あっちの豚こっちの豚

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著者 : 佐野洋子
  • 小学館 (2012年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (73ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093882712

あっちの豚こっちの豚の感想・レビュー・書評

  • 同じ書名の絵本が小峰書店から出てました、その本のイラストは広瀬弦でしたが、、、

    小学館のPR
    「自由って何だ? 発見された自筆の絵も収録

    豚は、林の中でのんびりと自由気ままに暮らしていました。豚は、ピクニックに来たうさぎやきつねが捨てていった食べ物の残りを食べ、どろんこがあると裸でゴロゴロ転げまわって、ブッブッブッと笑い、どろどろのまま豚小屋に帰って眠ります。そんな日々の繰り返し。
     ある日、りっぱな背広を着たきつねの紳士と真珠のネックレスをつけたうさぎの婦人が豚のところに訪ねてきました。
    「われわれは文化的な生活をしています。あなたの豚小屋があるために、環境がこわれるんですよ」
     ときつねの紳士に言われ、あ然とした豚にあっというまに「文化」の波は押し寄せる。待っていたのは真っ白で清潔な家、小さな二匹の子豚とコロコロ太った奥さん、そして、大きな街での毎日の仕事!
    「おしえてください。このひとたちはいったいだれなのです。どこからきたのですか。ぼくは、豚小屋にすんでいた豚でした。家族はいませんでした。ぼくはたったひとりでした」
     果たして豚は失われた自由を取り戻すことができるのだろうか。
     作者・佐野洋子さんの死後に発見された30点の原画も初めて収録した〈大人と子どものための絵物語〉、待望の刊行!
    編集者からのおすすめ情報

    著者自らがこの物語のために描いた30点の絵を見るだけでも価値があります。」

  • ずっと気ままに住んでた平和な豚のところにある日、他の動物たちがその土地に移り住んで来る。それでも豚は気にしなかったが、彼らは文化的な生活をしてるので、豚がいつまでもその生活をするのは、環境が乱れるからどうにかしてくれ!と文句を言いに来る。そんなこと言われても豚は「ずっとこうして暮らしてきたんで。」と言ってとりあわない。ある日川で水浴びをして、かえってくると、家が新しくなり、洋服や、奥さん、子供までもついてきた。どなたか?と聞いても、あらやだわ、おとうさんと言われる。きつねにあの人達は、だれ?と尋ねても「あまり、深く考えないことです」と、悟られる。
    最後はま、ハッピーエンドで終わって良かった。
    文化的な生活だけが幸せじゃない、いろんな価値観がある、と、考えさせられる絵本だった。
    クスッと笑えるのもいい。

  • 以前、広瀬弦(作者の息子)の絵で出版されたものを作者自身の絵で出版し直したもの。

    線が太く迫力がある。

    普通に暮らしていた豚の周辺に、洋服を着たキツネやウサギが住み始めた。
    そのまま暮らしていた豚だったが、ある日、キツネたちによって家を建てられ、家族を与えられ、仕事をするようになった。
    しばらくは、疑問に思いながらも暮らしていたが、奥さんがミンクのコートを購入したことで、疑問が頂点に達する。
    豚がミンクのコートを着る??

    そして、キツネに疑問をぶつけるが、かわされてしまう。とうとう豚は服を脱ぎ捨て、林の奥へ奥へと行き、以前と同じ生活に戻った。

    ある日、そこへ見たことのある豚の一家がピクニックへやってきた。
    あっちの豚は「幸せ」を選び、こっちの豚は「自由」に暮らしている。

    幸せとは?自由とは何なのか。

  • 1987年に小峰書店から出た本http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4338064072を著者自身の絵に差し替えた新装版。
    古い本と読み比べ。

    本としての形がきれい。
    一ページにちょうどいい分量の文字と、ちょうどいい場所にはさまれた挿し絵。
    誤字もなおってる。

    小峰版の細い線で書かれた絵に対し、筆でざっくり力強く描かれる。
    こっちも子供のころに見たら怖かったかもしれない。
    でも今は好き。豚の顔も形も好き。


