これからの世界をつくる仲間たちへ

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著者 : 落合陽一
  • 小学館 (2016年3月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093897648

これからの世界をつくる仲間たちへの感想・レビュー・書評

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  • 落合信彦氏の息子さんの本を読んだ。信彦氏は海外に出かけていって本を書いたわけだけど、倅の陽一氏はデジタル世界を旅して本を書いている。この違いは面白い。親子なんだから、1世代、時間にして20数年の時間経過しかないというのに、このふたりの書いている世界の違いの差が激しい。それだけ、この20数年の変化が激しい、ということなんだろう。

    お父さんの信彦氏の文章はサービス精神満点で、海外情報をまるでドラマを観ているかのように面白く読めた。対して、陽一氏の文章は、理系すぎて、私には、ちと読みにくい。サービス精神はあまりないと見た(笑)だけど、書いている内容はかなり高度な感じ。これからの世界を考えるためのヒントが盛りだくさん。

    キーワードは魔術という言葉。魔術または魔法というのは、オカルティックな意味での言葉の使用ではなくて「ある現象が起きているんだけど、理由がわからない、説明できないもの」という定義で使われている言葉。

    具体的には、その昔、火の使用というのはあきらかに魔術だった。火を使って、食べ物を煮たり焼いたりすると、食べ物の状態が変化するわけだけど、誰も変化する理由がわからない。まるで、火を司る魔法使いみたいなものが存在していて、不思議なチカラを行使している、としてしか、認識できなかった。それが20世紀になって「脱魔術化」の時代が始まった、と言われるように、あらゆる自然現象そして人間の神秘が科学によって、その魔術(と思っていたもの)の秘密、つまり世界の手品のネタをばらしてしまった。

    ところが、21世紀になって再び、新たな魔術が使われるようになった。それは人工知能のブラックボックスの中で日々新たに作られるデジタルな魔術。その昔の「火」などの魔術と違うのは、21世紀の魔術はコンピュータの中の黒いチップと一部の賢い人達が意図的に作った魔術だということ。その賢い魔法使いは、その魔法を求めている一般市民にお金と時間という対価を求める、というところ。

    で、陽一氏の考え方としては、今、すべての魔術の秘密を知る必要もないし、それは無理だけど、自分の専門分野をひとつでも、つくりあげて、その分野においては、どれだけニッチではあっても、魔術を行使できる魔法使いになるのを目指すべき、ということみたい。魔法というと難しそうだけど、他人にはどうやってそんなものが出来上がるのか、「すぐには」真似されない程度のスキルなり、情報、または発想を持つということ。実例として陽一氏は友人の起業例を紹介している。それはウナギトラベルという会社の事業アイデア。どんなことをしているかというと・・・・・・

    http://unagi-travel.com/
    これは面白い(笑)でも、これはすぐに真似されるのでは??????という気がしないでもないけど・・・まぁこの発想を生む感性というのが、魔術なのかな????

  • 資料用

    コンピュータに負けないために持つべきなのは、根性やガッツではありません。コンピュータになくて人間にあるのは、「モチベーション」です。
    コンピュータには「これがやりたい」という動機がありません。目的を与えれば人間には太刀打ちできないスピードと精度でそれを処理しますが、それは「やりたくてやっている」わけではないでしょう。いまのところ、人間社会をどうしたいか、何を実現したいかといったようなモチベーションは、常に人間の側にある。だから、それをしっかり持ち実験する手法があれば、いまはコンピュータを「使う」側にいられるのです。
    逆に言えば、何かに対するモチベーションのない人間は、コンピュータに「使われる」側にしか立てません。スマホという小さな道具の中で、アプリを使いこなして便利に生きているつもりでも、それは誰かが作った「魔法」の世界を見ているにすぎないのです。(38-39p)

    『マトリックス』という有名な映画があります。
    あの作品では、まさに人間がコンピュータに支配され、発動機として使われる社会が描かれていました。人間はコンピュータの動力源となりながら、そうとは知らず脳の中でバーチャルな夢を見ているだけ、という設定です。
    僕の考える「デジタル・ネイチャー」の世界も、それと枠組みの上では大差ありません。コンピュータが力を持つ社会が経済合理性を突き詰めていけば、人間の介在する余地はどんどん減っています。つまり人間の個性はプラットフォームに吸収されていくのです。しかしながら、我々はバーチャルな夢を見るわけではありません。コンピュータと人の共進化によって、いままでにできなかった問題を解決し、知性が物理空間に及ぶ範囲をプラットフォームの外に、拡充し続けていくのです。(131p)

