ゴーマニズム宣言SPECIAL 脱原発論

  • 小学館
4.01
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感想 : 62
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093897433

感想・レビュー・書評

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  • 東日本大震災、福島第一原発の事故から3年が経とうとしている。
    日本が原発を推進してゆくのか、脱原発を選ぶのか、決断しなければいけない今だからこそ読んでほしい本。
    小林よしのり氏の主張に賛同するかどうかは別にして、事実を知ることは何より大事。
    思えば、チェルノブイリの事故が起こった後、日本でも脱原発の運動が盛んになっていたが、好景気の陰に、徐々に隠れていったように思う。
    あの時期、漫画家の山岸涼子さんの「パエトーン」という作品を読んで、とても衝撃を受けた。
    (パエトーンはギリシャ神話に出てくるアポロンの息子)
    原発が「トイレのないマンション」と言われる理由はこの時からわかっていたことだ。
    現実は余りにも重いが、この本の良いところは代替エネルギーの紹介もしている所。
    それにしても漫画というのはすぐれた表現媒体だと思う。
    ニュースの解説などで何回聴いても良くわからなかった用語など、とても理解しやすかった。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「小林よしのり氏の主張に」
      他の書籍はスルーしてますが、此の本だけは読みました。
      「小林よしのり氏の主張に」
      他の書籍はスルーしてますが、此の本だけは読みました。
      2014/05/15
    • mow168さん
      前に第二次世界大戦に関して書かれたものも読んだことがあります。ちょっと認識が変わりました。
      前に第二次世界大戦に関して書かれたものも読んだことがあります。ちょっと認識が変わりました。
      2014/05/16
  • 様々な問題に取り組む小林よしのり。

    なんとかく 肌に合わず読んだことはなかった。

    この本をみるかぎり 極めて 常識的。

    エネルギーの安定確保の視点が 官僚を動かしていることに

    もう少し 踏み込んでほしかった。


    こういう 話を そもそも漫画にする 意味があるのだろうか。

    内容は 文字だけでよいと思うが

    漫画世代には意味があるのだろうか。

    NHKのテレビをみたり 本を読んだり
    それなりに勉強している。
    多くの人がこのくらい勉強してくれたら

    原発などもうとまっているのではないだろうか。

  • 久々のゴー宣、よかった。よしりんとスタッフの情念、健在。
    巨大利権保護のための産官学癒着、最終的犠牲者は知らない国民、、日本はこういうの辞めて未来に希望ある国作りしたい、と、少なくとも若い人は思ってるはず。でもそれまでに日本そのものが保ててるんかな、、とも思ったり、不安は尽きない。

  • 良く取材しているし、なかなか読ませるものがある。
    日本における保守と左翼の奇妙なねじれは以前から著者が指摘しているが、原発に関してもその構造が深く影響している。

    自分も保守で愛国者であるが故に脱原発である、という立場をとるので非常に共感できる内容だった。

    それにしてもこの果てしのない闇の深さはどうしたもんだろうか...。

  • 正直なところ,東大一直線以外,思想も含めて小林氏を評価していなかったが,本屋さんに平積みになっていて,彼がどのように脱原発を考えているのか,ちょっと興味が湧いたので購入した.内容には様々な意見や反論は出るだろうが,保守論客と一線を画しているのには驚いた.読んで感じたのは,原発に対する考え方は政治的思想に関係なく,個人の資質によるということ.私とは思想,信条,意見が異なると思っていた氏と接点があった.結構,まともだったなぁ(笑).人によっては★5つにも,1つにもなるかもしれない本.

  • 原発について考える一助になります。事故前後で大きく社会情勢も変わる中、どう行動すべきか考えさせますが、今夏は暑くついエアコンを入れてしまいます。

  • 原発についてあまりにも無知だったことを後悔。ただ10年以上前に書かれたものなので状況は違っているが、原発の恐ろしさ、厄介さは変わらない。処理水問題で中国がごねるのも一理あるかもと思ってしまう。

  • この本を読めばどう考えても脱原発論者になる。
    原発はコストが安いから・・・という意見を持っていたのだが、そういうことでもないという。
    将来被るコストについてはもちろん脱原発であったが。

  • 2012年「その基準で5年後10年後にガン死が増えないと言い切れるか」/『安全神話』の洗脳で、こんな事故は絶対起こらないことになっていた。だから「事故後の対策」などは考えなくてもいいことになっていた。’95に「早朝でも有り初めてのことで」と首相失格妄言発した村山首相のように/原子力発電などなぜ出来たのだろうか。エネルギー密度が高すぎるのでアインシュタインは“敵施設を破壊する”以外の用途は想定してしなかったが。潜水艦に搭載すれば給油なし燃焼用酸素消費無しで長時間潜行できる利点がある周辺への影響を考慮の外なら
    2019
    低線量被曝でも“これ以下なら影響ない”と言える閾値は存在しないらしい。とすると3,40年後のガン死の可能性を5%上げる程度なら許容できるか(原発労働5年の規準)/さらに深刻なのは体内被曝で広島長崎の被爆者はモルモット、マーシャル諸島住民も/フクシマは石棺化できない。ふたたびの津波で壊されるリスクがある/Puや放射性廃棄物を最終的にどうするか結論は出てない。Puが鉱石並になるのは10万年後、人為を超える/大規模過酷事故は資本主義の範疇=保険想定外/ただし保有国のブラックレターに対抗するため核武装はすべきだと

  • 事実関係の調査内容には認識を新たにさせられた。
    ただわき道に入り込んで熱く議論している感じもする。
    淡々と事実を重ねていれば非常に説得力があるのに…。

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著者プロフィール

1953年8月31日生まれ。1975年、福岡大学在学中に初めて描いた漫画『東大一直線』が赤塚賞の最終候補で落選するが、雑誌に掲載され、大ヒットとなる。『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』『ゴーマニズム宣言』など話題作多数。
●主な著書
『新ゴーマニズム宣言10』(2001、小学館)、『新・ゴーマニズム宣言Special 台湾論』(2000、小学館)、『新・ゴーマニズム宣言Special「個と公」論』(2000、幻冬舎)、『ゴーマニズム宣言9』(2000、幻冬舎)、『朝日新聞の正義』(共著、1999、小学館)、『自虐でやんす。』(1999、幻冬舎)、『国家と戦争』(共著、1999、飛鳥新社)、『子どもは待ってる! 親の出番』(共著、1999、黙出版)、『ゴーマニズム宣言 差別論スペシャル』(1998、幻冬舎)、『 知のハルマゲドン』(共著、1998、幻冬舎)、『ゴーマニズム思想講座 正義・戦争・国家論』(共著、径書房)、『教科書が教えかねない自虐』(共著、1997、ぶんか社)、『小林よしのりのゴーマンガ大事典』(1997、幻冬舎)、『小林よしのりの異常天才図鑑』(1997、幻冬舎)

「1997年 『ゴーマニスト大パーティー3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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