能はこんなに面白い!

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  • 小学館 (2013年9月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093883115

能はこんなに面白い!の感想・レビュー・書評

  • 能ってこんなに面白い!んだろうな。

  • 読了。面白い。身体について考えたりする。

  • 能の入門書としてだけではなく、能楽の歴史についても対談形式で気軽に学べる。

  • 「能は、難しい舞台で、自分には関係のない世界。」というのが、以前の自分の考え。
    歌舞伎や日本舞踊には触れる機会があっても、能に触れる機会が今までになかったので、余計にそう思っていたのかもしれない。

    それが、不思議な縁で、能のワークショップへ3回ほど参加をさせていただき、秋には、人生初の公演を拝見に行くことに。

    こうなると、「能とはなにか?」を知っておかないと。。。と、思い、この本を読んだ。

    能は、自分が思っていたほど、固くもなく、難しいものでもないのかもしれない。というのが、読み終わりの印象。
    公演を目で観る、謡を耳で聴く。という観点だけをとったら、現代語ではない能は、やはりハードルが高くなると思う。
    ただ、五感とは違うところで感じるように公演を体験すると、そこには、引き込まれるものがみえてくるような感じがした。

    著者の中で、『演じている最中は、何かが憑依している状態』、『元が、神様へ奉納するものであった』ことが書かれていたので、余計に「五感とは違うところ使って体験する」と感じたのだが。

    他の文化にはない、『負けた者が主役』という点も、かなり興味が湧いた。
    特に、『松風』が観てみたくなった。

    また、世阿弥が、単なる能の創始者ではなく、とてもハートフルな器用な天才出会ったことがわかり、世阿弥にとても興味が湧いている。

    本著の文化の話の中で、ベトナムが、チュノムという独自の国字から、アルファベット表記になったことで、起こった弊害の話が出ていた。
    『「アルファベット表記にしたおかげでたしかに便利になったけれど、残念なこともある。それは、少し前の先祖が書いたものを読めないことだ」と言っていました。自分の祖父祖母の日記や手紙でも、もう読むことができない。日本でもお寺や神社仏閣に行くと、縁起を記した石碑とか扁額がありますよね。おなじようなものがベトナムでもあるんですけれど、若い人はもうそれを読むことができない。』
    お能の謡を習わせていただいた時の文字。先生から全ての読み方を教えていただかないと読めない文字が多かったことを考えた時、日本も同じだ。。と、思った。
    昔の文化を知る術である文字が読めない。これは、致命的であり、とても寂しいことだと感じる。
    どうやったら、それを防げるのか?は、わからないが、一人でも多くの人が、昔の文化を大事に伝えるためにも、昔の文化「字」を知る必要があると感じる。

    この本は、能ってなによ?どこが面白いのよ?と疑問に思った方が読むと、とても面白いと思う。
    そして、自分も体験してみたくなる(実際に習ってみたり、舞台を観に行ったり)のでは?

  • 今年は能を観に行く機会が3回あった。何も知識が無いので色々知りたいと思いこの本を手にした。観阿弥・世阿弥のご子孫であり観世流の家元である観世清和さんと内田樹さんの対談。内容はまあまあ。観世さんに比べて内田さんの発言の軽さが気になった。でも結果的に能や日本文化にもっと興味を持てたので、取っ掛かりの1冊として読んでよかった。

  • 二河白道…火の河 怒り と水の河 貪欲 の間に一筋の白い道がとおっていて、それをたどるものは極楽に達する。

  • これはブログに感想書きました。

  • 観世清和さんと内田樹さんの能に関しての対談集。

    テーマとして
    ・能というもの
    ・演者としての内情
    ・演目「松風」「山姥」に対して思うこと
    と分けられていて、内田樹さんの役割が大きいのですが、史実や伝統に基づいた堅苦しいお話だけでなく、放談に近い自由な解釈の楽しさがありました。
    また、内田樹さんも能を演じたことがあって、主に能を演じる側からの対談になっていると思います。

    自分は能に興味はありますが、演じることはもちろん、DVDで観るのと謡曲をほんの少し読むだけで実際の舞台を観たことはほとんどなく、鑑賞者としては偏りがあります。
    そういう自分に感じえなかった興味深い能のお話がたくさんされていて、とても面白かったです。

