好奇心ガール、いま97歳: 現役写真家が語るしあわせな長生きのヒント

著者 :
  • 小学館
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感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093882026

作品紹介・あらすじ

26歳で日本初の女性報道写真家に。小休止のあと、71歳で再出発。97歳、やりたいことで頭の中はいつもビジービジー。現役写真家が語るしあわせな長生きのヒント。

感想・レビュー・書評

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  • 身体の老いは、生きている限り避けられないません。しかし、心や精神は、そうではないということが読んでいるとよく伝わってきます。著者は、写真家であるので、目の前の被写体の一番良いところを残したいという本能があるのか、なにごとにも前向きで良い面に光を当て続けてきたのが、長生きの秘訣なのかなと思ってしまうほど楽しく、明るくなる本です。

  • 学べるうちに学んでおこう。
    学べるものは何でも学ぼう。
    いつなんどき何が役に立つかわからない。

  • 日本初の女性報道写真家、笹本恒子さんの自伝的書。
    現在のライフスタイルから、もはや個人の視点からの日本史の世界まで。プランドハプンスタンス的複線回収が楽しい。
    情熱的で大胆で洒脱な、行動力溢れるお人柄に想いをはせ、終始ワクワク・時に涙しながら読むことができた。

    備忘録
    ・老人ホームはやめて自宅リフォーム。行けるところまで自力で。
    ・1度情熱を傾けたものは、時を経て身を助けることがある。蓋をした情熱はいくつになっても取り戻しにいってもいい。例え還暦を過ぎていても。
    ・どんなに苦しくても死んだらおしまい。生きていれば嬉しい日が迎えられる。
    ・人も運も明るいところに集まる
    ・若い頃は「男にできて女にできない仕事はない」と肩肘張っていたが、今は働く女性たちに「男勝りになる必要はない」と言ってあげたい。仕事は男よりできてもいい。でもなにも男の真似をしなくてもいい。女は女として、男には見えない分野をやっていけばそれでいい。(せっかくだから個性を活かして、ということかな?)
    ・学ぶにも仕事するにも、年齢関係なし。
    ・苦労が顔に出さない方が賢い。影で泣いても明るくしていたほうが良い。ギリギリの時でも周りの人が道を開わまいてくれることが何度もあった。その人運のよさは明るくしていたからだと思う。
    ・明治生まれで事を成した女性はパワーが違う。
    ・高齢になっても病気自慢大会はつまらない。年にかかわらず現役で働いている人と自然と付き合うようになる。年齢、国籍、性別関係なし。話が合い、夢が語る、一緒にいて楽しいのが1番。
    ・餅は餅屋。不得意な部分は、得意な人の力を借りるのが得策。

  • 12/6/20 津田沼丸善

    12/6/3 ソロモン流
    笹本恒子
    フォトジャーナリスト・笹本恒子

    1914年東京生まれ。1940年に財団法人写真協会に入社、日本初の女性報道写真家となる。
    97歳になった今もなお、全国各地で公演や個展の開催など現役として活躍中。
    今年の5月に自伝、6月末には写真集の出版、そして間もなく札幌に個人ギャラリーのオープンを控えるなど、精力的な活動を続けている。
    今回新たな取材相手として選んだのが、夕張の鈴木直道市長。今まさに財政再生に挑む若き市長の姿をどう捉えるのか。
    大正、昭和、平成と3つの時代を見つめ続けて97年。激動の時代を生き抜いてきたフォトジャーナリストとして、そして“女性”として今日も新しさを求め続けている。

  • 2018年2月25日読了。図書館で借りた。

    すでに著者の本を数冊立て続けに読んでいるので、すでに知っている内容が多々。

  • 元気がでますね。
    新しいことを始めるには「遅すぎる」とか「歳をとり過ぎている」とか関係ない。
    グズグズしていないで今始めないと!と背中を押してくれたような気がします。

  • 読みながら齢104になろうという祖母のことを考えた。
    この著者は、素敵に自由に心若く生きている。
    祖母はどうかというと、こんなに華やかな人生でなかったと思う。
    この方は恵まれている。ご本人の心構えやお人柄が素敵というだけではないだろう。

    97歳のお年寄りの話というよりも、年齢がなければ女流写真家のエッセイを読んでいるかのよう。

  • 97歳とは思えない、とてもかっこいい笹本さん。こんな風に凛として、生きていきたいと思える1冊です。

  • 日本初の女性写真家といわれる笹本恒子氏のエッセイ。
    どんなきっかけで写真家になったのか、写真家になり、現在までどんな人生を送ってきたのか。

    写真家としてのキャリアを一旦捨てたものの、数十年を経てカムバック(当時71歳)。「やっぱり自分はこれがやりたいんだ」と思うことがあれば、いくつになってもはじめることはできるし、縁はついてくるものなんだ。

  • はつらつとした姿に、私の人生だって、まだまだこれからなんだ、と元気になってきた。と思いつつも、何が起こるかわからないからこそワクワクするという強い好奇心と、バイタリティがあってこそなんだろう。

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著者プロフィール

日本初の女性報道写真家。日本写真家協会名誉会員。1914年9月1日生まれ。昭和15年、財団法人写真協会に入社。「社会派の写真」を手がける一方、さまざまな人物の時代の顔を、自ら口説き、撮り続け、国内外で数多くの写真展を開催。2011年、吉川英治文化賞を受賞後、一躍時の人になり、新聞、TV、雑誌などから取材が殺到。2011年、日本写真家協会賞功労賞受賞。2012年、札幌に「笹本恒子常設写真ギャラリー」誕生。2014年、「笹本恒子100歳展」写真展を全国で開催。同年、「ベストドレッサー賞」受賞。15年より、鎌倉・海辺の老人ホームに転居するも、取材、執筆活動など、元気に継続中。著書に『100歳の幸福論。』(講談社+α文庫)、『好奇心ガール、いま101歳』(小学館文庫)、『お待ちになって、元帥閣下』(毎日新聞社)、『99歳、現在進行形ね。』(小学館)、『笹本恒子の「わたくしの大好き」101』(宝島社)など多数。

「2016年 『[日めくり]笹本恒子、101歳。バラ色の人生 いつまでも楽しく生きるための毎日のヒント。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

笹本恒子の作品

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