細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093974622

感想・レビュー・書評

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  • 数学的思考力=論理的に情報を整理し、物事の本質を捉える能力の事である。
    情報を得ることは簡単、しかし膨大な情報が溢れすぎている現代において、惑わされずに自分の頭で考える能力の価値は高くなっている。
    常日頃から「仮説→検証」を繰り返し、時には自分自身にもツッコミを入れつつ考え続ける事で、思考力は高まっていく。
    ロジカルシンキングの本は色々あるけど、この本ほど分かりやすく、思考の本質を語っている本は無いと思う。オススメです。

  • 「具体的にどんな行動(頭の使い方)をすればいいか」が示されていて分かりやすかった。
    読破するだけでもかなり頭を使いました。頭を使って考えることに慣れていない、あるいは今まで逃げてきた方はこの本をまず読まれてみてはいかがでしょうか。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「分かりやすかった」と書かれているけど「かなり頭を使いました」ともある、どっちなんだろう?
      それは兎も角、「数学的思考力」は身に付けたいです...
      「分かりやすかった」と書かれているけど「かなり頭を使いました」ともある、どっちなんだろう?
      それは兎も角、「数学的思考力」は身に付けたいです!
      2012/05/07
  • 素晴らしい本。考える力がなかったが、この本のおかげで割とレベルアップした。

    内容:
      情報を論理的に整理→矛盾点を探す→検証・修正→ここまでのステップを何度も繰り返す→仮説検証に耐えぬいた本質的な情報を抽出→本質的な情報同士の組み合わせ=「情報の基盤」の作成→新しい情報に接した時に、その情報が「情報の基盤」のどのパーツに当たるかわかるようになる(情報の色分け)→情報の理解度・理解速度が飛躍的に向上→二次関数的な学習ができる!

      数学というより論理的思考力を養うための本。
      タイトルの数学的思考力を論理的思考力と変えても全く自然だと思う。

    対象者:  
      おそらくほとんどの人は読む価値がある。
      特に下記のような人は必読!
      この本自体を上のようにして読むのがおすすめ!!!!!!

      1.多様で膨大な情報を整理して理解する習慣がない人
        同類:本質的な情報がわからない
         情報をいくら仕入れても、知識が蓄積されない
      
      2.自分の考えを分かりやすく人に伝えるのが苦手な人
        同類:論理的に考えるのが苦手
           相手の考える力を考慮しないで話す

      3.他人の情報をすぐに信用する人
        同類:自分の考えを疑ってみない
           確率的な考え方ができない 

  • よく自分の頭で考えろと言われますが、みなさん、考えることができますか?私は、そもそも考え方がよくわからず、どうしたら自分の頭で様々な事象を考えられるのか、その方法を探して読書をしています。この本は、何故、日本人は考えることが苦手なのか、どうしたら自分の頭で考えられるのかが具体的に理解しやすく書かれている本です‼️

  • 「ロジカルシンキング」という胡散臭い言葉を使わずに、筋道を立てて結論を出す思考、仮説を立てて検証する思考について書かれた、メチャクチャいい本。著者の愛情が溢れてるなと感じた。何回も読み直したい。

  • 何かを知ろうと思って本を読んだり習ったりするときに「あー!もうわからんっ!」となってしまわない考え方がわかる本。
    物事のアウトラインが分からない内から変に細かい情報に触れるから処理しきれなくなる。
    細かい情報に触れたときは、それが全体のどこにあたるのかを理解する必要がある。
    説明するときは、理解の歩幅を考慮する。
    フローチャートで考えたときに、隣合ってない理論に矛盾がないか仮説と検証を繰り返す。

    数学なんて憎しみの対象でしかない私でも数学的思考法を理解できたので、凄いよこの本。

  • ごくごく当然のことしか書かれていない。しかしだからこそ高く評価したい。
    この頃ごく当たり前のことがもっとも大切なのだと思う。

    たとえば「わかったつもり」というのがある。
    本書にもあるとおり、「地方分権」という言葉は嫌でも目に、耳にはいってくる言葉である。そしておそらく入力される頻度が多いせいもあって、なんとなく「わかったつもり」になって言葉をキャッチするザルの目をするするとすり抜けていってしまう。

