保育園義務教育化

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著者 : 古市憲寿
  • 小学館 (2015年7月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093884303

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保育園義務教育化の感想・レビュー・書評

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  • 上野千鶴子さんの弟子のような印象を持っていたので、読まず嫌いなところはありましたが、意外に本書はすんなり受け入れられました。読んで良かったと思います。(でも、本書とは別次元の話だけど、やっぱり社会学者的な立ち位置ってあんま好きではないかな・・)

  • 娘が産まれてからというもの、自分が母親である前に1人の人間であるということを忘れてた気がします。育児は眠いし、疲れるし、悩む事も多いし、ひとりの時間がとれないし、辛くなることもある…。でもこれ、人として当たり前の反応というか、とくに私みたいな1人目の新米ママにしてみれば、普通に起こりうることなんですよね。

    そして、幼児期に質の良い保育を受けることが結果として、社会的にコスパが良いということと少子化対策にも繋がり、そのために保育園を義務教育化するのは世界の潮流をみればスタンダードになりつつあるということ!

    安保法案や国立競技場の議論もそこそこに、教育関連法に本腰を入れてほしいし、そういう議員を応援していきたいものですね。

  • よくぞ言ってくれた‼大賛成でした

  • ゆとり世代の申し子とも言われる、一風変わった価値観の持主であり、新進気鋭の社会学者でもある古市憲寿が書いた話題の本。

    テレビで見かける彼は、自分の中の優先順位が明確で、それが周囲に比べてユニークであっても気にすることなくマイペースでひょうひょうとしている。
    「ものには言い方があるだろうに」と思うこともわりとしばしばある不遜な人物だけど、結構楽しみに彼の発言を待っていることも多い。

    で、この本。
    少子化を憂うのなら保育園を義務化しろよ、という本。
    義務化といっても、利用形態はその人の生活実態に合わせて選択すればいい、と。
    要は、お母さん一人に育児を押し付けるなという話です。

    お父さんがちょっと育児の手伝いをすれば、やれイクメンだなんだと加点される。
    でもお母さんの育児は減点法で採点される。
    それはお母さんに厳しすぎるんじゃないの?

    序章代わりの「はじめに」の章タイトルが「お母さん」が「人間」だって気づいてますか?

    こう言ってくれる男性って、なかなかいない。
    最初からパーフェクトお母さんを期待されてしまう。
    そうするとお母さんは、不安で、育児が恐くて、辛くなってしまう。
    「情報力」か「経済力」がなければ、今の子育てはやっていけないんだって。

    そして、子どもには早期教育が必要である、と。
    ただし「学力」ではなく「非認知能力」を身につけさせるような教育。
    数字では測れない社会性や忍耐力といった「生きる力」を身につけるには、大勢の人に接することが大切なんだと。

    軽い文体ではあるけれど、しっかり勉強して真面目に書かれた社会学の本なんだ。
    大きく頷きながら、時に噴き出しもしながら(社会学の本を読んで噴き出したのは初めてだ。しかも職場で)、勉強させていただきました。

    この本で物足りない人は、巻末の参考文献とその本に対する古市くんのひとくちコメントを参考により深く勉強することもできる。
    そんな時間はないという人には、目的に応じて必要部分を立ち読みでもいいと著者は言っている。
    電子出版に比べて紙の本はちょっと高いらしいので、サービスとして左ページの隅っこに著者によるぱらぱらマンガもついている。(退屈な会議のときなんかも、資料にこんなマンガを書いていそうな人だ)

    信頼できそうな本の古市くんなりの基準は、表紙がださくて値段が高いことだそうだ。
    この本の表紙はイケているのかださいのか。1000円という価格は高いのか安いのか。
    ぜひ読んで確かめてみてほしい。

    至れり尽くせりのこの本が描かれることになったきっかけは、ドラマにもなった『37.5℃の涙』というマンガをお風呂で読んでいて、あまりにも子育てをするお母さんの環境が理不尽だと思ったから。
    どこまでもとぼけた古市くんが書いた、子育て応援本。
    最後の2行をここに記す。

    “幸せな子どもが、この社会に少しでも増えますように。
    そして、そのお手伝いが、少しでもこの本でできますように。”

    裏表紙の写真が、またいいんだ。

  • ・著者は子供がいないことはおろか、ご結婚もされていないのに、よくこの内容に考えが及んだなと感心した。
     (自分の独身時代ではとてもこのように考えられなかった。)
    ・「母親が人間だといつ気づきましたか?」という文章が印象に残った。
    ・保育園の質を高める必要性には賛成。
     ただし、本にあるように、保育士の待遇をはじめとして、育児関連にかけるお金が今のような状況では、質を高めることを期待するのは酷で、まずは保育以外のことも含め、全体で何にお金をかけるべきかきちんと考えることからだと思った。

  • 大変読みやすい一冊!少子化の問題を、歴史的背景、教育の統計学的見地、文化の変化、経済成長、女性の活躍など、様々な切り口で分かりやすく触れていて新鮮。この本をきっかけにもっと知りたい内容などに踏み込んでいく道筋も見えてきて好奇心を刺激する。
    子育て世代にとっては自らの教育方針の参考になるだけでなく、全世代においてこれからの社会をどうしていきたいかの指針にもなり、広く色んな人に今の日本をより良くするために読んでほしい一冊である。

