逆説の日本史〈1〉古代黎明編―封印された「倭」の謎 (小学館文庫)

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著者 : 井沢元彦
  • 小学館 (1997年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094020014

逆説の日本史〈1〉古代黎明編―封印された「倭」の謎 (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

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    歴史

  •  宮内庁が天皇陵の学術調査を拒み続けるのはなぜなのか。それは、天皇家のルーツが朝鮮半島南部にあることで、その証拠となる品が出土することを恐れているからなのだ。天皇家の朝鮮半島ルーツ説は、イギリスとフランス両国の成り立ちから検証しても不自然ではないらしい。問題はその事実を公にできないことなのではいことなのだ。いつの日にか真実はあかされ、朝鮮半島と日本の関係が良好なものになることを願わずにはいられない。

  • なかなか面白い読み物でした。  この本で書かれていることの真偽をとやかく言うほどの知識のない(ついでに言うと古文書に親しんだ経験もない)KiKi には、この本の説を鵜呑みにしていいのかどうかの判断まではつかなかったけれど、子供時代から今に至るまで古代史を見た時に感じたいくつかの「?」に対する1つの見解とか、手前勝手に膨らませていた個人的な妄想と合致するような説が書かれていたという意味では、「ああ、やっぱりこういうことを考える人がいたんだ!」と何となく嬉しくなるような読み物でもありました。

    全編にくどいほど出てくる学会批判にはちょっと辟易としたけれど、歴史を暗記物・知識として学んできた KiKi にとっては、学問とは一線を画した歴史との向き合い方・・・・という意味でも楽しむことができた本だったと思います。  特に古代史においては KiKi が学生時代に学んだ古代史と現在の学校教育でなされている古代史には少なからず違いがあることを知っているだけに、教科書を金科玉条の如く覚えようとしていた(仮に何らかの疑問を持ったとしてもさほど深追いせずに「事実はそうだった」と鵜呑みにしようとしていた)自らの姿勢を問い直すという意味でも、なかなか興味深い読書体験だったと感じました。





    古代日本に既に「怨霊信仰」があったかどうかはこの本だけでは判断がつかなかったけれど、古事記に書かれている「国譲り神話」にはどことなく胡散臭いもの(要するにそんなに平和裏に事が済んだとは思えない)を感じていたうえに、出雲大社でオオクニヌシノミコトが礼拝者にそっぽを向いているということを聞き知った時に「何でだろう??」と疑問に思ったことはあったので、出雲大社がオオクニヌシノミコトを封じ込めるための社殿だったというくだりは、少なくとも神道には無知な KiKi にとってはなかなか説得力のあるお話でした。

    又、聖徳太子の十七条憲法の第一条に書かれている「和を以って貴しとなす。」に関しては KiKi は昔からこの言葉に込められた太子の想いが誤解されているように感じていたんだけど、そしてその誤解に近い認識を著者の井沢氏も持っている(もしくはその誤解が一般化していることを前提にこの論説が書かれている)ような印象を持ったけれど、それでも敬虔な仏教信者であったはずの聖徳太子が、第一条と第十七条にこれに関する言葉を書いているのは何故か?(要は「仏法を重んじよ」ではないのは何故か?)には疑問を感じていたので、「ふむふむ、なるほど・・・・・」とそれなりに興味深く読むことができました。

    KiKi 自身はこの「和を以って尊しとなす」というのは「とにかくカドを立てないで(≒争いは排し)仲良くするのが一番大切」というような意味に捉えられがちだと思うけれど、実はそうではなくて、「人間というものはえてして自分の意見を通すために現代的に言うところの「派閥 or 党派」のようなものを作りやすく、そこには「個人の主張」のみならず「派閥の論理」のようなものが入り込みやすい。  そうなると、建設的な議論は望めなくなり他との対立がますます複雑になってしまう。  完全無欠な人間はおらず、不完全な者同士がそれぞれの立場で公平な話し合いを持ち、相手の言論にも耳を傾けながら問題解決を図ろうと努力すれば、そこで得られた合意はおのづから道理にかない、何でも成しとげられる」というような意味合いだろうと解釈しているんですよね。

    そしてもう一つ面白かったのは、卑弥呼の失墜の原因は「皆既日食」だったのではないか?というくだりです。  つい先日、金環日食を経験し、宇宙の神秘を机上の知識ではなく実体験として堪能した直後だっただけに、原始的な太陽神信仰が篤かった時代に「皆既日食」なんていう滅多にない経験をすれば、当時の人々がそれ即ち「呪力の減退」という結論を導いてしまうというのはさもありなん・・・・・・と感じられました。

