anego

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 762
感想 : 150
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  • Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093933049

感想・レビュー・書評

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  • 初"林真理子"さんで2015年の読み納め本。

    高学歴・高収入・そこそこモテて姉御肌な30代独身女性の恋愛観や性についてを書いた作品。

    主人公が女性だからか共感できず楽しくなかった。
    あと読んでて昭和臭がすごかったイメージがありました。

    同じような境遇な女性は、同じような考え方なのかな?

  • 初読

    思わぬところに着地したわ・・・。

    ドマーニ連載だったのね。
    ああ、ファッション誌に連載されてそうなカンジー。

    これ絶対途中で結末変わったと思うんですがー(笑)

    エッセイの林真理子+小説の林真理子な印象。

    それにしても林真理子の恋愛小説の男の人って
    めちゃめちゃ饒舌なんだけど、anegoだと、あの不倫のあの人、
    あんなに自分の気持ちを、この恋愛についてを語る男の人ってそんなにいるのかしらん(マリコ調)

  • ひどいな。
    最悪の結末に向けて、自己正当化を繰り返しながら突き進む主人公奈央子。

    姉御、そりゃないよ。
    いろんな人に説教して、相談相手になって、
    その結果、自分の選択がこれではあまりにお粗末。
    都合いいです、「運命の恋」という言葉。

    働く未婚の30代に対して、作者は何か恨みでも。
    文章はさすがにとても読みやすいので、さくさく読み進めますが…。

    「anego」という言葉から想像される、
    サバサバ、颯爽とした女性を期待して読まない方がいいです。

  • おぉぉおおおぉぉーーーーーーーいっ!!!!
    なんだよこれ~。NEETの一日返せ~!
    話は「女たちのジハード」に激似だけど全く救われないじゃないか~!
    別にハッピーエンドを望んでるわけじゃ、むしろ全然ないけどこんなにつまんないのは詐欺だ!!

    未だによく分からない、一般職の三十路OLが結婚に焦りながらも今更男のレベルを下げられず、しかしながら各場面で顔を出す売れ残りプギャーの指差しに耐えられず、下手な男を引っ掛けて・・・の繰り返しです。
    ジハードはそんな「典型」な自分の殻を破ってくれるのでまだ救いがあります。(救い=自分はその感覚が全く分からないのでね)
    ANEGO(笑)の主人公、奈央子は上のループを無限に繰り返します。もちろん見合いとか、不倫とか言う恋愛形態のバリエーションはありますが、ほぼ進歩なしです。
    「幸せ」を外に求めてる時点で駄目でしょう。30過ぎたらそれくらい気づいてくれよぅ~><痛いよ~><

    帯に「真実の愛は背筋も凍りつくほど怖ろしい・・・」なんて銘打ってありましたけど、真実の・・・愛・・・!?あ、不倫相手の妻か?正直ああいう被害者妄想満載で絶対別れない弱そうで粘着性の強さを持つ女って結構いますよ。むしろ妻全体数の半数くらいそんな女ですよ。
    というより、「真実の愛」に未だに執着する三十路過ぎ特技なしOLのほうがよっぽど背筋が凍るほど怖い。
    30歳で無駄にお金と地位を持ってる人がそんな甘い考えを振りかざして「女の権利」なんて叫ぶほうがよっぽど怖いし迷惑です。

    そう言うウザイ女*5くらいダラダラ見せ付けられたらさすがのNEETも「時間返せ」っていうでしょ~

  • 頭のおかしな女を妻にもつ男との不倫泥沼話。
    お節介はほどほどに・・と。

  •  そういえば同タイトルのドラマがあったな、もしかして原作?と思いながら開いて、ちょっと読んでからやっぱり違うのかな?と思っているうちにドラマと同エピソードが出てきたので、やっぱり原作なのかと思いました。
     ドラマはたまに眺めるだけだったので、結末も流れもわからないのですが、このままドラマ化したわけじゃないんだなというのはすぐにわかりました。昼ドラならともかく、篠原涼子主演でこれはないだろうと。相手役もジャニーズの誰かだった気がするし、これをこのまま映像化したんじゃないんですね。


     anegoという言葉自体は、最初の方にちらと出てくるだけなので、最初はなんでこんなタイトル?と不思議に思いました。でも、そう呼ばれる所以となっている主人公の性格、「頼られると放っておけない。放っておくと罪悪心すら覚える」という貧乏くじ体質が、全ての出来事の結末を決定づけているので、読み終わったら納得しました。

     恋愛ホラーと宣伝文句がついているので、どんなものかと期待したのですが、過剰コピーだと思います。そこまで言わなくてもいいだろうと。少女漫画と比べれば、怖いかもしれませんが、ホラーとは言えないんじゃないかと。単に、「好き」だという純粋な気持ちだけで恋愛できた時期をもう越えてしまった年代の女性を書いてあるだけで、そんな話は他にも転がっていると思いますが。
     恋愛を単なる恋愛として楽しめなくなってる女性が、じゃあ何をどう感じて恋愛をするのか、またしないのか、その辺の心理の描写は見事でさすが林さんだとは思います。なので、その描写があまりにリアルすぎて身につまされるような人にとっては、ホラーかもしれません。こうなったらどうしようとか、自分もこうなりそうだとか、そういう不安を煽られる人にとっては。

     それと、主人公の善意が、たとえ周りの人を助けたとしても、主人公自身にはまったくといっていいほどいいものをもたらさないので、それもホラーといえばホラーなのかもしれません。
     いい人が報われるとは限らない世の中。
     それを、こうも無造作に書かれると、わびしいものがわいてきます。



     あまりいい感想ではありませんが、主人公の心理描写のどこか一つにでも共感できれば、読んで損したとは思わない本です。爽やかなラストではありません。でも、日常というものは爽やかなばかりで出来ているわけではないし、「私と同じように感じている人がいる」という安心や慰めを得るには充分な本かと。

     主人公とどこか一点でも重なるところがある人ならばですが。

     30代の主人公より、ずっとずっと若いお嬢さんや、男性が読んでもおもしろいかどうかは……? 自分とかけはなれた主人公を楽しむという読書の形もあると思いますが、それに向いているとは思えませんでした。

  • 08.07.09

    人気ドラマの原作ということでかなり期待して読んだんだけど…

    何なんだ、この話は…

    面白くない

    だって絶対に「最終章」いらないでしょ

    こんなに後味の悪さを感じたのははじめてかも

  • 林真理子さんって感じの作品でした、はい。
    ドラマを観ていて興味をもったのですが、原作はドラマとは結末が全然違いました…。
    あまりの内容の違いにびっくりです。
    女のドロドロした感じが楽しみたい方にはいい作品かもしれません。
    あたしは苦手分野です。

  • 林真理子著を最初に読んだのが<BR>「不機嫌な果実」<BR>期待してなかった割にはさらっと読めたので、ヒマつぶしにこれを。<BR>
    ドラマ化されたそうだが、そちらは見てないのでなんとも言えないが、読み手を意識し過ぎてる感ありありでシラけました。
    こういう展開は昼ドラで十分な気がします

  • テレビとは全然違う。
    私がいつの日か奈央子と同じくらいで、同じような境遇だったらこうなるのだろうか??
    ・・・あまり、嬉しくない。

著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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