世界中で迷子になって

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著者 : 角田光代
  • 小学館 (2013年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093882934

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世界中で迷子になっての感想・レビュー・書評

  • 『旅に思う』『モノに思う』の二部構成のエッセイ。
    この頃角田さんのエッセイを発売すぐに読む、といったことは少なくなってきた。
    小説のみならずエッセイもたくさん発表されてる角田さん。ことごとく読んできて、自分の中でちょっと飽きてきたのかな。旅ものも既に幾冊もあるし。
    …と思っていても、読み始めると、やっぱり面白い!!
    初めて知るエピソードは勿論興味津々で読んだけど、旅先のトイレネタは別の著書でも読んだことがあった(角田さん同様頻尿の私は随分勇気付けられた)。それでも今回の「旅トイレ」の話はまた違った面白さがあり、一番印象に残ったかも。既出のエピソードでも、また違った切り口で提供してくるところがさすがの角田さんだ。
    「モノ」編は、トホホ感満載で(笑)飾らない角田さんの人柄が表れており、あちこちで共感。まじめなのかいきあたりばったりなのか、そのちぐはぐ感がおかしい。ひとり暮らしを始めるにあたり、母親から大中小の鍋3点セットをもらい、ぼろぼろになっても使い続けてるというエピソードが好きだなぁ。この実体験がもとになった短編も前に読んだけど、すごく印象的でね。実は私も学生時代にやはり鍋セットを母からもらってて、いまだに使ってる(けど一つ最近だめにした)ということまで共通している。何というか、モノに関しては、理屈じゃないよというところがあるよね。
    この一冊をうまく締めたあとがきもまた大好きです。私も、かっこよくスマートな自分にはなれそうもありません。今後も迷走は続けるだろうが、恥をかきながらも、分相応な自分でいられればいいかと。とりあえず、母にもらった勤続ウン十年の安物の鍋は、限界ギリギリまで使い続けることだろう。

  • 角田さんのエッセイはやっぱりいいな。
    エッセイの前半は旅、後半は買い物のことについて書かれている。

    後半は自分の買い物癖についていろいろ考えてしまった。
    そんなに金遣いが荒いわけではないと思う(思いたい)のだけど、買った後に後悔することも少なくない。

    どうして後悔するのか?
    どんなものを、どういう時に欲しくなるのか?
    自分の傾向をもっと知って、対処出来るようになりたい。
    本当に満足する買い物のために。

  • 少年の心で大人の財布で旅をする♪
    こちら、角田さんの願望だそうです(笑)なかなか、大人の財布に行き着かないのだそうですが・・・わかる気もします(笑)前半は旅にまつわること、後半は買い物(物の捉え方)に関するエッセイ本です。納得すること、大いにあり。とりわけ、旅の部分の苦行体験は自分も経験有りなので、とても共感できました。旅で出会うのは景色や人、食べ物等 様々ですが自分にとって、何一つ、不必要なものはないんですね!思い出の小箱がまた一つ、増えていく愉しみ。個人的には 最近、全然増えていないな~と実感する日々なのでした。(3.5)

  • これは、おもしろい。
    初めて読んだ角田さんのエッセイですが、読みやすいし、「わかるわかる」がたくさんあるし、思わずくすっとしてしまうところもあって夢中になって読みました。
    前半は「旅」に関して、後半は「モノ(お買い物)」に関して。

    角田さんのエッセイを読んだことのない私はよく知らなかったのですが、角田さん、バックパッカーとして世界中を旅されてたんですね。旅関連のエッセイを何冊も出されていることを今回初めて知りました。
    世界中の国で出会った美味しいもの、お酒、空気感、今すぐにでも旅に出たくなるくらいわくわくしました。

    クラムチャウダーが名物料理だというシアトルには是非一度行って、是非とも味わいたい。
    それに、キューバの「グラスにミントの葉をぎゅうううっと入れ、砂糖とライムを加え、すりこぎ状のものでがりがり潰す」モヒートも飲みたいし(夏はモヒートに随分ハマった)、インドやトルコでチャイを飲み歩きたい。