    重要なのは、「言語化する能力」「論理力」「思考体力」「世界70億人を相手にすること」「経済感覚」「世界は人間が回しているという意識」、そして「専門性」です。これらの武器を身につければ、「自分」という個人に価値が生まれるので、どこでも活躍の場に見つけることができます。
    何より「専門性」は重要です。小さなことでもいいから、「自分にしかできないこと」は、その人材を欲するに十分な理由だからです。専門性を高めていけば、「魔法を使う側」になることができるはずです。(178p)

  • 最近読んだ本の中で最高だった。
    繰り返し読みたい。

    本音を言うならば学生の頃に読みたかったと思う。
    是非若い人に読んでいただきたい。

  • 気になったテーマのメモにやや追記


    語学教育

    翻訳しやすい論理的な言葉遣いを母国語で
    英語はプログラミング言語の一種の程度
    聞く価値のある知性が重要
    ロジカルな説明とシステム化の能力


    コンピュータに対する優位性や関係性

    集合知の一部に取り込まれない
    ただのつながりでは歩く事例集
    人間の優位性はモチベーション 好奇心
    コンピューターの下請け仕事はエンタメに
    人工知能インターフェイスとして優秀な人間
    勉強はプロセス 解決には研究を
    簡単にはシェアされない暗黙知の深掘り
    今がどんな時代かを過去と比較して知る


    思考体力

    プラットホームの外側へ
    ミーティングばかりは弱くなる
    基本は解釈力 他の知識と紐付け 千夜千冊
    言語化は最高の思考ツール
    子供のいうことに質問でブレイクダウン


    読書

    読んだ自分自身の価値が上がる
    余暇は時間もお金も消費
    能力を高めて問題解決のための投資を


    人材の価値

    専門性 言語化能力 論理力 思考体力
    世界照準 経済感覚 人間本位


    幸福な生き方

    猿真似→視座の追求→興味を極める

  • これからのIT世界の生き方指南。
    暗黙知が価値になる時代の中で
    内省に努めるだけでなくい以下に世界をつなげるか。
    人としてのモチベーション次第と考えさせられる。

  • デジタル・ネイチャー(計算機的自然観)とは、あらゆるものをコンピュータの視座で統一的に記述していくような世界観である。人間が精神や心を持った特別な存在で、コンピュータは人間に使われる物ではなく、人間は身体を持つコンピュータであると考える。

    これからの時代、「素人のように考え、玄人のように実行する」ということが重要。

    『変態の将来は明るい』

  • 1人当たりの生産性を考える。
    人間がやるべき事、コンピューター(機械・ツール)がやることを考える。
    自分が介在する意味があるのか。
    得意な「暗黙知」をさがす。


    ・どのようにして人の良いところと人工知能の良いところを組み合わせて次の社会にいくのか
    ・ホワイトカラーは何かを効率よく処理するための「歯車」。
    ・いづれ処理能力の高い「歯車」はコンピューターに居場所を奪われる。
    ・IT企業に入社すれば安心なのではなく、IT世界でいかに生き延びるか。
    ・「ホワイトカラーに」代わる「クリエイティブ・クラス」。
    ・コピーできない「暗黙知」を自分の中にためていく。
    ・独善的な利他性
    独善的=たとえ勘違いだったとしても、自分は正しいと信じて疑わず
    利他性=それが他人のためになると信じてあらゆる努力を楽しんでいこなう事ができる人

    「5つの問い」
    それによって誰が幸せになるのか。
    なぜいま、その問題なのか。なぜ先人はそれができなかったのか。
    過去の何を受け継いでそのアイディアに達成したのか。
    どこに行けばそれができるのか。
    実現のためのスキルは他の人が到達しにくいものか。

