新・ゴーマニズム宣言 15 中流絶滅

  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093890151

作品紹介・あらすじ

小林よしのりが「格差社会」と「靖国問題」という日本の2大テーマを論じた決定版!「マネーゲーム」「ネオリベ(新自由主義)」を主導し、「ホリエモン」や「耐震偽装問題」を生んだ真犯人は誰なのか? ニッポンを分裂させ格差社会を生んだ元凶とは? さらに、もう一つのテーマ、靖国問題で小林よしのりが小泉首相の靖国参拝に“反対”する理由とは? 小泉政権の5年間の日本を総括する1冊。経済論戦から歴史論争まで、この歴史的転換点に“ゴー宣”から、「情報」でなく、生きるヒントとなる「知識」を読み取れ! さらに、話題を呼んだ、「父死す、白骨となる、執着せず」も収録。ゴーマニストが自らの家族の死までを綴った充実の1冊。

感想・レビュー・書評

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  • 新・ゴーマニズム宣言 15 中流絶滅。小林 よしのり先生の著書。かつて日本が世界から評価されていたのは中流階級の人たちが多くて中流階級の人たちに品格があったから。中流階級の人たちが少なくなってしまったら日本の未来が暗くなる。中流絶滅は誰のせいなのかな。新・ゴーマニズム宣言 15 中流絶滅を読むと小林 よしのり先生のような政治家がいればいいのにと思ってしまう。

  • 反米右翼の立場を鮮明にし、小泉・竹中グローバリゼーション路線を「格差拡大で日本の文化伝統を破壊する」つまり《守るべき価値あるもの》が失なわれて何の経済大国だ、と言うのがよしりんの主張である。アメリカは日本を陥れるにしても一応民主主義国でオープンな論理で行動するが。我々は「一部の軍国主義者が侵略戦争を起こし国を亡ぼした」以外の歴史観をいつか持てるだろうか?端緒を除くと太平洋戦争でアメリカは日本を侵略しレイプした。支那=共産党軍事政権の現在進行中の侵略=辺境として搾取し弾圧する暴力剥き出しの行動もあなどれない。

  • 本棚を整理していて約9年ぶりに本書を手に取って読みだしたら面白くて一気に読んでしまいました。
    今年は戦後70周年色々なことがありましたが、とくに話題となった靖国問題、抗日勝利70周年記念軍事パレードにみる中国の反日政策、政治面での中国・韓国両国との不協和など、これらの問題は本書で9年前に著者の小林よしのり氏が問題点を指摘したときから今日現在にいたるまで状況がほとんど変わっていないと感じました。これらの問題に対する著者の知見・指摘は今も色褪せず的確です。
    本書の初版が発行された平成18年(2006年)というのは新自由主義経済心棒の小泉改革の熱狂の渦の時代まっただ中でホリエモンや村上ファンドなどが日本社会を席巻していた時期です。本書でもそういった時世をとりあげながらも著者は日本の大切なもの、守りたいものについて漫画を通して描かれていました。
    世界の潮流や時世が変わろうとも日本人として守りたいもの・守るべきものそれらを大事にしていくことがこれからの日本を考える上で大切だと本書を読んで私は感じました。

  • アメリカによる日本の構造改革への圧力、「年次改革要望書」の問題について、短時間で理解するにはこの本が便利だと思う。
    この著者にアレルギーがある人でも一読の価値あり。

  • 帯表
    ニッポン分裂
    「格差社会」「ネオリベ」「マネーゲーム」・・・
    小泉首相よ、“やり逃げ”は許さん!
    帯裏
    「靖國参拝」「愛国心」「ホリエモン」「ネット社会」-わしはこう考える
    情報でなく知識を読み取れ!

  • 政治について考えるきっかけになった。彼に100%追従せず疑ってかかることも大事だけれど。

  • お坊ちゃまくんの著者でもある小林よしのり氏のSAPIOで掲載しているものを単行本化した著書。

    彼の著書で非常に衝撃を受けたのは『戦争論』『戦争論2』である(3もある)。これらは一読の価値があります。

    日本は太平洋戦争の時のことを未だに中国や韓国などから謝罪しろと責められている(外交カードにしているの方が正しいかもしれない)

    靖国問題、慰安婦問題など国際政治における問題点はほとんど言っていいほど太平洋戦争がらみである。

    自分自身、小林氏の本を読むまではそうだと思っていたが、彼の著書をキッカケに本当はどうだったのだろうと考えるようになった。

    南京大虐殺にしてもそうである。あったのかないのかすらよく分からない。どちらの主張もある。自分で歴史を検証することはできないので、様々な著書から学ぶしかないが非常に気になる。

    日本は戦争の歴史を総括する必要があると叫ばれているが、何が本当なのか分からないというのが実情なのではないかと思う。

    ゴーセン15巻は小泉改革の結果であるホリエモンなど様々なトピックスがあります。

  • 現在最も信頼すべき知識人か

  • 相変わらず字が多い。絵を取り去って字だけを並べたら結構固い本になると思う。漫画だけどかなり知的な読み物。ネオリベラリズムを支持する知識人や、「あの戦争は何だったのか」の保阪正康氏、さらには小泉・竹中平蔵まで、世のいわゆる知識人を槍玉に挙げて徹底的に批判している。格差社会、情報化社会についての章もあり勉強になる。読書することを「情報を得る」目的で読むのか、「情緒まで読み取る」のかと、場合分けして考えられるという記述にははっとさせられた。

  • 気がついたときには、もう是正できないぐらいの格差がついていて、すべて「自己責任」といわれてしまう。
    今、この国がそういう世界になりつつあることを「自由化」を推し進めている人はかわっていてしているのだろうか。

    機会の平等すらなくなりつつある。
    見せかけのチャンスがあるだけ。

    それは、教育の世界でも、進行しつつあるような気がする。

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著者プロフィール

1953年8月31日生まれ。1975年、福岡大学在学中に初めて描いた漫画『東大一直線』が赤塚賞の最終候補で落選するが、雑誌に掲載され、大ヒットとなる。『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』『ゴーマニズム宣言』など話題作多数。
●主な著書
『新ゴーマニズム宣言10』(2001、小学館)、『新・ゴーマニズム宣言Special 台湾論』(2000、小学館)、『新・ゴーマニズム宣言Special「個と公」論』(2000、幻冬舎)、『ゴーマニズム宣言9』(2000、幻冬舎)、『朝日新聞の正義』(共著、1999、小学館)、『自虐でやんす。』(1999、幻冬舎)、『国家と戦争』(共著、1999、飛鳥新社)、『子どもは待ってる! 親の出番』(共著、1999、黙出版)、『ゴーマニズム宣言 差別論スペシャル』(1998、幻冬舎)、『 知のハルマゲドン』(共著、1998、幻冬舎)、『ゴーマニズム思想講座 正義・戦争・国家論』(共著、径書房)、『教科書が教えかねない自虐』(共著、1997、ぶんか社)、『小林よしのりのゴーマンガ大事典』(1997、幻冬舎)、『小林よしのりの異常天才図鑑』(1997、幻冬舎)

「1997年 『ゴーマニスト大パーティー3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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