    それから買い物編も楽しい。
    私も道具から入るタイプなので、ものすごく共感。それに本や飲み代にお金を惜しまないところも、わかるわかる。著名な作家さんだからお金もいっぱい持ってるんでしょ、と思いきや、実際たくさん持ってはいるのだろうけれど、金銭感覚が私と大差ない。
    そして、この本を読んだ今「だしポット」が無性に欲しくてたまらない。意外と高い、のだけど、そんなに角田さんが絶賛するなら買ってみようかしら、なんて。

    うきうきわくわく、世界を旅するように楽しくよめて、気分転換にもぴったりな1冊でした。

  • 題名から、世界中の旅行記だと思って手にしました。しかも迷うからには珍道中に期待(笑)。

    前半は確かに旅がテーマにされていて、のめり込むように読み始めたのだが、中盤からモノの価値観みたいなお金の話しに切り替わってしまいました。「あれれ?」と題名からかけ離れているので違和感が出てきて裏表紙からめくり編集の詳細を確認してしまいました。

    JCBの『THE GOLD』という会員雑誌に向けたエッセーをまとめたという事を確認し納得。前半は「世界中で迷子になって」、中盤からは「私の買い物・快楽・遍歴」というテーマに沿っている様です。

    前半の「世界中で迷子になって」は、海外旅行を著者が知るところから始まり貧乏旅行にはまって行くユーモアたっぷりな内容になっています。中判以降のモノの価値観的な内容については、のんびりと、それこそ雑誌を読む感覚でたまに読みたい気がしました。

    いづれにしても角田光代さんという人気作家の普段の生活や、日常の考え方が覗け、ブログを熟読した気分で読み終えました。飲み会好き、ボクシング、マラソン、富士登山など・・・意外とアクティブ。

  • 図書館への返却日が、迫って来たため、ついつい興味を引かれてしまった「モノ」の方だけを読みました。

    長年作り続けてくれた母親のお弁当よりもパンを買いたくて文句を言ってしまったこと、私も同じような言葉を言ってしまった高校時代がたしかあったんだって思い出しました。

    角田さんって、自身はあまりあれこれこなせないタイプのように自嘲しているのだけど、見ていて元気をもらえる!んですよね。
    料理、登山、猫を初めて買う、プレゼントの選び方、どれも相手への愛おしさを感じられる!
    と共に、いかに私が何でもまあ~いいかって言うアバウトさがあることに気づかされてしまいました。

  • 「子どもの心で、子どもの財布での旅」って、、、時間と好奇心だけはタップリありそうですね。。。

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    「旅、日常が新鮮に愛おしくなる角田マジック

    ●アジアは水で、ヨーロッパは石なのだ●旅の疲れは移動の疲れと言うよりも、野生の本能を始終使っている疲れなんだろう●7月のあたまにセールなんてするなら、金輪際、5月6月に夏物なんて買わないからな!●じつは若いときからずっとサザエの母、磯野フネに憧れていた。●毎日仕事中、ほとんど負け戦ながらチョコ衝動と闘い続けている。・・・・いずれも本文より。
    「旅」と「モノ」について、作者ならではの視点、本音が満載の1冊。読み進めていくと「どうして私の気持ちがここにあるんだろう」とびっくりするほど共感するとともに、新鮮な奥深い視点をそこかしこに感じます。そして読後は、心がほっこり癒されます。
    --子どもの心で、子どもの財布での旅しか、私はずっとできないのかもしれない。それが、私の作り上げてきた私に相応な「分」なのだろう。最近、そういうことがだんだん受け入れられるようになってきた。開きなおりではない。あんまりかっこよくない自分を、許すことができるようになってきた--あとがきより。身近に感じられる思いをたくさん紡ぐことによって、一冊を読み終わる頃には日々暮らすことを愛おしむ気持ちがじわっとわいてきます。

    編集者からのおすすめ情報
    旅の途中で、通勤電車の中で、疲れて帰ってきた夜に、旅先で寛いでいるときに…。大人気作家、角田光代さんの言葉は、面白くてしゃれっ気たっぷり、いきいきと心に届きます。意外にお茶目でひょうきんな一面も。難しいことは忘れてゆるーく楽しめる、そして、ハッとさせられる奥深さもある友達のような一冊です。」

