あんぽん 孫正義伝

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093882316

感想・レビュー・書評

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  • 率直さ
    純粋さ
    こだわりのなさ
    屈託なく
    怒らない

    評価されるべき人

    在日だからというだけで
    片付けるにはもったいない

  • 紙の本は30年後はにはほぼ100%なくなると言う孫の持論を私は全面的に認めない
    多くの孫正義伝は、ソフトバンクの成功を起点にして、いわば帰納的に青年時代の孫の物語を語っている。しかし、人間はそんな美談が簡単に通用するほど予定調和的にはできていない
    大体騎馬民族の末裔中のは、全部山賊なんです
    スティーブからは事業の成功というより、一回限りの人生で何を成したか、何をなそうとして精一杯生きたかということの方がはるかに大切だということを学んだ
    韓国は新規産業参入障壁が日本と比べようもないくらい低い

  • 2010年に発表された「新30年ビジョン」で、30年後には紙の新聞、書籍、雑誌もほぼ100%あり得ない

    三憲のフェイスブックのやり方

    年寄りと話をするのは好かんとですよ。病気のこと、孫の話ばかり。温泉や焼肉食べる生活も飽きる。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/57649

  • 「あんぽん」とは、学生時代、孫正義氏が名乗っていた日本姓「安本」を音読みして付けられたあだ名。
    日本国籍を持っていなかった頃には「安本正義」だった氏が帰化を機に「孫正義」となったのは、一見すると矛盾に感じられます。
    その矛盾にこそ、今では日本を代表する大実業家、立志伝中の人物となった氏の、屈折した複雑な生い立ちが反映されるいます。

    ノンフィクションの鬼才・佐野眞一は、孫正義の立志伝には全く興味が無いと言い放ち、孫の父方・母方を三代遡り、在日朝鮮人として差別と金と暴力にまみれた一族の歴史を紐解いていきます。
    その過程のダイナミックなグル―ヴ感が堪らなく面白い。

    鳥栖駅前の朝鮮人部落で養豚と密造酒で生計を立てていた一家。
    大雨で川が溢れれば豚の糞尿に浸かることになる劣悪な環境で育った孫正義は、父が金貸しとパチンコ屋で次第に裕福になるにつれ、福岡の有名中学から名門・久留米大付設高に入学し、あっさりと中退して米国留学へと巣立っていきます。
    父方と母方の親族間の激しい確執は、文中にも使われているように、まさに『血と骨』の世界と表現するのがピッタリな感じで。

    こんなにも激烈な環境を潜り抜けてきた孫に、普通「あんぽん」とは、学生時代、孫正義氏が名乗っていた日本姓「安本」を音読みして付けられたあだ名。
    日本国籍を持っていなかった頃には「安本正義」だった氏が帰化を機に「孫正義」となったのは、一見すると矛盾に感じられます。
    その矛盾にこそ、今では日本を代表する大実業家、立志伝中の人物となった氏の、屈折した複雑な生い立ちが反映されるいます。

    ノンフィクションの鬼才・佐野眞一は、孫正義の立志伝には全く興味が無いと言い放ち、孫の父方・母方を三代遡り、在日朝鮮人として差別と金と暴力にまみれた一族の歴史を紐解いていきます。
    その過程のダイナミックなグル―ヴ感が堪らなく面白い。

    鳥栖駅前の朝鮮人部落で養豚と密造酒で生計を立てていた一家。
    大雨で川が溢れれば豚の糞尿に浸かることになる劣悪な環境で育った孫正義は、父が金貸しとパチンコ屋で次第に裕福になるにつれ、福岡の有名中学から名門・久留米大付設高に入学し、あっさりと中退して米国留学へと巣立っていきます。
    父方と母方の親族間の激しい確執は、文中にも使われているように、まさに『血と骨』の世界と表現するのがピッタリな感じで。

    こんなにも激烈な環境を潜り抜けてきた孫に、普通の日本の家庭環境に育ったサラリーマン経営者が叶うわきゃないよな、と率直に思います。
    著者は、在日の存在が日本人の生物多様性を辛うじて維持していると書きますが、よくわかる気がする。

    孫氏に実際に会ったことはありませんが、ちょっと普通じゃ太刀打ちできそうもないエキセントリックさを持っているんだろうなとは想像できる。
    スティーヴ・ジョブズも然り、聖人君子のような人物ではイノヴェーターには為り得ないのでしょう。

