日本逆植民地計画

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著者 : 橋爪大三郎
  • 小学館 (2016年1月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093884624

日本逆植民地計画の感想・レビュー・書評

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  • 201605/
    経済の専門家は、データやモデルをいじくるばかりで、未来を語ることを忘れている。政治のプロは、将来のビジョンを語るパワーを失っている。人びとは、ソーシャルメディアのじょうほうの洪水に溺れている。データや情報は、過去に何が起こったかを教えるだけの、足かせになっている。専門知識は、これまでのパターンに思考を閉じ込める、思考停止の言い訳になっている。誰もが、自分の目で未来を見ることをができるのを忘れている。いま必要なのは、これからこうしたい、こうすべきだ、という構想である。提案である。勇気である。/
    アップルのスティーブ・ジョブスが、マーケティングなんか、私は関心ないとのべた。マーケティングは、消費者に「いま、何が欲しいですか」と質問して、売れそうな商品をつくること。消費者に質問して、それを追いかける時点で、時代に遅れている。ほんとうに新しいアイディアは、消費者も気がつかない、その先にある。それをあなたは、まず考えなさい。そう、言いたかったのではないか。/
    外国人労働者受け入れ積極派と、受け入れ慎重派。この論争は、いまのかたちでいくら議論しても、決着がつかないと思う。それは、積極派も慎重派も、日本の経済や社会についてのプラス、マイナスばかり議論していて、日本にやってくる外国人の、当事者の立場にたっていないからだ。/
    日本はとてもまずいことになっている。経済が落ち込んだせいだと、人びとは思っている。わたしの見方は違う。それは、経済以外のことを考える力が、衰えたせいである。江戸時代の日本人は真剣に、政治や道徳や国防のことを考えた。明治になってもその伝統が残っていた。けれども戦後、人びとは、そういうことは後回しでよい。経済のことばかり考えて何がわるい、と居直るようになった。その結果、外交や軍事が苦手になった。政治が稚拙になった。哲学ができなくなった。言論で他者とぶつかりあい、言葉で公共の場を組み立てることが出来なくなった。経済がどこへ向かうべきか、言葉で提案し、ビジョンを共有できなければ、日本は足踏みを続けるほかはない。経済が落ち込んでいるだけではない。もっと不快ところで、日本社会は深刻な病気になっているのである。この病気が、すぐよくなる特効薬はない。一歩一歩、足慣らしをして、前に進むしかない。

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橋爪大三郎の作品

日本逆植民地計画の作品紹介

橋爪大三郎の本気!タブーなき成長戦略!

「日本を救おう。何としても、救おう」で始まる橋爪大三郎による「救国の成長戦略」提言の書。練りに練った8つの革新アイデアで日本を活性化させる!
そのひとつ、日本逆植民地計画は、海外の国と日本政府で「逆植民地」契約を結び、日本の一部市町村を相手国の逆植民地として貸し出すというもの。外国人が集団で安心して生活しやすい地域をつくることで、優秀優良な外国人を大量に呼び込み、日本全体の生産人口を増やすほか、日本経済を一気に活性化させる秘策だ。
本気で日本を救うためには、ここまでやる必要がある!


【編集担当からのおすすめ情報】
このままでは日本はダメになってしまうという著者の強い危機感から本書は生まれました。

日本逆植民地計画はこんな本です

日本逆植民地計画のKindle版

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