  • あとがきより。
    少年の心で、大人の財布で旅をしなさいと書いたのは開高健だ。それを読んだころの私はまだ貧乏旅行の身の上で、いつかもっと年齢を重ねたら大人の財布を持とうと思っていた。それからもう何年もたち、若いときにはなかった余裕は持ちつつあるが、財布自体はまだ子どものままであるような気がする。子どもの心で、子どもの財布での旅しか、私はずっとできないのかもしれない。それが、私の作り上げてきた私に相応な「分」なのだろう。
    最近、そういうことがだんだん受け入れられるようになってきた。開きなおりではない。あんまりかっこよくない自分を、許すことができるようになってきた。もっと年齢を重ねても、私自身がかっこいい私やスマートな私になるわけではないと思い知ったのである。年齢を重ねて、自分に見合った旅をして、自分に見合った買い物をして、そうしてただひたすらに、「分」、つまり強固な私になっていくだけだ。

  • だれかと知り合い親しくなるということはかなしみの種類を確実に増やす。こんなにも好きにならなければ、かなしみも衝撃も感じなかったに違いない。かなしむことができる、それを不幸だとは思えない。

    旅がしたい。
    未知なる場所にいってみたい。
    世界は広くて、自分の悩みなんて、ちっぽけだ。世界は広い。

  • ただ共感するために本を読むと言う意味がわからないのでエッセイは苦手だが、なんとか読み切った。
    私が文章が書けたらこの本を書いてるのではないかと思うぐらい、共感した。

  • 出不精で極端な方向音痴等、私と共通する事が多々ある

  • 旅と買い物のエッセイ。JCBゴールドカード会員向け雑誌に掲載されたもの、納得。自分でお金の使い方に責任が持てる人はかっこいい。

  • 角田光代さんの旅のエッセイが好きなのでタイトルに惹かれて購入。でも後半は「買い物」編ということを知り、ちょっとがっかり(笑)
    最初に旅した国(インパクトを与えた国)が、その後の人生に影響を与えるのでは?という考察が印象的でした。
    確かに私も最初に旅した国はタイ、いまだにやはり、ヨーロッパよりもアジアの旅が好きです。
    アジアの旅は、
    「予定通りに行かなくても、旅を実感する何かが起こる。というか予定外のことばかり起きる。気づけば誰かが目的地以外のどこかへ連れていってくれる。」
    に納得!アジアの旅は、受動的でよいけど、ヨーロッパは能動的でないと成立しない、と。
    個人的に、角田さんの食べ物や飲み物の描写がとても好きです。

  • 「世界中で迷子になって」というタイトル。角田光代さん。図書館の棚で見つけたら、借りずにはいられない。

    後半というか、半分以上はお買い物の話。面白かったけど、ちょっとタイトルにだまされた感じ。

  • 旅エッセイと買い物についてのエッセイ
    後半、亡き母との思い出話いいなあ

    アジア⇒水の文化
    ヨーロッパ⇒石の文化
    なるほど!と思った。
    時代と共に水の様に形を変えていくアジアと
    長い年月形変えないヨーロッパ

  • 所々に登場するお母さんと猫が好き。
    一方、ご主人の影が意図的なのか、うすい。

  • 買い物話。共感するねぇ。

  • バスとお手洗いのエピソードが面白かったです。

    私が今まで見た中で一番衝撃的だったのは中国、万里の長城のお手洗い。
    仕切りはないから皆お尻丸出しで用足してて、便器はなくただの穴。

  • 前半は旅について、後半は買い物についてのエッセイをまとめたもの。
    旅についてのエッセイは旅好きなので面白く読めた。
    ただ、買い物になるとんん、と切り替えがなかなかできなかったが、あるあると心の中でつぶやくと楽しめた。