    あとがきは小峰書店で挿し絵を描いた広瀬弦。
    片づけていたら佐野洋子が描いた挿し絵が出てきたので佐野版の本を出しました。とのこと。
    ……あ、この人、佐野洋子の息子なのか。
    本を読むのはファンだけじゃないんだから、そんな知ってて当然みたいに書かれてもなあ。
    この本のために書き下ろした「今の僕と豚」も豚と言うよりは犬で、昔の絵の方が好きだ。

    後ろにのっている佐野洋子の本の広告は家族エッセイ3種。
    この売り方はなんか違うんじゃないかと思う。

  • とってもよいお話だったので、読み聞かせしてあげた。

  • 「幸せ」って、自分が気持ちがいい状態、なんだろうなと思う。それが世間的にはどうであれ。でも、その世間に振り回されるのが人間で、そのうち「しかし」とか「よく考えてみれば」なんてことを忘れちゃう。家族があってきれいな服を着て仕事があるのも幸せ、一人で小屋に住んで泥だらけになってるのも幸せ。難しい。

  • 自分の生き方ってなんだろう?
    って考えさせられる。

  • 豚の話ですが、なかなかリアルで皮肉な感じ。
    「しかし幸せというやつは、ひととおなじことをやっていないといけませんからな。」本当だ。
    真人間の愚痴だ。

    少し気ぜわしかったので、またゆっくり読みたい。

  • あっちの豚 こっちの豚

    あっちの絵 こっちの絵
    佐野洋子はやるなー。
    本気出しちゃうんだなー、息子にも。
    そんな人だからなんだろうな。

    こっちが大丈夫なら
    あっちも大丈夫なんだな
    自分の好きなところに
    行けばいいんだな。

  • なんだか、よくわかる。

    絵・・・好きです。
    この本の読後だいぶ経ってから、佐野さんの「そうはいかない」に豚をスケッチに養豚場に行ったエッセイがありました。
    負けず嫌いで、佐野さんの気性をも表れている「生きた豚」だと思います。

  • 児童書だけど、この本の良さは大人でないとわからないかも…もちろん、子どもにも読んで欲しいと思うけど。

  • 児童よりも大人が詠むべき。というより、作者が何を言いたいのか、という内容を理解できるのは、児童よりも大人のほうであろう。
    むしろ、児童には悪影響を与える内容かもしれない。
    「文明批判」、「自由主義」というコトバだけでは表すことができない内容だと思う。年代を重ねるごとに何度も読むと、その時々によって、解釈する意味が違うのかもしれない。
    挿絵(版画?)も楽しめる作品。

  • この絵本の以前読んだことがあったのですが、絵が佐野洋子になっていたのでつい買ってしまいました。絵にまつわるエピソード、面白いです。幸せって何かなと思います。

  • 1987年刊の同名絵本は、息子さんが絵を描いています。
    この時、佐野さんも同時に絵を描いていて、採択されたのが息子さんの方だったそうな。
    最後に、息子さんのコメントが載っています。
    負けず嫌いのお母さん、いいですね~

    ストーリーもさることながら、かなりシュールな絵本です。
    でも、なんとも力強い豚くんでした

  • 絵にまつわるエピソードが…おもしろい。
    ちょっと感動もしました。
    そこも含めて、オトナのひとに話したくなる本。

    わたし、きつねの紳士にしかられちゃうんだろうな。きっと毎日。

  • こっちの自分が幸せなら、あっちの自分も大丈夫、なかなか深いのかも。

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あっちの豚こっちの豚の作品紹介

くさい?文化的?仕事?お金?家族?自由ってなんだ?幸せってどこにある?ヨーコさんが遺した30点の絵を初公開。大人と子どものための名作絵物語が甦る。

あっちの豚こっちの豚の単行本

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