  • ワイドナショーで知った古市さんの本。ワイドナショーでも仰っていた内容に興味を持って。
    内容はそこまで深くないが、テレビの印象と同じように、思った事無邪気に言ってる風に、思ってちょっと言いにくいような事も当たり前にさらっと書いてある。
    お母さんのこと。それは当事者が言うとヒステリックに捉えられて説得力がなくなってしまう。こうして客観的な立場の人が冷静に言ってくれる事がどれだけありがたいことだろう。本当に国は女性をなんだと思ってるんだ、とずっと思っていたのでそうそう、と頷きながら読んだ。第二子がほしくたって、また働きたくたって、本当に本当にハードル高いんですよ。それでいて教育費やらの不安だけは煽られて。
    こんな社会になればいいけど、自分には間に合わないな…と残念。
    本書は問題提起で終わっている部分もあったけど、本気にならないおじさん達に会う機会多そうだからもっともっと声を大にしていってほしい。
    実際親になってなんて肩身が狭いんだと思うことたくさんある。つい見えている世界が狭くなって、目の前の違うものを攻撃しがちだが、そもそもそんな戦い起きないようにしちゃえばいいじゃん、というのは少し冷静になれるきっかけをもらった気がする。そもそもを解決すれば育休の人は保育園出されるとかも全部解消されるのに。お金の使い所考えてほしい。
    5章はちょっと毛色違って?でした。

  • 「未成年のセックスを取り締まってなんの少子化問題か」「女らしさがセクハラなら男らしさもセクハラ」は本当に名言ですわ。
     母乳教批判やM字カーブ問題など、実際に社会問題となっている少子化・教育に斬り込んでいる。
     久しぶりに熟読の価値ある本だなあ。でも、ちょっと引用が多くて実証的な成果がどこまで付いてきているのかわからないけども。

  • この本の中に出てくる、育児不安に陥りやすいタイプがまんまわたしの母親。そんな中乗り切った母親に感謝。

  • 内容的には、全体的に同意です。

    保育園義務教育化、実現したらいいな、と思います。

    古市さんは、若い人の視点で、ニュースなどでも「なにもよく分かっていないフリ」をして、おじさんを困らせたりしていますが、この本も、若者がいろいろ調べてみたらこんな感じだったよ、びっくり。みたいな視点で、ある意味わかりやすく書かれています。とても頭のいい人なので、本当はいろんなことに興味関心をもってよくわかっている人なので、整理がうまいです。

    ただ日常的に、日経DUALや駒崎さんのブログやtwitter、あるいはBLOGOSなどで、育児・教育関連の記事を追っている人にとっては、内容のほぼ全ては既知の情報です。

    タイトルはインパクトがあり、タイトルどおりのことが実現すればいいと思いますが、義務化に関する内容はほぼ最終章のみです。

    気になる方は、最終章のみ立ち読みするのがよいかもしれません。

    ちなみに、駒崎さんは絶賛しています。
    http://blogos.com/article/122156/
    なお古市さんは、本著執筆にあたり、駒崎さんは暑苦しいだけじゃなくて熱い人なんだ、と誤解していた旨を述べております。

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保育園義務教育化の作品紹介

もし保育園が義務教育になったら…?

『もしも保育園が義務教育化されたなら…』
子供の学力は向上し、児童虐待は減少し、景気も向上?
もう世界では始まっている!!
社会学者・古市憲寿が提言する、母や子供、日本を救う少子化対策!

「保育園義務教育化」はただ少子化解消に貢献するというよりも、社会全体の「レベル」をあげることにつながる。良質な乳幼児教育を受けた子どもは、大人になってから収入が高く、犯罪率が低くなることがわかっている。
同時に「保育園義務教育化」は、育児の孤立化を防ぐ。今の日本では、子育ての責任がとにかく「お母さん」にばかり背負わされている。
子どもが電車や飛行機の中で泣くことも、学校で勉強ができないことも、友だちと起こしたトラブルも、何かあると「お母さん」のせいにされる。
だけど、本当は育児はもっと社会全体で担ってもいいもののはずだ。しかも子育て支援に予算を割くことは経済成長にもつながる。いいことずくめなのだ。
(本文より)

はじめに 「お母さん」が「人間」だって気づいてますか?
第1章 「お母さん」を大事にしない国で赤ちゃんが増えるわけない
第2章 人生の成功は6歳までにかかっている
第3章 「母性本能」なんて言葉、そもそも学術用語でもなければ根拠もない
第4章 少子化が日本を滅ばす
第5章 草食男子が日本を滅ぼすというデマ
第6章 女性が今、社会から待望されている
第7章 0歳からの義務教育


【編集担当からのおすすめ情報】
本書を出版するにあたり、東京で子育てする「お母さん」「お父さん」に本書を読んでもらいました。

「乳幼児期の教育がもっとも人生の成功に影響するという、ノーベル賞を受賞されたヘックマン博士の考察には、驚いてしまいました。今すぐ義務化して欲しい。」
(3歳児の父)

「3歳児神話の欺瞞など、知らなかった部分が明らかになり面白く読めました。すでに導入しているハンガリーの例や、検討中のフランスの状況など含めて、『なにこれ、マジ神じゃね?』ってくらい食いついてしまいました。これができれば最高じゃないですか!! 預ける後ろめたさが消えて、追い詰められての虐待も減るのでは。これが実現したら日本の育児状況が変わりますね!!」
(6歳児、0歳児の母)

「まさか古市さんの本を読んで、泣いてしまうとは思いませんでした。『「お母さん」というだけで「人間」扱いしてもらえなくなる異様な状況』に怒り、『「女性」ではなく、「国」が悪者になるべき』『「お母さん」だけに責任を負わせるな』と言ってくれるのが、まさか古市さんなんて!(笑) 夫とか姑とか色んな人に読んでもらいたい。実現して欲しいです!とても!!!!」
(2歳児の母)

保育園義務教育化のKindle版

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