運をつかむ技術: 18年間赤字のハウステンボスを1年で黒字化した秘密
- 小学館 (2012年9月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093882644
作品紹介・あらすじ
ビジネス界の「突破者」が豊富なエピソードと共に明かす、運を味方につけて失敗を恐れず前進する方法。
感想・レビュー・書評
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大手2社の会長、社長でありながら、このご時世にメールやSNSの類いを一切使用しない。会社内における澤田氏への連絡手段は、口頭およびファックスという、非常に天邪鬼で面白い人物である。本書では、自分の価値観を持ち、常に明るく挑戦し続けることが大切だと繰り返し書かれている。最終章にある以下の内容が特に印象に残った。
「人間には、自分で見ようと思わないものは見えない」
「取材を受けて全体的な答えをするように心がけているが、記事になってみると、取材者の興味のあることだけを拾い上げていることが多い」
「今自分が見ているものがすべてだと決めつけず、そう思う自分を裏切れる軽やかさ、柔軟さを併せ持ってみてほしい」 -
2018年9月25日読了。HISの元社長・ハウステンボスの社長による経営哲学の話。タイトルに「運」とあり実力を謙遜して言っているのかと思いきや、後半で「運」「波動」の話をし始めて何やら雲行きが怪しく…。前半のHISでの成功・ハウステンボス立て直しの話はとてもおもしろい。まず銀行や債務者との交渉で財務基盤を確立させ、その後にリソースを分析して強みを活かす色々な施策にチャレンジ・その中で人材を鼓舞してやる気を出させる、とやっていることは結局当たり前のことなんだが、過去の歴史やスポンサーに配慮する社長では大きな改革は成し遂げられない、ということなのだろうな…。
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18年間赤字だった ハウステンポスを1年で黒字化。
①社員が負けクセがついていて、自信をもっていないこと。
ウソでもいいから、元気になれ。
②敷地が広いので、フリーゾーンをつくった。
そこで、ベンチャーとのコラボをする。
③夜が寂しく、こわい。
夜は無料にしたけど、お客は増えなかった。
ライトをつけ、明るくした。
④イベント 旬を見極める。
流行ると思われるイベントを先駆けてやる。
100万本のバラを 植えた。
花は、惜しまなかった。それでも、経費削減した。
売上を伸ばすこと、経費を削減すること。
以上が、成功の要因だった。
陰と陽のバランス。
波動、元気、そのなかで、チャンスをつかみとる。
ようするに、明確なるビジョン、目標を立てること。
ライブドア事件で、より冷静に見れるようになった。
それで、3ヶ月間旅に出る。逃げるが勝ちや。
権限の委譲が よくできている。
自分の力量をよく見極めているところがスゴイのかな。 -
20年赤字続きだったハウステンボスを再生させた澤田社長の本です。
人が集まるために、何を工夫したか、思い通りに行ったこと行かなかった事が書かれています。
価格設定の話については、無料開放したが人が集まらず、企画を練って価格を上げていったら来場者が増えた話など興味深かったです。
お客様が何を求めているのか考えさせれる本です。
起業家として印象に残ったのは、次の下り。
・好きだ、やってみたいということと、向いている、素養がある、というのは、悲しい事だが必ずしも一致しない。それに気づくことは、ひとつの重要な通過点である。
・天が運んでくれる運(天運)と同時に自分で運ぶ運が存在していて、そちらのほうが影響が大きいという事実を認識することが大切。
・時代は豊かになり、チャレンジしなくともそこそこ平穏な生活が送れる。むしろ、チャレンジして失敗すると食べていけなくなるのではないかという考えに支配されている人の方が多いのかもしれない。 -
大口たたいてる感は否めないけど、面白いっちゃ面白かったなあ
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ハウステンボスを再生した澤田さんが書いた著書。18年間赤字で見捨てられた不採算事業だったハウステンボスを、黒字化したストーリー。
自分が赤字続きのレジャー施設の責任者を任されたらどうするのか?という観点で見ると面白いです。今でこそ成果がでているのですが、例えば、無料で開放したけど人が集まらなくて失敗に終わったり、価格を下げても人が増えなかったり細かでスピーディーなPDCAを学べます。 -
失敗を恐れず、多くの打席に自ら立ち、挑戦していくことで必然的に打率も上がっていくことを繰り返し述べていた。
法と倫理を守り、自分だけではなく他者や社会がハッピーになる理念のもとの挑戦という考え方が非常に共感できた。 -
正直、後半の「気と波動」などゾッとする表現をが出てきて引いてしまう。内容自体は言い回しを気にかけるだけで受け入れられる人は多いと思う。例えば「波動」なら“時流(トレンド)を掴む”とか。表現一つで拒否反応が出てしまうもの。
前半の著者の半生、中盤のハウステンボス再生の取り組みや試行錯誤は一読価値アリ。チャレンジを恐れず行う姿勢が見えてくる。
素人目からすると、ハウステンボスの再生のエポックは関係金融機関の債務放棄と行政の税支援だと思うのだけど、それは澤田体制への評価(期待)なのかどうなのか知りたいところ。もちろん会社経営者としてその条件を引き出した、というところがそもそも評価されることなのだけど。
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どうしても削れない案件や部署もある。そこで、私は経費を削れないのであれば、「1.2倍速く動く」ことを従業員に求めた(P83)
明るく、楽しく、元気でいることの価値(P114)
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16.8.23 リーダーの栞
好調不調が入り混じる外食産業の中で堅調に業績を伸ばしている天丼・天ぷらチェーンの天丼てんや。てんやを運営するテン コーポレーションの用松靖弘(もちまつ・やすひろ)社長が紹介する本はエイチ・アイ・エスの創業者で長崎県のハウステンボスの社長も務める澤田秀雄氏の「運をつかむ技術」です。この本と出会ったことで、会社の夢や目標などを考え直したということです。