  • 魔法をかける側になるか、かけられる側になるか。自分の生き方を考えるきっかけになる問いかけとして実に有効。専門を深めることを回避してきた自分にとっては氷の刃のような書物でもある。
    枠外の発想と実行力、彼の研究から、あるいは偶然に、暗黒物質とか常温核融合のブレイクスルーとか、そんな成果が得られそうな期待感すら抱かせる。

  • 落合さんの本好きだなぁ。小学生とか中学生のときに読んでみたかった。

    デジタルと物理は統合している。テクノロジーと人間の役割分担で、どうやって生きていくかがどう考えても必須。コンピュータに使われないためには、小さな問題を見つけ、アクションを取っていくモチベーションが必要。そこに、オンリーワン性を持ち、思考して意味を付けていく。

    おれだったらなんだろうなぁ。海外に行こう、とか市場小さいなぁ。

  • 技術の進化,特にコンピュータ,インターネットのおかげで今までとは生き方が完全に変わってきた。
    英語を優先して学ぶ時代は終わり,それよりも論理的に考えられる力が求められている。

    好きなこと,やりたいことに価値があるのか?
    その新しい価値がいまの世界にある価値を変えていく理由に文脈がつくか?5つの問いに答える:
    1)それによって誰が幸せになるのか?
    2)なぜいま,その問題なのか?なぜ先人はそれができなかったのか?
    3)過去のなにを受け継いでそのアイデアに到達したのか?
    4)どこに行けばそれができるのか?
    5)実現のためのスキルは他の人が到達しにくいものか?

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これからの世界をつくる仲間たちへの作品紹介

これから世界がどう変わるのか、伝えたい

「コンピュータがもたらす新世界で輝くために、大切にすべきことがわかる一冊!」
Nakajin ( SEKAI NO OWARI )

* * *

著者・落合陽一氏は、28歳という若さにして、世界的にも「社会を変える」と見られている最先端の研究者だ。

2015年には、米the WTNが技術分野の世界的研究者を選ぶ「ワールド・テクノロジー・アワード」を受賞する快挙を成し遂げた。
月刊『文藝春秋』(2016年2月号)では「日本を元気にする逸材125人」に選ばれた。
「現代の魔法使い」と称され、「嵐にしやがれ」「サンデー・ジャポン」などメディアにも数多く出演、メディアアーティスト としても活躍する異才だ。

落合氏は、コンピュータが人間の生き方に根本的な変革を迫っているという。

世の中のすべてが変わる。

たとえば、これまでのホワイトカラーの仕事は、何もかもコンピュータに持っていかれる。
勉強していくら知識を得ても何の役にも立たない時代になる。

そんな世界で生き抜くためにどうすればいいのか。

落合氏は若者たちに熱く語る。
「魔法をかけられる側になってはいけない。魔法をかける人間になれ」と――。


【編集担当からのおすすめ情報】
「現代の魔法使い」と呼ばれる落合陽一氏。

「魔法」とは何か。

本書のプロローグには、こう記されています。

<スマホという小さな道具の中で、アプリを使いこなして便利に生きているつもりでも、それは誰かが作った「魔法」の世界を見ているにすぎないのです。(中略
現金を出さずにモノが買えるのはクレジットカードという「魔法」が作り出した世界で、多くの人は「店舗からクレジット会社が手数料を取って代わりに払う。
消費者はクレジット会社に後払いする」という「魔法のカラクリ」がわかっているでしょうが、スマホやコンピュータの進化で、世の中を動かしている「魔法」の仕組みを理解できず、ただ使っているだけの「魔法をかけられている人」が非常に多くなっています。
モチベーションを持ってコンピュータを下僕のように使う「魔法をかける人」になれるか、あるいは「魔法をかけられている人」のままになるのか。そこに大きな違いが生まれます。>

落合氏は、スマホのアプリや、SNSなどテクノロジーを単に「便利」と思って使っているうちは、「魔法をかけられている人」にすぎないといいます。
それでは、技術を操ることができる人に“奪われる”だけの人生となる。

それが嫌なら、「魔法をかける人」になれと説きます。

落合氏は、そんな近未来の姿を生々しく描き出し、そこで生きるための考え方をしています。

若い人たちにぜひ読んでもらいたい一冊です。
読めば、あなたの人生が確実に変わります。

これからの世界をつくる仲間たちへはこんな本です

これからの世界をつくる仲間たちへのKindle版

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