  • 作家さんの旅行記(後半は買い物エッセイ)だけあって、着眼点や文章が良く、読みやすい。
    自己陶酔的なところもなく、図書館で借りる分には満足できました。

  • とても真面目で、かつ頑固なタイプ(占いで・・・)なので、何かをつかむまで、答えを出せない人だと感じた。旅エッセイは、もっと気楽に読めるものかと思ったのだけど、旅を楽しむより、緊張感漂っているので、疲れる旅のような気がする。考え方は、私も似ていて何となくわかるけど、それでも、何も調べないで行動する辺り、角田さんは行動的だと思う。すごいと思う。でも面白みには、正直欠けます。だから、あまり期待せず読めば良かった。そうすれば、得られるものがあったはず。

  • 角田光代のエッセイって、これまで雑誌等で読んだ印象で敬遠してたのですが(謙遜にみせかけた自慢?みたいなエッセイ書く人かと思ってた)、違った。面白い。文章がいいし、なにか品がある。
    20代の頃は苦労した、とか、勉強しなかった、とか書かれると、「いやあなたは早稲田の一文出て、売れないとはいえ作家だったでしょ」ってつっこみたくなるけれど、
    それも含めて、なんか、安定しているようで、うろうろ迷っている人なのかなあ、と思う。すっきりと自慢方面にも謙遜方面にもいききれないところが。
    この人と飲みながら話してみたいなあ、と思う。そう思うってことは、いいエッセイ。

    で、ふと気づいたんだけど、酒井順子と同年代だよね。ふたりで話さないかな。うしろから聞いていたい。
    中山果穂と旅の話、もいいなあ。ふたりとも同類すぎて切なくなりそう。

  • モヒート飲みたくなったな!
    62「キューバのモヒートもすばらしい。グラスにミントの葉をぎゅうううっと入れ、砂糖とライムを加え、すりこぎ状のものでがりがり潰す。そこにホワイトラム、炭酸水を注ぎ、氷を入れる。さっぱりしていてほんのり甘くて、ジュースのように飲めてしまう。」

    70、水分ばかり注文した外国人女性に、通じない言葉でそれでも「ぜんぶ水分だけど、それでいいの?」「おなかたぷんたぷんじゃない?」と聞かなくてもやり過ごせることを聞く店員、いいなあと思う。旅というかんじがする、そして自分にはそういう旅はできないだろうという気がする。というか、できないと知っている、のほうが実感に近い。

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世界中で迷子になっての作品紹介

旅、日常が新鮮に愛おしくなる角田マジック

●アジアは水で、ヨーロッパは石なのだ●旅の疲れは移動の疲れと言うよりも、野生の本能を始終使っている疲れなんだろう●7月のあたまにセールなんてするなら、金輪際、5月6月に夏物なんて買わないからな!●じつは若いときからずっとサザエの母、磯野フネに憧れていた。●毎日仕事中、ほとんど負け戦ながらチョコ衝動と闘い続けている。・・・・いずれも本文より。
「旅」と「モノ」について、作者ならではの視点、本音が満載の1冊。読み進めていくと「どうして私の気持ちがここにあるんだろう」とびっくりするほど共感するとともに、新鮮な奥深い視点をそこかしこに感じます。そして読後は、心がほっこり癒されます。
--子どもの心で、子どもの財布での旅しか、私はずっとできないのかもしれない。それが、私の作り上げてきた私に相応な「分」なのだろう。最近、そういうことがだんだん受け入れられるようになってきた。開きなおりではない。あんまりかっこよくない自分を、許すことができるようになってきた--あとがきより。身近に感じられる思いをたくさん紡ぐことによって、一冊を読み終わる頃には日々暮らすことを愛おしむ気持ちがじわっとわいてきます。


【編集担当からのおすすめ情報】
旅の途中で、通勤電車の中で、疲れて帰ってきた夜に、旅先で寛いでいるときに…。大人気作家、角田光代さんの言葉は、面白くてしゃれっ気たっぷり、いきいきと心に届きます。意外にお茶目でひょうきんな一面も。難しいことは忘れてゆるーく楽しめる、そして、ハッとさせられる奥深さもある友達のような一冊です。

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