兵士を追え

著者 :
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (510ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093892032

感想・レビュー・書評

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  • 海上自衛官の潜水艦乗組員を中心に筆者が同乗し、乗組員の声を集めたレポもん。細かく説明等を交えていることもあり、話が長ったらしくなる部分があるが、潜水艦乗組員という日の当たりにくい方々の話しで非常に興味深かった。まだ筆者のシリーズが有るみたいなので読んでみようかな。

  • いつの間にか「対潜」の2文字がとれたP-3C哨戒機、そして潜水艦を取り巻く海上自衛隊員の物語。潜水艦の作戦目的と性能が秘密であることから、想像力を働かせないと読みにくい。1機100億円と言われるF-15など戦闘機の価格と比べると1隻450億円の潜水艦は、数が少ない気がします。旧海軍が開戦前に艦隊決戦用の装備に予算を割き、航空機を補助兵力とみなしたように、いまも水上艦に多大な予算と人員を割いているのかと想像しました。日本の四方を取り巻く海、その中とその上で行動する人々にも世代の変化がおこっているようで、狭いようにみえて、ちいさな社会がそこにあることを感じました。

著者プロフィール

1952年、東京生まれ。一橋大学社会学部卒業後、

読売新聞記者を経て執筆活動に入る。1986年に

新聞社の舞台裏を克明に描いた『メディアの興

亡』(文春文庫)で大宅壮一ノンフィクション

賞を受賞。1996年、『兵士に聞け』(小学館文

庫)で新潮学芸賞を受賞。以後、『兵士を見よ』

『兵士を追え』(共に小学館文庫)『兵士は起つ

 自衛隊史上最大の作戦』(扶桑社新書)と続く

「兵士シリーズ」を刊行。7作目『兵士に聞け 

最終章』(新潮文庫)で一旦完結。その後、2019

年より月刊『MAMOR』で、「兵士シリーズ令和

伝 女性自衛官たち」の連載を開始。ほかに小説

『汐留川』『言問橋』(共に文藝春秋)、『デルタ

 陸自「影」の兵士たち』(新潮社)、

『OKI囚われの国』(扶桑社)など著書多数。

「2022年 『私は自衛官 九つの彼女たちの物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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