ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち

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著者 : 河合香織
  • 小学館 (2010年11月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093897242

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ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たちの感想・レビュー・書評

  • 内容は面白かったんですが、文章が下手ではありませんか?話があっちこっち飛ぶのに案内が少なくて、読みづらかった。ノンフィクション賞ってあんまり文章力は問われないのかな。

  • 「ワインに優劣をつける飲み方は、ワインの個性を認めていないのではないか」に同意。
    西友で売っているチリのBIBでも充分楽しめる私としては、手に入れるのに多大なコスト(金銭ではなく精神や労力のこと)を払ってまで飲みたいという方に優先して飲んでもらいたいと思う。

  • 日本ワインの歴史を知ることができた。
    日本は、ワインを作れる環境ではないと否定されながらもそれに挑んでいる方たちの話。
    この本を読んで、日本のワインをもっと飲んでみようと思ったし、この本に登場する方たちのつくるワインを飲んでみたいと思った。
    主に3人の話に絞って綴られているけれども、こういった人たちのように、一つのことに対して情熱をもって取り組めるって素敵なことだと思った。
    自分のつくったワインが世間の人たちに認められていって、努力が実ってきている段階が今なんだと思う。
    日本のワインの常識を覆していった過程は、読んでいてとても興奮する内容だったし、自分もこうありたいと思えるないようの本だった。

  • 日本のワイン造りの新たなる形を示した3人の開拓者達、立場は違えど仲間でライバルの3人は自分の理想のワインを自分達の手だけで造る。若い力を牽引する今や買いたくても買えないワインの代名詞!!

  • 日本のワイン造りは、当初から世界とはかけ離れたものでした。輸入した濃縮果汁で造っていったために、似たようなワインができてしまいました。そのような状況に異を唱えたのが、後に「ウスケボーイズ」と呼ばれる、3人のワイン職人達でした。日本では不可能と言われたワイン用ぶどう、その栽培から醸造までを一貫して手がけるワイン造りに着手します。そのまっすぐ真摯に仕事に向き合い働く職人魂は心に響きます。ワインのおいしい、これからの時期にいかがですか。

  • 日本で欧州系のワイン用葡萄を栽培するという難題に取り組んだ日本人生産者の物語

    造り手のストーリーを知って飲むワインも

    また格別

    まだまだ歴史の浅い国産ワイン

    これからの日本のワインに期待したくなるような一冊

  • 「国産ワインは悪酔いする葡萄ジュース」
    そんな偏見を持っていました(スミマセン)。

    この本で、国産ワインが長年本場とかけ離れた材料、製法で作られていたことを知り、偏見ではなかったと高揚。

    そしてその偏見がもう古いことに愕然。
    (ウスケボーイズと呼ばれる3人の作り手によって呆れるほど正統な高みに登りつめたワインが産まれてきているらしい!)

    驚いたり納得したり、飲んだことのない美味なる国産ワインに憧れたり、新鮮な感動が味わえる本です。

    それにしても、ウスケボーイズたちのワインを飲んでみたい。
    ドメーヌに直接ワインを買いに行く、そんな贅沢が日本でもあり得るなんて、知りませんでした。
    面白かった~。

  • 私にとって本書は、全231頁のどこを読んでも、驚きと発見が溢れ出る貴重な一冊でした。

    【本書抜粋 河合香織】
    ワインはぶどうを作っている人が造る。つまり農作物なのだ。ブルゴーニュやボルドーでもそれは語るまでもない常識となっている。(中略)ワインは蔵の中ではなく、畑でできている。(中略)ワインは工業製品でも芸術品でもなく、農産物なのだ。
    ---

    この意味を本書は嫌というほど教えてくれます。

    日本においてワイン業界を牽引してきた第一人者である麻井宇介(浅井昭吾)の遺志を引き継ぎ、世界では常識とされながら日本では不可能とされた「ワインはぶどうを作っている人が造る」ことを人生を賭けて取り組んでいる3人の若者(岡本英史・城戸亜紀人・曽我彰彦)の物語です。

    それは、麻井宇介の次の言葉が原点となっています。

    【本書抜粋 麻井宇介】
    高い志を持ってワインを造りなさい。今までのワイン醸造の常識に従ってワインを造ればいいワインが出来るかもしれないが、人を感動させられるワインは出来ない。一度常識を捨てなさい。
    ---

    現在においても、国産ワインの8割は、濃縮マストと呼ばれるジャム状のぶどう果実を輸入して、水で薄めて発酵させたもので、それが堂々と国産ワインとして売られているそうです。
    残る2割についても、多くはワイン用のぶどうではなく生食用のぶどうを使っているのが現状。さらに昨今の「無添加」という言葉にもからくりがあるそうです。