    エンターテイメントとしても抜群に面白いノンフィクション。
    原発と炭坑の奇縁に拘ったり、孫氏の電子書籍論に過剰に反発したり、ところどころ意味不明なところもありますが、そのあたりの佐野節も含めてケレン味が堪らない一冊であります。の日本の家庭環境に育ったサラリーマン経営者が叶うわきゃないよな、と率直に思います。
    著者は、在日の存在が日本人の生物多様性を辛うじて維持していると書きますが、よくわかる気がする。

    孫氏に実際に会ったことはありませんが、ちょっと普通じゃ太刀打ちできそうもないエキセントリックさを持っているんだろうなとは想像できる。
    スティーヴ・ジョブズも然り、聖人君子のような人物ではイノヴェーターには為り得ないのでしょう。

    エンターテイメントとしても抜群に面白いノンフィクション。
    原発と炭坑の奇縁に拘ったり、孫氏の電子書籍論に過剰に反発したり、ところどころ意味不明なところもありますが、そのあたりの佐野節も含めてケレン味が堪らない一冊であります。

  • 孫正義さんのこれまでの歩みを知ることができる本。在日の方の置かれた環境も知ることができた。
    後半359ページ、韓国と日本の産業構造の違いについてはうまくまとめられていると感じた。
    この自由度を見習えはもう少し経済発展か活発になるのでは…

  • 「孫正義伝」というより「孫家三代伝」です。

    朝鮮部落での極貧生活、「在日」として受けた差別、親戚の不仲、など孫正義のバックボーンを徹底取材した内容。

    1.この本をひと言でまとめると
     孫正義のバックボーンと家族を調べ上げたノンフィクション

    2.お気に入りコンテンツとその理由を3から5個程度
    ・僕にはそういう被害者意識は全然ない。(p23)
    →孫さんの人柄というか、性格の良さが出ていると思う。
    ・元担任教師の河東に雇われ社長になってくれないか、とスカウトしにかかったのである。(p81)
    →高校生では考えられない。ビジネスセンスもあり、行動力もこのころからすごい。
    ・三憲氏のインタビュー
    →人間味があふれていてよい。人としてどうかと思う面もあるが。

    3.突っ込みどころ
    ・その絶対に埋められないタイムラグこそ、おそらく私たち日本人に孫をいかがわしいやつ、うさんくさいやつと思わせる集合的無意識となっている。(p219)
    →結局著者は、孫は成り上がりだから嫉妬しているだけでは?
    ・紙の本は30年後にほぼ100%なくなる、という孫の持論に著者は反発しているが、それは世代間ギャップでは?大森康彦氏への批判はそのまま著者へあてはまるのでは?
    ・どうだ、この話おもしろいだろう、的な上から目線の書き方が気になる
    ・話があちこちに飛びすぎ。「後述する」が多く、話が途切れ途切れな感じ。
    ・在日朝鮮人を差別するつもりはない、という立場としているが、どうも文面から差別的匂いが感じられる。
    ・SBIの北尾吉孝氏のことが書かれていない。なにかもめたのではと思うが。

    4.自分語り
    ・著者の徹底的に調べる取材力には感心する。
    ・以前読んだ孫正義伝はいい面ばかり取り上げた「正伝」だったが、孫正義の人間的バックボーンをここまで詳しく書いたものは他にはないと思う。
    ・読ませる文章を書くのがうまいとおもう。どんどん読みたくなる内容だった。

    5.類書
    ・志高く 孫正義正伝 (実業之日本社文庫) 井上 篤夫

  • 古本屋へ

  • 2017/12/12 13:26:29

  • 佐野眞一氏による孫正義伝.ノンフィクションの形をとっているが,どこまでが事実なのかは正直よくわからない.読み物としてはとても面白く,一気に読める.いずれにせよ並々ならぬ努力の末,現在があることは十分理解できた.良い悪いは別にして,こういう人が社会を変えていくのだな.

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著者プロフィール

1947年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者、業界紙勤務を経てノンフィクション作家となる。1997年、民俗学者宮本常一と渋沢敬三の生涯を描いた『旅する巨人』(文藝春秋)で第28回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。2009年、『甘粕正彦乱心の曠野』(新潮社)で第31回講談社ノンフィクション賞を受賞。

「2014年 『津波と原発』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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