兵士を追え

著者 :
  • 小学館
3.50
  • (5)
  • (6)
  • (8)
  • (1)
  • (2)
本棚登録 : 54
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (510ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093892032

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 面白いし一気読みしたのだけど、陸自の「兵士に聞け」以来、巻を重ねるごとにつまらなくなっていっている。
    潜水艦は機密が多いし、つまるところ数日間の試乗体験とP3Cの取材なわけだし、それを、けっこうどうでもいい自衛官のインタビューで埋めていて、それを膨らませるために、必要以上の美文になっている。
    著者を責めるのは酷な気もする。「戦後日本社会の鬼子」でなくなった自衛隊は、なんというか、心に迫るというか、胸に詰まるものではなくなったのだろう。
    心や胸を攻めることが自衛隊の存在理由ではないのだから、それは別にいいんだけど、ちょっとさびしい。
    降る雪や 昭和は遠くになりにけり

著者プロフィール

1952年、東京生まれ。一橋大学社会学部卒業後、

読売新聞記者を経て執筆活動に入る。1986年に

新聞社の舞台裏を克明に描いた『メディアの興

亡』(文春文庫)で大宅壮一ノンフィクション

賞を受賞。1996年、『兵士に聞け』(小学館文

庫)で新潮学芸賞を受賞。以後、『兵士を見よ』

『兵士を追え』(共に小学館文庫)『兵士は起つ

 自衛隊史上最大の作戦』(扶桑社新書)と続く

「兵士シリーズ」を刊行。7作目『兵士に聞け 

最終章』(新潮文庫)で一旦完結。その後、2019

年より月刊『MAMOR』で、「兵士シリーズ令和

伝 女性自衛官たち」の連載を開始。ほかに小説

『汐留川』『言問橋』(共に文藝春秋)、『デルタ

 陸自「影」の兵士たち』(新潮社)、

『OKI囚われの国』(扶桑社)など著書多数。

「2022年 『私は自衛官 九つの彼女たちの物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

杉山隆男の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×