    能は現在、日本ですらもなんの前知識も経験もない観客にとって、これすごいとか面白いとか直感的に楽しめるものでなく、わけわかんない、これ踊りなの? と混乱させるものだと思われるのですが。
    自分的にはわかりやすいエンタテインメントではなく、自分を過去何百年の日本に飛ばした気分になり、必要なら歴史や作者のことを知って観るようにしています。
    コンテンポラリーダンスを鑑賞するのと同じく、基本事項の理解があれば、自由に想像を働かせていいものだろうと。
    最後のほうで観世清和さんがお客さんが斜に構えることをやや批判していますが、いまとなっては普段伝統芸能に接する機会がない人には、そうならないことはなかなか難しいんじゃないかなあ。

    とにかく、観世清和さんの正統な体験、知識と、内田樹さんの小鳥のような跳ねた解釈が押し合い引き合い、読みやすくて楽しい本でした。

  • フランス現代思想の専門家で教育や文明批評に関する著作でも知られる内田樹氏と、二十六世観世宗家の観世清和氏が、対談形式で能楽の歴史や鑑賞の基礎知識、面白さなどを紹介する。鑑賞ガイドブックというよりかは、能楽を題材とした読み物として楽しむのが正しい。本書の後半では能楽の専門家である東大教授の松岡心平氏を招いて実施したワークショップの模様も収録されている。

    ・能の根本にある「供養」の思想
    (能の主人公は社会で最も弱いもの、殺された者、病んでいる者、深く傷つけられた者、周縁に排除された者などが選択的に選ばれている)
    ・日本文学の特徴である「省略の美学」
    (すべてを言い尽くさないで、観客の想像に任せる。舞台や小道具が非常に象徴的)
    ・佐渡島で能が盛んな理由
    (江戸時代に佐渡に渡った金山奉行が村の統治策の一つとして能を取り入れたから)
    ・リベラルアーツは能で学べる
    (当時の舞踊・音楽・文学・歴史・宗教・儀礼などを一つに取り込んだ総合芸術なので、ひとかどの侍になるための教養が詰まっている)

    といった能の基本をわかりやすく学ぶことができ、工夫された構成の本だと思うが、内田樹氏が例のごとく直観的な精神論(自分では「トンデモ解釈」と言っている)を持ち込みたがり、特に後半は暴走気味なので興醒めである。面白い「お話」として読む分にはいいかもしれないが、あくまで「推測」の域を出ない素人談義である。ナビゲーター役として「素人」が必要なのはわかるが、もう少しお家元の話を邪魔しない適任者がいたのではないかと思う。

  • 死が普遍でありふれたものだった古代・中世にあって、だからこそ鎮魂を疎かにせず、それを芸術にまで高める精神性に触れる時、日本人である事の喜びがヒタヒタと押し寄せてくる。
    その心の動きを味わいたくて古典芸能に魅せられているのかもしれない。

    土蜘蛛を観た時、頼光に全くオーラを感じられず、土蜘蛛がえらくかっこ良く感じられたのだけど、「(能とは)敗者、弱者、世界の周縁に押しやられた人たちのことを取り上げている。そのもの達の無念を晴らす「供養」なのだという一文で納得した。
    非業の最期を遂げた人たちをもう一度、再生して蘇らせ、引き上げるもの…。

    思うに、中世以前は今より異界との距離が近く、夾雑物に煩わされることなく、精神を修練(収斂)して行くことが出来た、というかせざるを得なかったのだと思う。
    武士は食わねど高楊枝とは痩せ我慢ではなく、ある種の精神修行の現れであろうか。

    文明化することと人類の進歩・進化が相容れないとはよく言われることだけれど。

  • 能に関しては、たとえば鈴木忠志のように演劇論からのアプローチがあったり、戸井田道造や曽我孝司のように民俗学(宗教学)からのアプローチがあったり、あるいはサルトルの言う他者の視線をもとにするアプローチがあったり(ポール・クローデルを持ち出すまでもなくフランス思想と能は食い合せがいい)する中、この本は身体論に大きく傾いているところが特徴的。そこで語られる身体の不思議、面白さは大変興味深い。

  • 室町時代、観阿弥・世阿弥から始まった「能」を現代まで脈脈と受け継ぐ観世家。その歴史の重さに圧倒されるばかり。なにしろ足利義満公より拝領した装束や、その頃使用されていた面が今も残っており、しかも時にはそれを着けて舞うこともあるのだそうだ。そうした長い伝統を継承しながら、現在においていかに能を存続させるのか。その文化的な意義を掘り下げながらも、能の面白さを教えてくれる。大衆演芸としての歌舞伎と、武士階級の嗜みとされた能。どちらも実は観たことがない。さすがにいい歳をした日本人として恥ずかしいので、きちんと能を観てみたくなった。

