- Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093884983
作品紹介・あらすじ
介護げなげな話ぶっちゃけます!
漫画『ペコロスの母に会いに行く』が、2013年日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した”ペコロス”こと岡野雄一さんによる、初のイラストエッセイ。
認知症になった母の自宅介護5年間を中心に、漫画では描ききれなかった本音を炸裂させた爆笑エッセイです。
母親の”ぼけ”を少しずつ受け入れつつ、今考えると「母ちゃんはどれだけ寂しかったのだろう」と思うこと。
注意書きの貼り紙が家の中で少しずつ増えていったこと。
寝かせたまま移動できる車椅子に乗せていたら、顔が伸びたようになってしまったのを見て、大泣きしたこと。
介護する家族たちが通る道を歩ききった岡野さんは、「母からもらったものは、今でも気付いていないくらい多い」と言います。
でも、真っ最中の時は、親不幸なことをしているんじゃないかと思っていた。
岡野さんが救われたのは、
「いいんですよ、それが岡野さんのメシのタネになるんだから」
と言ってくれた人がいたから。
だから今度は、岡野さんが”ぶっちゃけ爆笑介護体験”で、真っ只中の人、これから立ち向かう人へ、「プチ親不幸」と「ガス抜き」を勧めます。
【編集担当からのおすすめ情報】
イラストはすべて描き下ろし。岡野さん独得の世界で、すべて1コマ漫画のようにセリフもあって、味があります。
母・みつえさんがかわいい、そして笑える!
下ネタなのに、共感しつつ爆笑できる!
「あるある」ネタも満載。
岡野さんの漫画のファンの方も、介護中の方も、そうでない方も、
是非手にとってご覧ください。
感想・レビュー・書評
-
先日、ペコロスの母の贈り物を読んだ。
作者が、いかにして、認知症の母親を介護し、グループホームに入れて、なお 胃ろう手術までしたのか!
そしてその親の年金についての使い方の干渉等の葛藤も、最後に 記載されている。
普通だと、この表紙の中側に描かれているトイレから出て来た光恵さんの姿に、介護する側は、後始末に大変であろうと、推測される。
誰しも、十数年前まで、親の介護まで、こんな風に、爆笑出来るような、そして、昔を 親と幾つしむ姿をさらけ出すなんて、誰もがしなかった事である。
初めて、こんな本があると、見た時に、ペコロスと、言うだけあってのキャラクター。
大きな丸に 小さめの丸2つで眼鏡、黒丸2つで目の作者のイラストに、優しさを感じた。
描けそうで、こんな風に描けないだろうと……
昔、子供の好きなキッティちゃんがあったが、 それも、目の位置を、少し変えると言う事で話題になった。
赤いリボンもピンクの花にと、……
ちょっとの位置で、イラストも醸し出す雰囲気が違う。
まさに、3頁のイラスト然り。
親に惚けぶりを写メールにするなんて、と、思うこと、笑いに変えて要る。
介護する側も介護される側も笑顔になるのが、一番!
そして、作者の父への確執が、母を通して、好々爺になっているイラストも、作者の尖った神経も丸くなったから描けているのだろう。
息子さんの事が、余り描かれていないが、孫から見た、父親の介護姿は、どのように、映っていたのだろうか?と、思いながら、最後のイラストを眺めながら本を閉じた!
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2019年5月29日(水)摂南大学図書館枚方分館で借り、6月5日(水)に読み始め、同日読み終える。ペコロスシリーズはいつか読もう読もうと思っていてなかなか読めていなかったので、今回初めて読むことができてよかった。次はマンガを読みたい。
128-30頁に身体拘束に関連する記述。
「(親父が)怖かったというのは、テレビを見ていると「電波が俺に乗り移ってくる」とか、「近所のヤツが俺の悪口を言っている」とか言ったりしていたことです」(33頁)なんかから推測するに、ペコロスの親父さんは統合失調症だったのかな。 -
配置場所:摂枚普通図書
請求記号:916||O
資料ID:95160811 -
ネタにすることで介護を客観視できたのだろう。
-
いずれ両親も老いが進む。自分自身も老いが進む。認知症というのは分からなくなるからいいのかもしれないな。