記憶障害の花嫁

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  • 小学館 (2013年9月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093883252

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記憶障害の花嫁の感想・レビュー・書評

  • 涙が止まりません。

    彼女が事故に遭ってかわいそうとかこんな障害を負ってしまって気の毒だとかそんな感情ではなく、潔いというか、逞しいというそんな気持ちかな。

    高校3年生になる春休みに事故に会い、1週間余りの命かもしくは植物状態と宣言されたなかで医者にも「奇跡の回復」と称されるほどの回復ぶりをみせ、大学まで卒業し、母になったつかささん。

    その立ち直りを助けた彼女の前向きな姿勢も素晴らしいけれど、それを助けた回りの人たち。
    「普通」ってなんなんだろうって考えさせられる。

    結婚・出産に関しては当然のことながら回りの反対は容赦ない。
    それでも最後には彼女を助けたい、と思わせるつかささんという人の「人となり」はきっと素晴らしいものなのだろう。

    残念ながら思いを残してこの世を去ってしまった彼女だけれど、彼女の思いは残された人や「和実(なごみ)くん」と名付けられた子供につながっていくことだろう。

  • ドキュメンタリー→映画→本を通して、小柳つかささんという方について知ってきました。
    どこにでもいる、ごくごく普通の高校生だったつかささん。天真爛漫で明るくて、誰とでもすぐに仲良くなれて、ちょっとしたイタズラしても、決して人を傷つけるようなことはしなかった彼女。
    そんな彼女が、17歳で交通事故に遭い、左半身の麻痺、また高次脳機能障害の症状の一つである記憶障害を持ってしまいます。彼女は、最高に楽しかったはずの修学旅行の思い出など、過去の出来事の記憶もなくし、それどころか昨日何したか、何食べたかを覚えることができず、また新しくものを覚えるのにも苦労しました。そんな絶望に溢れた毎日でも、目を覚ましてから必死にリハビリに専念し、声を出す練習も沢山して、忘れないようにメモを取って、自立できるように努力したつかささん。また、障がいがあっても、夢はあきらめないと、大学進学し、ずっと夢だった養護教諭を目指しますが、車椅子では養護教諭になれず、それでもくじけず、福祉を専攻し、セラピストになって希望を失いかけた人を元気にしたいという夢を持ちました。
    そして、タクシードライバーの小柳雅己さんとの運命の出会いを果たし、すぐの交際ではなかったし、結婚もつかささんの障がいのために大反対されても、最後は、まわりの沢山の人に支えられて、和実君という新しい命を授かり、最愛の人と結婚したつかささん。沢山の大きな壁を乗り越えてきた彼女が掴んだ幸せ。でも、彼女の障がいとは全く無関係の急性妊娠脂肪肝という極めて稀な急病で亡くなりました。
    つかささんは、普通の高校生から事故により障がいを持つという、とても辛い経験をしました。でも彼女は、くじけず投げ出さず、自らの夢を追い続けて、前向きに明るく生き、本当に強い人だなと思いました。私が同じ状況に置かれても、きっとつかささんみたいに、前を向いて歩いていけないと思います。私だったら、なんで自分なんだろうって恨むと思うし、まわりの人たちを羨むと思うし、これさえなければってマイナスに考えてしまうと思います。
    また、彼女に惹かれ、彼女を支え続け愛し続けている雅己さんとの愛をすごく感じることができました。
    ドキュメンタリーも映画も本も、どれもつかささんの想いがつまっていたし、雅己さんとの愛だけでなく、つかささんのまわりの人たちの愛が沢山溢れていて、本当に素晴らしい作品でした。
    私も、つかささんみたいに、どんなことがあっても、強い意志を持って、前を歩き続けたいと心から思いました。会ったこともないけれど、大切なこと、素敵な言葉を沢山伝えてくれたつかささん、ありがとうございます。
    そして、雅己さん、和実君、まわりの皆様の幸せを心からお祈り致します。

  • 一昨年放送のドキュメンタリー番組でつかささんのことを知りました。
    短い番組の中で紹介されたつかささんの事故からの10年ほどの人生は、あまりにもめまぐるしくて、見終わった後はなんだか現実のことと思えず苦しい気持ちになりました。
    ただ、そんな気持ちになりつつも、画面を通してからも伝わってくるつかささんの前向きな気持ち、屈託のない笑顔に魅せられていました。
    そんなこともあって、平積みにもなっていなかったこの本を偶然目にした時には手にせずにはいられませんでした。

    本を通じて、番組ではわからなかった生い立ちや、家族・ご友人・恩師のお話、小柳さんとの交換日記でのやり取り等々つかささんのことをより知って、ますます彼女が魅力的な方だと感じました。
    同時に、お逢いしたこともないのに「どうして彼女ばかり悲しいことが起きるの…」と終盤涙が止まりませんでした。

    ちょっと前のことはすぐに忘れてしまう、でも愛する気持ちは時間とともに強くなっていく。
    人を想う気持ちは、言葉やものや出来事の記憶だけで育まれるものではないんだということを、改めておしえてもらったように思います。

  •  ハンディキャップという言葉で片づけてはなりませんが、結婚して子供を産んで、健常者の女性でもできない経験をしたつかささん。
     何事にも全力で前向きで、何を伝えたかったのであろうか?もっと生きたかったのではなかろうか?考えさせられる内容です。
     こちらの勝手な考えだが、決してお子さんがものごごろつくまでは、再婚しないでほしい。

