日本人の値段: 中国に買われたエリート技術者たち

  • 54人登録
  • 3.08評価
    • (1)
    • (3)
    • (6)
    • (2)
    • (1)
  • 9レビュー
著者 : 谷崎光
  • 小学館 (2014年12月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093883771

日本人の値段: 中国に買われたエリート技術者たちの感想・レビュー・書評

  • 前々から気になっていた本を入手・読破。
    技術流出ということはずいぶん前から騒がれていは居たが、能力経験のある技術者がおり、彼らに十分な仕事や報酬を与えられなかった企業の経営能力に問題があったとしか思えない。著者も述べているが、技術自体の流通・伝播は地球全体で見れば良いことだと思う。日本の技術流出と呼ばれるものも、ある種、ジェネリック薬に通じる所がある気がする。とはいえ、貢献するのはいいけど、ある程度先鞭をつけた人々にその報酬が落ちる形にしないと厳しいだろうな。

    P19.成功体験は意味なくて、不具合をどれだけ経験しているかがエンジニアのレベルを決める。

    P43.中国で高級車に乗るのは、一党独裁を最大限に利用して、大バクチを売って巨額の金を掴んだ人々である。正義ヅラする奴らに『肝っ玉の小さい貧乏人が!』と、内心でつばの一つも吐きかけるような人々である。

    P214.技術は本来グローバルなものである。国籍や安全保証、企業単位で考えれば流出になるが、地球規模で考えれば人類に貢献である。

  • 日々の交渉で使えそうなネタもあり、安定の面白さでした。日本はどこへ行く?もっと長期目線で国力を立て直す施策を考えてほしい。そして本書に登場する、民間が持つ技術を安売りする某政治家には腹が立つな。

  • ヘッドハンター エグゼクティブサーチ

    中国で暮らしているとものの良し悪しを決める最後は素材だなということがよく分かる

    中国ビジネスには非主流の苦労人を送り込め

    中国ではトップダウンが強すぎて、ボトムアップの知恵が集まらない

    日本のように、皆で力を合わせて、工場の造り込みができない。生産技術は日本が世界一。中国は基礎技術をおそろかにして、見せかけの利益を上げる

    革命のもっとも重要な任務と最高の形は、武力による国家権力の奪取であり、戦争による問題解決である。このマルクス主義の原則は、中国だけでなく外国でも、どこでもいつでも必ず正しい 戦争と戦略問題 毛沢東 1938

    サランラップ 軍で銃弾や火薬などが湿らないようにつつむために開発されている。それを技術者の妻であるサランとアンがサンドイッチをつつんで便利だと評判になり、彼女たちの名前をつけて商品化された

    世界一愚かなお金持ち、日本人

  • 中国のヘッドハンターの話や、実際に日本の企業から転職した人の話が、書かれていて内容自体は面白いのだが、まとまりに欠ける。
    中国の企業の人を引き抜く考え方や、もらえるそれなりの報酬の事はわかるが、でどうなのか考えるにはちょっと情報が断片的。日本の企業がどう情報コントロールすべきか?どうしましょうか??

  • 中国の現状を伝える媒体としては評価できる。
    しかし、著者の見解は、日本が中国に技術を盗まれる懸念を示したり、生産技術は中国にはまねできないと言ったりかなり揺れ動くし、技術を盗まれる根拠として中国では引っ越しの荷物からものが盗まれた経験まで出して、聞くに値しない。言葉も時々くだけた表現になるし、主語が抜けていて何を言いたいのかわからないところがある。会話調ではないが、おばさんたちがランチしながらとめどない話をしてるような雰囲気を感じる。もう少し日本語の文章力を磨いてもらいたい。

  • 日本の良いところも分かるが、なぜ競争力を失いつつあるのかも分かる。日本の企業は企業内遊泳術が上手い者が昇進し、単なる保身しかしていないから。守りの姿勢なんだな。守りと攻めとが均衡していかなければ、企業は維持すらできない。そういうことを改めて感じさせられた。

  • 筆者は中国在住の女性、日本国内からの報道や解説では見えてこない現実の一面が丹念に取材されている。
    なぜ技術者が中国に買われていくのか、そして中国の戦略や製品の現実も知ることができ、性善説的国民性の危うさも指摘している。

  • 面白そうなテーマなのに、著者の(わりと浅めな)常識的な見解が邪魔してる。この本を信じるなら、中国人はしたたかでいい加減だが国全体としては圧倒的成長などに代表される偏見は妥当であることになるが、はたしてどうなのか。

  • 日本人の値段 中国に渡った技術者描く
    2015/1/14付日本経済新聞 夕刊

     中国企業にハンティングされた人々の働き方とその役割を描きながら、技術・人材育成・研究開発そして社会制度をくっきりと浮かび上がらせる優れた日中の比較論であり、かつ現代論である。


     「SONY、東芝、日立、パナソニック、旧三洋……。実は中国企業で働く日本人の元の会社は日経銘柄か、と思うほど、有名企業が並ぶ」と、そのリクルートの仕組みを含め、日本人の中国での「活躍」を本書は詳細に紹介する。


     彼らはみな「エリート技術者である」が、海を渡った理由は、リストラの結果。定年退職。勤務先での自分自身の限界の自覚…とさまざまだ。共通するのは彼らの「価格」(賃金)が、日本にいるよりはずっと高いということである。


     理由は簡単だ。中国企業は「開発する時間」を買っている。生産技術にせよ素材開発にせよ、その成熟には50年、60年といった時間を必要とする。中国はそれを自ら作れない。


     韓国も同様である。これまで多くの日本人技術者が韓国にスカウトされ技術を移転した。そして今も。だがその韓国の技術者も中国に技術移転していることが、本書でよくわかる。


    (中沢孝夫)

全9件中 1 - 9件を表示

日本人の値段: 中国に買われたエリート技術者たちを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

日本人の値段: 中国に買われたエリート技術者たちを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

日本人の値段: 中国に買われたエリート技術者たちを本棚に「積読」で登録しているひと

日本人の値段: 中国に買われたエリート技術者たちの作品紹介

中国に渡った日本人技術者の現在と未来

日本の技術の海外流出が止まらない。主な流出先は経済成長著しい中国だ。

その優れた技術が、中国のさまざまな分野で実用化されるのははなぜか?
それは日本人技術者が高額でヘッドハンティングされているという現実が、
きわめて大きい。

本書では、日本の自動車業界、家電業界、建設機械業界などから中国に渡った日本人技術者たちを丹念に取材。その実態を余すところなく明らかにする。
また技術者たちを中国に向かわせるヘッドハンターたちが、どうように技術者と中国企業を仲介をし、成功を導くのか、そのプロフェッショナルな仕事に極限まで迫る。

北京在住14年の日本人作家だからこそ書けた、迫真ドキュメント。


日本人の値段: 中国に買われたエリート技術者たちはこんな本です

日本人の値段: 中国に買われたエリート技術者たちのKindle版

ツイートする