あんぽん 孫正義伝

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093882316

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。けれど、もう一度読むことはないと思う。
    もともと分厚い本が得意でなく、「グーグル秘録」は途中で断念したけれど、こちらは読みやすくて2日で読めた。
    内容としては、著者になんでも同意というレベルではないけれど、著者の潔さが結構好き。
    これは多分真実。これは大嘘こいてるか記憶が間違ってるか。などがよくでてくる。
    結局、どっちなんだ!?って事が多かったけれど、自分で考えて孫さんや孫さんの家族ってこんな人たちでこんな環境で育って、こんな性格だったのかなぁ・・・と自分で組み立てていける内容っだったことが逆によかった。

  • 氏が手かげた著書の中でも最高の売り上げを記録している本書だが、それまでの労作と評される代表作に比べれば鼻歌交じりに書き散らしたルポといった印象。実にめずらしい珍獣に出会って身もだえせぬほどにうれしかったに違いないが、背景となる資料の補足や推敲が足りず、浅薄な感想しか残らなかった。

  • 孫正義の出自を辿るルポ。在日で苦しんだ?彼の壮絶な成長するまで、というのがサックリした切り方だが、確かに逆境を跳ね返し大成した姿は尊敬に値する。彼はなんだか胡散臭くて好きになれなかったが、好きになったかどうかは別として少し見る目が変わったことは否定しない。

  • 読んでよかった。

  • ヤンソギル『血と骨』を意識している感じもするが、ずいぶんと周辺親族を調査してきている模様。400頁、多少冗長ではあるが、問題なし。佐野氏は官僚や動かない政治家、311に際しての石原氏(天罰発言)や電力安定論者グロービスの堀義人氏(2011/8/5の孫との公開討論「防護服を着て立ち入り禁止地区に入った人の写真が海外メディアに紹介されると、風評被害が増大していく恐れがある」というバカ発言、孫は「じゃ防護服を着ないで行けばよかったと仰る? あなたは防護服を着ないで行く勇気があるかもしれないけれど、普通の人はリスクがあると考えて防護服を着ていくと思いますよ」と応えている)など、真っ当。相対的に孫は100億円の義捐金と、10億円のポケマネで自然エネルギー基金を立ち上げている。言葉だけではなく、やるかやらないか。その差は天と地ほど大きい。ということも示している。

  • 孫正義氏の半生記。
    作家、佐野眞一氏が、踏み込んで描いていて、かえってそれがより、孫氏のすごさを描き出している。
    この後も読みたい。
    佐野さん、ぜひ!

  • 孫正義のサクセスストーリー、ではなく、孫正義の根本がどのように作られたか、幼少時代や親・親戚の人間関係などを探っていく。

    あまり興味が持てなかった・・・

  • 佐野眞一による孫正義伝。「あんぽん」というのは、孫一族の日本名「安本」を音読みしたもの。
    …いやあ、これは面白かった。
    孫正義の強烈な個性が、どのような環境によってはぐくまれてきたかがよくわかります。
    ・孫正義は、鳥栖の朝鮮部落で幼年期を過ごした。大雨が降ると、家の中に孫一家が飼育する豚の糞がぷかぷかと浮かぶような汚水が流れ込む中でも勉強し続けた
    ・孫正義の祖母は、一家が飼育する豚に自分の母乳を与えていた…!
    ・孫正義の一族の中には、炭鉱労働に従事し、爆発事故で命を落とした方もいる。在日の方がそのような職業に就くことしかできなような時代を、たくましく生きてきたのが孫正義の親世代

    孫正義のことを知るだけでなく、戦後の混乱期を在日の方がどのように生きてきたかを垣間見ることもできます。
    ただ、ちょっと冗長。同じようなことを何回も繰り返し言われると少しうんざりする。

  • 「髪の毛が後退しているのではない。私が前進しているのである。」(https://twitter.com/masason/status/288641633187147776
    5万リツイートされたソフトバンクの孫社長の名言。何故こんなポジティブな発想が出来るのだろうか?
    豚の糞尿と密造酒の臭いのなか、差別と暴力に背中合わせの朝鮮部落で育った孫正義氏。氏の半生を辿ると共に氏を産み落とした三代に渡る在日朝鮮人家族の「血と骨」の物語を、圧倒的な取材力で探った本書。まるで孟母のような母と破天荒な父による英才教育。ときに刃傷沙汰になるほどいがみ合う家族、親戚。なるほど、天才は普通の環境では生まれてこないのか!

  • 孫社長の凄さが解ります。

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著者プロフィール

1947年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者、業界紙勤務を経てノンフィクション作家となる。1997年、民俗学者宮本常一と渋沢敬三の生涯を描いた『旅する巨人』(文藝春秋)で第28回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。2009年、『甘粕正彦乱心の曠野』(新潮社)で第31回講談社ノンフィクション賞を受賞。

「2014年 『津波と原発』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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