日本の近代 猪瀬直樹著作集1 構造改革とはなにか (第1巻) (日本の近代猪瀬直樹著作集 1)
- 小学館 (2001年9月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093942317
作品紹介・あらすじ
96年度文藝春秋読者賞受賞作『日本国の研究』収録。01年行革断行評議会委員として新たに『公益法人の研究』を加える。
感想・レビュー・書評
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流行語のように、何かあればすぐ口にされるキーワードとなった「構造改革」。公益法人やその周辺の株式会社が救う虎ノ門を舞台に、その言葉が意味するカラクリとは何なのか?を探る一冊。
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猪瀬さん(@inosenaoki)の本を読んでみたいと思い、手始めに「日本の近代」シリーズの第1巻である本書を読んでみました。
これを読んでいると、かつてのアクアラインの高額な通行量の理由や、車検ってなんかもしかして我々騙されてる?といったことが分かります。
日本人なら必読の書と言える1冊だと思います。 -
猪瀬直樹という作家が後に政治の世界に入ってゆくきっかけとなった作品。霞が関の論理が如何に一般国民にとって理解不可能なものかを猪瀬氏の持論である“ファクト”に基づいて展開される。
ここで指摘された道路公団のデタラメさが後に小泉改革による道路公団民営化へと繋がった。
作品自体は90年代中盤のもので、時を経て歴史作品へと変質していそうなものだが、実はここに書かれている霞が関の奇妙さはほとんど何も変わってはいない。
ここに書かれている問題で手がつけられたのは道路公団くらいなものだ。
作品にはまだまだ奇妙な光景は広がっていてそれはまだ問題として社会に浮上すらしていないのである。
政治における“改革”熱はこの著作から始まったと言っても過言ではないが、“熱”はさながら原点を見失ってるようだ。
今一度、ここに書いてある景色がおかしいと感じるところから始めるべきである。 -
【2008/09/05】
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国家公務員を改めて目指そうと思って一冊。