「正しい」とは何か?: 武田教授の眠れない講義

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093882859

作品紹介・あらすじ

時代や状況で変容する「正義」の本質を抉る

「正しいこと」とは何か。時代や社会、性別、立場、職業などによって、常に変容する「正しさ」の本質を、具体的な事例をあげながら、わかりやすく解説する。ギリシャ哲学から説き起こされがちな西欧型の「正義」は果たして正しいのか? あらゆる宗教、哲学、倫理学などをふまえた上で、現代人にとっての「正しさ」を掘り下げる。「原発」「エネルギー問題」にみる「正しさ」とは何か? 戦争における「正しさ」とは? 男女関係における「正しさ」とは? 会社の上下関係にみる「正しさ」とは? など科学的思考によって、現代の生活に役立つ「正しさ」を明快に整理し、日本特有の「空気」にダマされず、生き抜くための哲学書であり、実用書です。

【編集担当からのおすすめ情報】
武田教授が実際に大学の講義で使っている内容やWEBマガジン「ブックピープル」で大好評連載中の「ガリレオ放談」などから、選りすぐりのテーマで構成しました。社会や時代の「空気」にダマされたくない人にとって必読の書です。

感想・レビュー・書評

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  • テレビにもよく出ている武田氏の本
    正しさとは何かをいろいろな面で論じていてなかなk面白いと
    思いました。
    地球温暖化・節電などのうそとその裏に隠されているトリック。
    電気料金の高さ。
    アメリカの西への進行の歴史と停止。慣性力の正義
    男女の違い。仮の正義(上司と部下・親子)。考える脳と受けいれる脳
    日本によくある空気を作り出す正義とそのトリック
    それぞれ、趣のある話が多いと思います。

  • デタラメなことばかり書かれています。
    一つのグラフ見ただけで、
    「タバコを吸う人が減ったから肺がんが増えた」
    などとトンチンカンなことを言う。

    https://seisenudoku.seesaa.net/article/489558674.html

  • うーん。

  • 何度も読み返したい。っていうか、暗記したい。

  • ・なぜ節電だけが「いいこと」とされているのか。
    スーパーに行って、この商品は少ないので買わないでください、なんて言われることはない。売り物である以上、お金で交換できるのは我々の権利。

    ・日本の電気代はアメリカの2倍。コストが低い原発をアメリカよりも多く抱えているのに。
    偏に競争にさらされなかった電力会社の怠慢
    ⇒この本の初版は2013年に出版されている。最近電力自由化が推進されたのは、この影響??(うろ覚え)

    ・科学、学問、思想自体には正しいとか間違っているということはない。あくまで社会との関係が生じた時に「正しさ」が問題になる。

  • 一部では「トンデモ」扱いされてしまう武田先生による、「正しい」の多面性を実感させる講義、といった形になっています。

    「正義」ではなく「正しい」とは何か、という点、そして、哲学の本ではなく科学者の書いた本、であるところが面白い点です。

    全部に納得する必要も、武田先生を好きにする必要もありませんが、自分が正しいと思っていることが、どういう意味を持っているのかもっとよく理解するためによい一冊です。

  • 人間社会の中の正義は、その人の立場から見た星で、決して、絶対的な正義ではない。

    戦争の正義、善悪と言うものはときによって変化する、道元禅師

    戦争礼賛する自由の女神

  • ある意味痛快である
    相変わらず世間に媚びないアケスケのステキな人だ
    全体観を前提にしたモノの見方を披露している
    潔癖なまでな選択力を持てる所以は覚えのいいことと相まって
    視野の広さと好奇心の強さと部分と全体の捉え方によるのだろうか

    この本は今現在にヒットする実例を上げながら
    「正しい」というモノが持つ建前と本音からなる矛盾をとらえた上で
    自分にとっての答えと世間体からなる答えに迷わず
    瞬時に判断できる秘訣を順を追って伝授している

    最初の一章だけ読んで納得してしまうと
    次の章で逆転するようなことに出くわすだろう
    「正しい」を五段階に分けて紐解いていく

    正しさの理解を得ることと同時に
    現状の問題に対する考え方をも引き出してくれるだろう

  • 物事の本質を見る大切さを訴えています。

    今のところ、自分の意見に一番近いです。

  • 谷島屋書店で立ち読み。
    武田先生独自の切り口、言い回しが痛快。
    ただ、直論や論理の飛躍が見られる。そこはご愛嬌かな。

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著者プロフィール

1943年東京都生まれ。工学博士。専攻は資源材料工学。
東京大学教養学部基礎科学科卒業後、旭化成工業に入社。
同社ウラン濃縮研究所所長、芝浦工業大学教授、名古屋大学大学院教授を経て、2007年より中部大学教授。
テレビ番組「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ)、「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日)などに出演。
著書『ナポレオンと東條英機』(KKベストセラーズ)、『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』3部作(洋泉社)他ベストセラー多数。

「2017年 『武田邦彦の科学的人生論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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