- Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093882316
感想・レビュー・書評
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孫正義は朝鮮部落生まれ、豚の糞尿と密売酒で家族は生計を立て、後に父親はパチンコ業界で大成する。著者が宣うには、この話を何度も繰り返すことに本書を出版した意味があるのだとか・・・孫正義の情報革命に関する本については山ほど出版されているので、それについて本書にはほぼほぼ記載なしって・・・知っていたら、この本は読まなかったわ(怒
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孫正義その人や家族については佐野眞一氏らしい取材に基づいた生々しいものになっているのだけど、ただそれだけ。佐野氏が見聞きしたことを書いている分には興味深いのだけど、佐野氏の意見が出てくると途端に興ざめする。ノンフィクションの意味をはき違えている。
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あの件で話題になった著者。
孫氏の両親の祖父母のルーツまで調査に行かれている著者は、もともと出自が人生に大きく影響すると考えている方なんだなぁと感じた。(私は否定的だけど)
くどいほどに「在日であるから」ということに焦点をあてている。
私は311以降の孫氏の言動でファンになった。
この著書でも後半のほうが好意的な文章になっている。(おそらく311以降)
著者も少なからずファンになっているのかも。 -
生きた評伝って難しいよ それが成立した本
佐野さんの本は、敵も作るだろうなあと別海を読んで思っていた。
取材協力した方が読んだら、ここまで書くのか、と思わざるを得ないようなことまで書くので。
生きているうちにここまで書かれることが、テーマとされた人にとっても書くのをやめてくれ、と言ってもいいくらいの内容。
これを本人取材を経て出版に至るのは孫正義だからだと思いました。
孫さんは自分が恥ずかしい、とか、思ってもおかしくないところよりもスケールが大きいから。
「われわれの携帯がつながっていれば、何人かの方の命は救われたんじゃないかと思うんです。自分の力のなさのせいで犠牲者が増えてしまったかと思うと、腹をかっさばきたいくらいの気持ちになりました。」
という東日本大震災での強烈な「自分事」意識。
もはや地球クラスの出来事が自分ごとだから生まれる言動なのでしょう。
まさに社会の子。
社会の子というのは、お父様が
「三憲はそんな大人びた正義の表情を見て、この子は自分の子じゃない、社会のために使わなければと思ったという」
とお話しているくだりがあるのです。
本人も、商売をしているのではなく、事業を行っている。お金儲けをしているのではなく、人のためになること、日本のためになることというのを第一義に考え、行動している方なのですね。
この本を読み、日本に住む様々な環境の人たちに影響を与え、ときに奮起する礎になるものとなるならば、孫さんは全てを書かれても良いのでしょうね。
また確かにこの本で、孫さん自身も知らなかった情報、ルーツを辿った諸外国含む情報でしたり、そこで出会った人からの思いも得ることが出来たことは孫さんにとっても得るものがあったのでしょう。
ただ、それは孫さんだから成り立ったもので、橋下徹さんについて書かれた連載は第一回発表時点で問題となり、連載が終わってしまった。
これは佐野さんが橋下さんと直接会話をしていなかったようなんですよね。
佐野さんの書き方も読者を大いにリードしていくような断定的な書き方をされると別海のときに感じたので、その部分は問題にされてしまっても仕方ないかなと思いますが、「橋下徹は部落の鬼っ子」 部落解放同盟委員長に聞くにも書かれているように、表現に注意し、訂正した上で連載は続けて欲しかったなと思います。最終的に佐野さんが何を伝えたいのかが伝わらないまま連載が終わってしまったら、宙ぶらりんで本当におしまいです。
佐野さんと橋下さんが対峙した上で、進めて欲しかったと思います。 -
孫さん。あらためてすげーっと思いました。
苛酷な環境がゆえの才能なのだなと。
ただ、佐野さんのやや、自意識過剰的な切り口の文体は、気持ちのいいものではないかなと。 -
孫正義というよりは、孫の両親や祖父母、曾祖父などをさかのぼった一族の話。その系譜をとことん追うのはすごい。ただ、著者は橋下さんの記事で問題となったが、出自が人の成り立ちを決めると考えるのは行き過ぎに思う。
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先を見越して即行動、ビジネスマンには必須の特性かな〜。高度成長期の必死に働いていた世代から時代は変わった現在、ハングリーさの欠ける若者が増えている。昭和の香りのする孫さんが社会の第一線で活躍しているなんてすごいなー。
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感想
優秀な人材は越境する。彼らを迎え入れる土壌を、日本は耕せているだろうか。種が舞い降り、定着し、次の世代を残せるように。 -
率直さ
純粋さ
こだわりのなさ
屈託なく
怒らない
評価されるべき人
在日だからというだけで
片付けるにはもったいない -
孫正義さんのこれまでの歩みを知ることができる本。在日の方の置かれた環境も知ることができた。
後半359ページ、韓国と日本の産業構造の違いについてはうまくまとめられていると感じた。
この自由度を見習えはもう少し経済発展か活発になるのでは…