国家の「罪と罰」

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著者 : 佐藤優
  • 小学館 (2012年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093897396

国家の「罪と罰」の感想・レビュー・書評

  • この本を手に入れて読み始めた頃、ロシアの大統領選挙でプーチン氏が返り咲いたと聞きました。筆者のロシア分析の鋭さにいつもながら舌を巻くとともにこれから日本がどのように舵をきるべきかを考えさせられます。

    この本は「SAPIO」に連載しているものを取捨選択して加筆訂正の上、一冊の本に書籍化したものです。実を言うと、これを読み始めたときにロシアでプーチン氏が大統領に再選されたというニュースが入ってきて、筆者の情報分析の鋭さに改めて舌を巻きました。

    書いていることはロシアを中心とした国際分析や外務省を中心とした官僚に対する『愛の筆誅』。『インテリジェンス後進国』となってしまった日本に対する憂慮。そして北方領土を中心とする各種領土問題です。

    掲載媒体に応じてトーンを変えている、というのが筆者の持ち味ですが、ここでは『アサヒ芸能』に展開されているような『おげれつ路線』は影を潜め、ただひたすら骨太の情報分析を読ませます。イスラエルの話も面白かったのですが、個人的にはロシアとグルジアの問題が非常に面白かったです。

    これと同時期に読んでいたグーグルに関する本で、創業者の二人のうちのサーゲイ・ブリンはロシア系のユダヤ人というルーツを持ち、旧ソ連からアメリカに亡命したという経歴の持ち主であります。この本でスターリンやグルジア人の秘密警察の長官がユダヤ人を苛烈なまでに弾圧、差別をしていたという記述を読んでいると、『あぁ、そういうことだったのか』という関連性が自分の中で出来て面白かったです。後にサーゲイ・ブリンは父親と同じようなルーツをもっている人たちとともにロシアに行った際、
    『ありがとう、お父さん。ここから連れ出してくれて』
    と父親に語ったのだそうです。

    少し話しはずれましたが、今後の国際情勢を読み解く上で、必読の一冊であると思います。

  •  本書は雑誌「SAPIO」への連載記事の単行本化である。著者の指摘や主張は、報道や情報に基づき説得力がある。また、政府対応の是々非々の公平さも納得できる。(もちろん、強烈な皮肉を含んでいることが多いが・・・w)
     北方領土問題は、やはりアメリカの大きなプレゼンスを痛感させられる。あとは国民の批判を恐れぬリーダーが出てくる必要があり、その2点をクリアすることは近い将来では厳しいのではないだろうか。

  • 佐藤優氏の分析力、いつも読み応えあり。

  • 北方領土を巡りロシアが強硬な態度に出てきたのは、外務官僚の質の劣化等、日本が国力が落ちてきたからだ。
    対中国、ロシア、北朝鮮等、外交的な失態、不作為は外務官僚の質の劣化が招いた。
    北方領土交渉においえは、アイヌ成獣民族決議が交渉の切り札になる。
    北海道新聞は、ロシアからのメッセージとして使われることがある。
    四島一括変換よりは、柔軟な現実的返還論が必要。それは3島返還でいいということではない。
    竹島では不法占拠され領土問題は存在しないと言われ、尖閣諸島では逆に領土問題は存在しないと言っている姿勢は、今後ロシアにつけいられる可能性がある。
    中国には、尖閣問題が軍事的衝突につながる可能性があることを伝えるべき。
    野田首相には4点を進言する。
    ①中国による尖閣奪取計画を阻止することを最優先せよ。
    ②日米同盟を盤石にせよ
    ③領土問題を巡る露韓連携にくさびを打ち込め。
    ④韓国に竹島の領土問題があることを認識させる。

  • 外交ゲームのルールと日本政府・官僚の外交力低下について、北方領土、竹島、尖閣諸島問題を中心に解説。

  • 世論の熱波、検察・マスコミの暴走、官僚の異様な行動様式など、日本という国の特徴を余すことなく要約したような本だ。

    なんとなくマスコミに嫌悪感を感じる人、小泉元首相や田中まきこ氏を手放しで支持していた人、検察を正義の味方であると考えている人、外務官僚は日本のために真摯に働いているはずだと思っている人などは、一度読んでみましょう。

  • 5番乗り。気になる。(2012/2/2)

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国家の「罪と罰」の作品紹介

知の怪人佐藤優の集大成!2012年春、プーチン復活で風向きはがらりと変わる。この交渉術で北方領土は取り返せる。

国家の「罪と罰」はこんな本です

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