    【本書抜粋 河合香織】
    日本の「無添加ワイン」は自然とは程遠い、濃縮マストを水で薄めて発酵させ、殺菌のために加熱処理をして出荷しているものなのだ。(中略)たとえば、岡本は亜硫酸無添加で、無科学農薬で栽培している。しかし、そのためには、毎日ぶどうについた虫を朝から晩まで一匹一匹殺していかなければならない。そんな手間をかけてやっているワイナリーがどれだけあろうか。
    ---

    このような状況のなか、農産物としての本来のワイン造りをするために、3人の若者は、ぶどう造りに文字通り人生を賭けていきます。
    「日本でヴィニフェラ(ワイン用ぶどう)はできない」という常識に真っ向から立向い、畑を開墾しヴィニフェラを真摯に栽培する-。その過程で、友を失い、家族を失い-文字通り常識への挑戦の物語です。

    結果として彼らのワインはそれぞれ、「数々の国際コンクールで賞を獲得」「ブラインド・テイスティングである航空会社のファースクラスの一本に選定される」「洞爺湖サミットで供されるワインに選出」「数々の一流レストランに置かれる」など本場ヨーロッパでも賞賛されるまでになります。
    本書はその壮絶な過程や3人の造り手の心情を的確に伝えてくれます。

    本書を読んでいる途中、どうしても彼らのワインを口にしてみたくなり、酒屋やデパート、ネットを探しました。残念ながら3人のワインはどれも人気かつ貴重で手に入る状況にはありませんでした。
    しかし、麻井宇介氏も手がけ、日本のワインに革命を起こしたとされる「シャトー・メルシャン桔梗ヶ原メルロー」はあるデパートで発見することができました。
    ところが、ヨーロッパのワインがワインセラーで管理・販売されている状況のなか、そのワインは煌々と蛍光灯の明かりが降り注ぐ棚に無造作に置かれていました。
    日本のワインを次世代につないでいくためには、造り手だけでなく、造り手・売り手・消費者それぞれが成熟していく必要がある-そう痛感した出来事でした。

    私は著者が「あとがき」で触れている次のことと全く同じことを、読み進んでいるうちに強く感じました。そういう意味で、著者が本書で読者に伝えたかったことが、少なくとも読者の一人(私)にはストレートに伝わったと言えます。私も、自分の感性で美味し... 続きを読む

  • ワインは醸造でなくぶどうで決まるというのがよくわかった。そして、ぶどう作りに命を懸けているウスケボーイズたちは、作っているのは超人気の希少ワインなのに、彼ら自身は汲々とした生活をしていた。
    「この著者がワインを?」と不思議に思ったけど、なるほど、彼女の描きそうな世界でした。

    国産ワインの発展の歴史、よくわかりました。今まさに、急成長してるのね。国産ワインのこれからの成長を、ぜひ私も見守りたい!

  • この本を読んで日本の国産ワインの実情を初めて知りました。

    内容は、日本でのワイン製造を真剣に考えて切磋琢磨していった3人の作り手の話。彼らが師と仰いでいた麻井宇介(あさいうすけ)さんの名前から、ご自分達をウスケ ボーイズと呼んでいたとのこと。

    私はワインが好きだけれど、日本でのワイン製造については全く知りませんでした。

    欧米のワインが「ブドウを育てること」から始るのに対して、彼らが革命を起こす前の日本のワインは「ブドウは買ってくるもの」であったという。そして、その大部分が海外から輸入したバルクワインだったり、果汁濃縮液だったらしい。その状況が、ほんの10数年前の話。ほんの10数年って…!? 10年前に飲んだ国産ワインは、そんなワインだったってわけだ!

    そんな変化が、本当に本当に最近起こっていたことにびっくりしました。

    今、手軽に入手できる国産ワインがどのように作られているのか、この本だけでは分からないけれど、「国産ワインは高いし美味しくない」という偏見を捨てて、もうちょっと勉強しつつ試してみようと思わせてくれた1冊。

  • うすけの話より著者に興味を持った。河合香織

  • ”本当のワイン造り”に挑戦する男たちの物語。
    日本では「絶対に不可能」と言われたワイン用のブドウの栽培に成功し、醸造までを一貫して手がける3人の先駆者たちが主人公。

    日本では本当のワインは造れない、という常識を破ることに挑んだ3人は、次第に、「よいブドウ、よいワインができた所こそがワインに適した土地になるのだ」という境地にいたる。

    「自然派ワイン」という言葉を最近、耳にするようになったが、自然と対峙しながら、ワインを造ることがこんなにも大変なことなのかと驚いた。ワインは「真珠がダイヤモンドを扱うように」丁寧にブドウを扱い、完全なる静寂のなかで醸造されるという。3人のブドウ造りの記述は何かの宗教の修行僧のようでもある。

    畑に壊滅的被害を与える自然災害、家庭内のいざこざなどの壁にぶつかりながらも、自分が目指すワインに向って、ワイン造りに情熱を注ぎ続ける。

    そこまでして作られたワインはどんな味なのか。
    当然、飲みたくなる・・・
    がネットで検索してみたところ、かなり入手困難であることが判明。なんだか切ない。

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