大切に生きましょう!
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とても良かった。最近、年を感じることが多くなって、そう長生きはしないだろうと弱気になっていたけど、この本を読んで背筋がピシッと伸びる感じがした。
たしかに、好奇心・独立心が旺盛でなかなかふつうの人はマネができない人生ではあるけれど、「すごいな~」という本ではなく、一人の女性が自分に正直に、時にはつらい思いもしながら、それでも一生懸命に生きてきた道筋が肩の力を抜いて語られていて、ある意味とても身近に感じられる本だと思う。もしも長生きすることがあったら、こんなふうに私も生きたい。 -
好奇心があると 歳のことなんかわすれてしまうぐらい 充実するもんなんだとつくづく思いました。
これからも 楽しく毎日を過ごしていただきたいな~
そして また気付かれた事を本にまとめていただきたいと思いました♪ -
タイトルからして洒落てるけれど、とてもこの方97歳には見えません。きっと昔からハイカラな方だったんでしょうね。読んでみると無理をして周囲と違うことをしているようには感じられないのですけれども。不思議な感じです。でもあくまでもこれが彼女の自然な生き方なんでしょうね。だから長生きして、かつ元気で好きなことを続けられるのでしょう。