僕の死に方 エンディングダイアリー500日

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093965200

感想・レビュー・書評

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  • ボクはこの人が流通ジャーナリストとして、TVで活躍していた時、正直あんまり好きではなかった。

    ただ、すごく元気な印象はあり、突然の訃報を聞いた時には驚いた。

    もちろんあんなに若くして亡くなることに驚いたが、一番驚いたのはあの元気な印象があったから余計に思ったのだと思う。


    いつもひっきりなしにTVに出てる印象もあったし、雑誌のコラムなんかは死の直前まで行っている。

    最後まで読んだ時にはその実直たる姿勢に涙しました。

    TVの印象で好きだ嫌いだと言ったところで、所詮はそのイメージでしか物事を判断していないと、改めて気づかされました。

    生き方として、真っ直ぐに自分と向き合う人生はカッコいいです。

    改めて自分の生き方を問うのに素敵な一冊です☆

  • 仕事が順調な中、不治の病にかかり、できる範囲で仕事をこなしながら、死の準備(相続、お墓、葬式、戒名、そして死亡診断書の内容まで)をこなす様子が描かれています。周りの人への感謝の表現も、死を目の前にする人とは思えないものでした。

    「こんなに淡々と死の準備をできるとは、なんだかとても気持ちの座った人だな」と思ったところで、あとがきの奥様の文章を読むと、本編には描かれていなかった葛藤が書かれていました。正直このあとがきを読むのはつらかったです。
    でも、読んで良かったと思ってます。

  • 実際の闘病の記録、死生観を書き綴っている言葉ひとつひとつに重みがあり、涙が止まりませんでした。病気を告知され、悲観することもあったと思いますが、病気を受け入れ、常に前向きに進もうとできる心の強さに感銘を受けました。同時に、苦しむ金子さんを最後まで自宅で支え続けた奥様の強さもすばらしい。
    最後の金子さんが書かれた会葬礼状を読むのが一番きつかったです。

  • いつも通り寝る前の読書のつもりでつい深夜に読み始めてしまったら止まらなくなり、読み終わったのが午前4時。
    その後も様々な想いが混ざってボ~っとなったり脱力したりで眠れなくなり貫徹。

    奥様のあとがきは泣きながら読み、今これを書く前に皆さんのレビューを全部拝見していたらまた泣いてしまった。
    レビュー読んで泣いた本なんて他に無い。

    (ちなみに私は金子氏をなんとなく存じ上げてはいたが、出演番組等はあまり拝見したことがなく、ファンでも嫌いでもなかった)

    この本には、在宅終末医療・日本経済・死生観・夫婦の絆・医療問題…ああ、もうそれだけじゃない沢山の物が詰まっている。
    私は医師の人柄の善し悪しの部分に特に感じ入った。

    私は文才が無くてどうにも上手く書けないので参考にならないだろうけれど、他の方々のレビューをご覧になって、この良本を是非多くの方に読んでいただきたいと思う。

  • 金子 哲雄氏の伝記とも言える書です。
    命尽きるまで仕事に生きた生き様が書かれています。
    しかし本当に惜しい。せっかく売れてきて、絶頂と言われるその時に絶命するとは。本当に神は残酷です。
    死に向き合い、どんなふうな気持ち切り替えができるのか。ここまで自分の終末期の記録を残した書は珍しいと思います。

  • 金子さんが亡くなった事をヤフーニュースで見た時、この金子さんの事と思いつかないくらい元気なイメージしかなかった。
    余命0日と言われた後からの活躍を思い出すと、その凄さを表現できる言葉が浮かばない。

  • 最近、生きる力とは何か?という問いかけに出会うきっかけがあった。
    テーマが大き過ぎて、漠然としたままいたが、金子さんは、間違いなくそれを持って生き抜いた方だと思う。
    余命宣告をされてからも、「グッドパフォーマンス」をあきらめず、自ら「寝たきりアクティブ」とするほど精力的に、闘病、仕事、家庭生活に取り組まれた。
    金子さんが若くして亡くなったことに、敢えて理由をつけるとするならば、実地検証にこだわった金子さんが、まだ若い命ある人々に、生きて死ぬことを、身をもって教えてくれている
    のではないかと思う。

  • 金子さんのものを見る視点がとても面白いと思った。
    最後まで仕事を続けて悔いなく生きていこうとゆう姿勢にとても心をうたれた。

  • もっと生き続けて、面白おかしく役立つ情報を発信し続けて欲しかったな。
    医療関係者が読むと、患者さんに対する接し方の気づきがあると思う。ぜひご一読いただきたい。

  • どんな思いでこの本を準備したのか.
    死ぬ前の心境を知りたくて読みました.

    若すぎる死に直面して,
    取り乱して死にゆくのではなく
    「最期まで仕事がしたい」
    そして
    「世の中に何かを残したい」
    そんな気持ちからこの本を書くに至り,
    ただ死を待つのではなく,
    死に向かって冷静に歩んでいかれたのだと思います.

    とても心に残ったところがあります.
    奥さんに向かって
    「死ぬことと生きることって,同じだよね」

    これはものすごくよくわかるように思いますが,
    決して今の自分の口からは出てこない言葉です.

    まさに,金子さんの「よい死に方」は「よい生き方」でした.

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著者プロフィール

1971年4月30日千葉県生まれ。慶應義塾大学卒業後、株式会社ジャパンエナジーに入社。独立後は独自の取材と切り口で、流通ジャーナリスト兼プライスアナリストとして、TVや雑誌などの各メディアで活躍。2012年10月没。

「2013年 『学校では教えてくれないお金の話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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