秋の森の奇跡

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 228
感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093933056

感想・レビュー・書評

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  • 11/14/10図書館

  • 私には住んでいる世界が違う話のように思えた。兄と二世帯住宅で暮らしている母。その母が認知症に。主人公の裕子は輸入家具店の店長をしている。夫は名門校の教師、娘と3人暮らし。自分に自惚れがあるのか不倫をする。夫は構ってくれない、母は壊れてくその辛さを男らに委ねたのか、結局はある程度、裕福でないと無理なんだろう。もうどうにでもなれと思える。

  • f.2024/3/2
    p.?

  • 母の認知症と不倫。

  • 仕事にも家庭にも恵まれ、何不自由ない生活をしてきた主人公裕子に突如降りかっかってきた不幸、それは母親が認知症を患ってしまったこと。それから一気に噴出する不安と不信。介護を巡る兄弟の諍い、夫の浮気への疑念、若い部下との確執…。年齢を重ねるうちにだれしもが避けて通れないシビアな現実の数々。そこから逃れるように、裕子は妻子ある男と関係を持つ。不倫でもなく、浮気やよくある情事でもない、そんな魂が触れ合うような恋愛は存在しうるのか。大人の女性にとってセックスの絡まない恋愛は成立しうるのか。切なく、心が締め付けられるような心理描写はまさに圧巻! 恋愛小説の第一人者、林真理子が日本中の全女性たちに問いかける、魂を揺さぶる真の恋愛小説。

  • 親の介護に対する感情は同調する部分もあるけど、あとはだめ。

  • 2013.09.24

  • 暑いので秋らしいタイトルの本を借りてみた。
    林真理子は沢山の本をかいてるけど、ほとんど読んだことない。
    感想…やっぱダメだった⤵
    ちょいセレブな40代の裕子が親の介護や旦那の浮気疑惑から自分も浮気しちゃうという…。
    金銭的にも、子どもにも、時間的余裕も、仕事にも恵まれてるのに満たされてない感じの裕子にイラッてする本。
    タイトルの奇跡?意味不明。

  • さすが林真理子のドロドロは読みやすい。ドロドロってほどでもないですが、個人的に不倫は肯定できません。
    でも結局主人公に全く共感できないまま読み終わりました。年齢が大分上で環境も違うってこともあるだろうけど、一児の母である人間が何やってるんだろうと。
    最初から最後まで感情的で呆れるばかりです。最後には良き母、良き妻、そして良き娘として終わるかと思いきや、ほんと何やってんの。
    多分また捨てられると思います。
    家庭を持つ女がいい歳して恋愛の駆け引きを楽しもうとする姿にゾッとしました。なんか林真理子の描く女って自分に言い訳してばかりだし、一昔前のバブルな匂いを漂わせてる気がします。
    自分のことをオバサンとか歳とったとか言いまくってるくせに、本心ではそんなこと微塵にも思っていない図々しさ。誰かに否定して欲しいんですよね。そういう狡さがイライラしました。
    やってることも全部中途半端でしたしね。

  • 林真理子にしては中途半端だったんでないか、「家族があり、仕事があり、介護があり、恋人がある」と、くるくるといくつもの世界を同時に保つために忙しい女性が主人公でどうも焦点が定まらずに終わってしまった感。

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著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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