  • 能楽に興味を持ち、一、二回見たんだが、ちょっと捉えきれない部分があったので、この本を読んで楽しさを見出そうと思った。やっぱり、謡がわからないと理解できない部分が多いということなのかな・・・。dvdで録画したものをネットで理解しながら鑑賞するといったほうがいいかな。

  •  最近、能を見始めたところですが、内田樹氏が「能の根本にあるのは弱者、敗者に対する惻隠の情、供養の気持ちだと思います。」と語られていて、胸にストンと落ちました。能って供養なんだ・・・、納得。
     拍手についての対談も面白かったです。内田樹氏も観世清和氏ももっと自由にしたらいいとのご意見でした。盛り上がっている場面なら、拍手でより盛り上げるのはいいなとは思いました。ただ、能に限らず、音楽でも、もう少し余韻に浸りたいときに拍手をされると、がっかりすることもあります・・・。今年、大阪フェスティバルホールにスーパー能「世阿弥」を観に行きましたが、普段なら留め拍子のあと囃子も止むのに、梅若玄祥氏演じる世阿弥が幕内に入るまで太鼓方は優しい音で打ち続けられ、余韻に浸ることができて良かった思い出があります。

  • 「知識としての能楽指南」ではなく、「感覚としての能楽の楽しみ方」という内容で、思いの外おもしろかった。謡の内容は何回聞いても良く聞き取れないし、動きの意味も何回見てもよく分からんが…というド素人の私ですが、あぁもっと感覚的にあの空間に身を委ねればいいんだな!と気づかせてもらいました。奥が深いよ、能楽。

  • 観に行きてぇ~(自転車で10分足らずにとところに、あるんだよね能楽堂が、長らくご無沙汰しています)

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    「初めてでも能がわかる!楽しめる!開眼の書

    とかく難解で敬遠されがちな「能」ですが、謡曲名作選や入門書は多々あれど、本質的な魅力をわかりやすく伝える本はほとんどありません。
    そこで武道家・思想家として今もっとも注目される内田樹氏が、観阿弥・世阿弥の直系にして最大流派である能楽観世流の二十六世宗家・観世清和氏との対話を通じ、「能」の本質的魅力を広くわかりやすく伝えるのがこの本です。
    今年は観阿弥生誕680年・世阿弥生誕650年にあたり、記念公演や展覧会などが多々予定されています。能を観たことがない方も、難しいと敬遠してきた方も、この本をきっかけにぜひ能楽堂に足を運び、親しんでみてはいかがでしょうか?
    「能は日本文化の原点」と語る観世宗家、その観世流で能に“はまる”こと稽古歴17年の内田氏。目からウロコの「能」体験を、ぜひこの一冊で!
    編集者からのおすすめ情報

    日本の伝統芸能のみならず、美意識そのものの原点ともいえる「能」。
    この本を編集させていただいたおかげで、能楽だけでなく美術や文学など、あらゆる日本の伝統芸術に対する理解がずっと深まりました!
    「能」は観るだけではなく、やってみるとさらに楽しいもの!です。 タッキー&翼の今井翼クンなど、若手アーティストにもお稽古をする人が増えています!
    よく分からなくてもとにかく一度、観てみよう、謡ってみよう、舞ってみよう、そんなふうに「能」への扉を開いていただけると嬉しい限りです。」

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初めてでも能がわかる!楽しめる!開眼の書

とかく難解で敬遠されがちな「能」ですが、謡曲名作選や入門書は多々あれど、本質的な魅力をわかりやすく伝える本はほとんどありません。
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今年は観阿弥生誕680年・世阿弥生誕650年にあたり、記念公演や展覧会などが多々予定されています。能を観たことがない方も、難しいと敬遠してきた方も、この本をきっかけにぜひ能楽堂に足を運び、親しんでみてはいかがでしょうか?
「能は日本文化の原点」と語る観世宗家、その観世流で能に“はまる”こと稽古歴17年の内田氏。目からウロコの「能」体験を、ぜひこの一冊で!

【編集担当からのおすすめ情報】
日本の伝統芸能のみならず、美意識そのものの原点ともいえる「能」。
この本を編集させていただいたおかげで、能楽だけでなく美術や文学など、あらゆる日本の伝統芸術に対する理解がずっと深まりました!
「能」は観るだけではなく、やってみるとさらに楽しいもの!です。 タッキー&翼の今井翼クンなど、若手アーティストにもお稽古をする人が増えています!
よく分からなくてもとにかく一度、観てみよう、謡ってみよう、舞ってみよう、そんなふうに「能」への扉を開いていただけると嬉しい限りです。

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