    「地方分権」とは何か。何故そんなことが言われるようになったのか。また実現した場合に何がメリットで何がデメリットなのか。またその実現性は?実現を阻むものは何か?
    「わかった」ということはわかりやすく人に説明でき、その人がまた他の人におなじように説明できるということだと書いてある。

    「わかった」と胸を張れるようなことは実はとても少ない。
    にもかかわらず「わかったつもり」になる。そうなればザルの目からやはりすり抜けてしまう。

    この点だけでもかなり興味深い発見だった。つまり普通人は「わかった」と言えるようになるため読書するんだと思うのだけれど、「わかった」よりもむしろ「わからない」を亢進させることが本当の知識欲、あるいは好奇心なのじゃないかと考えたのだ。

    ・「y=x2」の勉強法
    ・「数学的思考」とは、「物事の仕組みを一つひとつ整理して考えることができる能力」=フローチャート
    ・フローチャートは「従属」の概念を扱えない
    ・自分の「ゆがみ」「バイアス」を知ること
    ・「仮説と検証」をくりかえすこと
    ・「毎日のニュースはあくまで断片にすぎない」

    そして「情報の基盤」を組み立てること……
    うーむ、これが難題なんだ。

  • 物事の情報をバラバラに集めても、根本的な問題を理解していないと情報が自分の中でつながっていかない。その根本を掴み取るために、何事も鵜呑みにしないで多角的に考えることが必要である。この本はその方法をとてもわかりやすく書いているので、読みやすくて頭に入りやすくて良かった。中のパンダみたいなクマみたいなイラストもちょっと可愛い。

  • 著者の思考回路の全体像を示した本。

    「全体像」という視点の把握が重要であり、
    それにより個別の情報の意味が素早く理解できる(という理由)。

    その為の「情報の基盤(全体像)」の作り方考え方を紹介。
    しかも少ない情報から、感情的主観を排した、
    フローチャート思考、仮説と検証等を用い、
    論理的客観的に構築していく道筋。

    ただ単に知識を増やすのではなく、
    少ない情報パーツとパーツとを関連付けて
    倍の事柄が分かるようにするための考え方。

    個々のミクロ視点を関連付けて
    大きなマクロ視点地図を完成させ、
    その基盤上からミクロの位置を把握し、
    真の意味を理解+更に活用する…の様なイメージか。




    具体的には

    断片情報を、「素朴な疑問」という連結部分を用い繋ぎあわせる。
    すると仮説が浮かんでくるので、検証で本質を踏まえる。
    それを更に別の「本質」と組み合わせて出来上がる「全体像」つまり
    「情報の基盤」を作ることができる。

    (ここで言う本質は「情報の本質」という意味で、
    =「情報の核」)

    この本を最初から読めば、上記の本書の後半にある「肝」の部分は
    簡単に理解できる。そこまでの説明が非常に詳細に長く感じられた。





    各章の後半にあるワンポイントレッスンが、
    本編と繋がっている場合もあり、逆に全く逸れている部分もありで
    多少読み辛い?気がした。

    自己の主観的な感情のままの行動や思考を戒める記事部分も、
    そのような意識に対して役立つかもしれない。(その為の論理思考なのだが)

    その他内容が非常に多岐に渡っていて濃い。


    数年ぶりに再読。熟読。本の帯にある写真の、著者の筆記が左利き…
    やはり常人とは思考が一味も二味も違う?…とも推測してしまった。

  • "数学的思考力とは、ただ数学ができるできないという上辺の思考力ではなく、物事の本質を捉える思考力のことである"


    数学が嫌い、もしくは自分は数学なんてできないと
    思っている方にこそ読んでほしい良書。

    世界のあらゆる事情についての
    考え方が根本から変わります。

    さらにこの本は要所要所でポイント欄が設けてあり、
    とても読みやすくわかりやすい。

    その中でもいくつか汎用性のあるポイントを下記に記載します。


    『 "分かったつもり"から抜け出すには、「わかる」と「伝えられる」を同じにする必要があり、そのために「数学的思考力」と「思考の歩幅」の理解が必要不可欠。 』



    『 「思い込み」をしないためには、情報の「バイアス」に気を付けながら、"素朴な疑問"を出し、"つっこみ"を入れ続け、論理を総合的に判断する「論理洞察力」を用いて "「仮設」と「検証」の作業を繰り返す" ことが必要不可欠。 』


    学生、社会人問わず誰にでもオススメできる、
    物事への思考性を養うために一冊です。

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