  • チェック項目4箇所。「つかさ。つかさが子どもを産むことはできると思うけど、育てることは無理だと思う。それは子どもにとっても不幸だし、なによりつかさにとって不幸なことになると思う。よく考えて。”堕ろす”という選択肢もあると思う」「つかささんにとっては、たとえばメガネをかけるようになる前の私と、メガネをかけるようになった私とは、何が違いますか? って……、確かに見た目は違いますけれど、メガネをかけた私が結婚したからといって何かおかしいですかって……。つかささんにとって障害とは、そんな程度の問題だったのではないでしょうか?」「マーさん、アタシたち、早く年をとりたいね」雅己さんは、その意味がまったく理解できなかった、「早く年とってどうするの?」「縁側でさ、ふたりでお茶を飲みたいの……」。「つかささんは17歳の時の交通事故で、すでに一度、死の危機に直面しましたよね。そこから奇跡的な生命力で回復して、一度も『痛い』と言わずにつらいリハビリに耐えてくれました。高校も卒業した。大学にも行った。愛する人とめぐり会い、妊娠し、赤ちゃんにその命をつないだ。つかささんは、女性としてすべてのことをまっとうしたのだと思います」。

  • 映画とは題名が違う(「抱きしめたい」)ので、注意書きが必要です。
    <クッキー>

  • 2014/8/25

    916||ホツ (3階日本の小説類)

    17歳の時に交通事故に遭い、車椅子生活になってしまったうえ、自分に起こったことを覚えていることができないという記憶障害を背負った28歳の女性・小柳つかささん。

    それでも、つかささんは『恋をして、結婚して、子供が欲しい!』という普通の女の子が持つ当たり前の夢に向かって力強く自分の道を切り拓いていきます。

    不運と困難の連続にも、まったくひるむことなく強く夢を追ったつかささんの人生は、生きることの大切さを教えてくれる人間愛が溢れる真実の物語です。

  • 映画で話題になっているので手にしました。あっという間に読めました。
    つかささんの明るさや前むきな気持ちには、本当に頭が下がります。本当にドラマのようで、ノンフィクションには感じられないくらい…。
    そして、なんてご主人のなんと優しいこと。
    この手の本を読むといつも、「幸せって何なんだろう」と考えてしまいます。

    折しも、この本を読んだすぐ後に、大切な方が1人亡くなりました。
    命はいつ尽きるか分からない。
    自分に後悔がないように、精一杯生きなくてはならないと思ったり、のんびり生きていたいと思ったり。
    私の幸せは何なのか、まだやはりよく分からない。

  • 北海道・網走で暮らす男女に起きた実話をベースにした、北川景子&錦戸亮主演のラブストーリー。
    交通事故の後遺症で左半身の自由と記憶する力を失った女性が、偶然出会ったタクシー運転手と恋に落ちるも、過酷な運命にさらされる姿が描かれる。

    「抱きしめたい −真実の物語−」
    2014年2月公開
    キャスト:北川景子、錦戸亮、上地雄輔、工藤工、平山あや、佐藤江梨子
    監督:塩田明彦
    http://www.dakishimetai.jp/

  • 友人に勧められて購入。ハッピーエンドで終わるとばかり思っていたのに... こんな結末だったんですね。

  • 彼女のことが、テレビのドキュメンタリー番組で、以前放送
    されたそうですが、そんなこととは知らず、手に取り読みました。

    なんで、どうして・・・

    読み終わった後、とても重苦しく悲しい気持ちになります。

    でも、本の終わりに掲載されている、父親に肩車をされている
    母親そっくりな幼い子供の写真を見て思いました、
    これが希望につながるんだ、と。

  • 帯文:"命の大切さに気づく感動実話"

    もくじ:プロローグ、第1章 ふるさと・音根内、第2章 突然の事故、第3章 運命の出会い、第4章 ふたりの決意、第5章 "奥さん"なんだから、あとがき

  • 普通なら、絶望してしまうだろう状況。それでも、凄く前向きに、生ききった事が伝わってきました。

  • 請求記号:916/Hok
    資料ID:50073012
    配架場所:図書館1階東館 め・く~る

  • 闘病・体験記 : WL348/HOK : 3410156890

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記憶障害の花嫁の作品紹介

話題沸騰 感動実話

せっかくのプロポーズの言葉も忘れてしまった私だけど 本当に、ありがとう

つかささんは北海道網走市の普通の女子高生だったが、
17歳の時に、交通事故に遭い、車椅子生活になってしまう。
また頭を強く打ったことでそれ以後、自分に起こったことを覚えていることができないという記憶障害が、後遺症として残る。
それでも明るく前向きに生きるつかささんは、
25歳の時に網走市のタクシー運転手と恋に落ち、結婚を決意する。
当然のように周囲は大反対。ところが妊娠がわかり、
ついに周囲からも祝福される結婚式を挙げ、元気な赤ちゃんを出産した。
不運と困難の連続にも、
まったくひるむことなく強く夢を追ったつかささんの人生は、
生きることの本当の大切さを教えてくれる。
人間愛が溢れる真実の物語。

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