    いずれにしろ、このての本は「正しい知識を得よう」として読むべき本ではなく、「こういう考え方はどうよ?」と提示されたものに対して、自分なりにあれこれ考えてみる・・・・・というスタンスで読むべき本なんだろうなぁ・・・・・と。  そして、とりわけそこに深い探求心を芽生えさせ、根気強く文献・遺跡と真摯に向き合う根性を養った人が学者になっていく・・・・・そういうきっかけになる本なんだろうなぁと感じました。

    (全文はブログにて)

  • どの巻も面白く出張のお供のような本。目からウロコ的なものからそういうことかと納得するものまで、多種多彩。日本は「和」教なり。

  • ・言霊→人の言説とその人個人の人格とが、分離していない。(批評學說等於是非難其人格)
    ・司馬遼太郎「念仏平和主義」。作者認為這也是言霊的一種,不冷靜分析現實,只覺得一直像念佛一樣念就會成功,就像戰前的必勝信念,沒人敢開口說會輸。
    ・善意=正義、至誠天に通す→猴國命令搶救井中月的猴王導致猴國滅亡。「いかに善意であれ誠実であれ、真の知恵が伴わなければ却って有害である」(地獄への道は善意の石で敷きつめられている)
    ・和→話し合い至上主義、話し合いの合意だけが絶対(反而具有反民主和法治的要素)、外交誰でも仲良くという悪影響
    ・被日本史學者遺忘,但研究歷史必備的要素就是宗教→日本の場合でしたら怨霊信仰
    ・日本史學者最大弊病就是忽視宗教對古人的影響、史料至上主義和權威主義。神話不該忽視,因為剝掉神話意圖製作的部分,其背後就會看見真實(問題是哪些是捏造的....)
    ・出雲大社(曾是第一高)其實是封住大國主命("讓國"給天照大神)怨靈的建築物,死柏手是封住怨靈之用。
    ・卑弥呼被殺說→日全蝕。天照大神的神話。太陽神為主的信仰意外地少!!!
    ・神功皇后的功為何,生下應神天皇,新王朝的誕生。從九州東征大和,其子仁德天皇的墓室是世界第一大,應為國力的瞬間暴增(併合)所致。宇佐八幡宮(應神天皇是八幡大神)是真正的祖墳,伊勢神宮是佛壇跟銅像,祭拜天照大神卑弥呼的怨靈,所以重要事情當然先問祖先墓所。所以孝謙女帝才會派人去宇佐問讓位與否的神諭,這絕對不是搞錯祖先或被騙(古人相當重視這個)。這點同意,因為當時我讀到去宇佐問也感到有點突兀,解釋相當合理。
    ・內官家(天皇家在朝鮮飛地)。讀到這些部分發現荒山說的都是真的。
    ・宮內廳拒絕一切學術調查的態度,居然沒有法源?!天皇陵都是戰前造神的比付之下粗糙認定,連可能不存在的前八代天皇也有,非常可疑(如果這樣還拜,可是大問題!!!所以我也不覺得這個機構是尊重,單純只是惰性)也有一說認為因為想隱瞞祖先是朝鮮人事實,桓武時這一類書籍都被消滅掉了,不過以洛曼征服者威廉的例子,其實也沒這麼糟。
    ・韓國的徹底模仿中國主義,導致並無古典文籍,又戴著有色眼鏡認為日本一切都抄襲他們。ハングル文字其實五百年前世宗朝開發之後就被封印五百年1945後才開始用。異様に高いプライト之玻璃心,是因為儒家和朱子學的毒害,以前徹底模仿並沒有負面意思,今日民族國家當道因此感到羞恥而已,所以無法抱持客觀的態度。一句遺言導致全羅道被歧視千年也是儒家遺毒。

  • おもしろいんだけど
    文句言い過ぎくどい

  • 以前から古代史好きな方のレビューを読んで積読リストに入れてあったのだけど、この世界に踏み込む心構えがなかなかできなくて・・・
    でも、シリーズ累計500万部突破!というのを聞いて踏ん切りがつきました。(ミーハーすいません)
    全巻読むって決めなくてもいいよね?古代史好きなのでとりあえず一巻です。。

    日本の創世期について、著者が史料至上主義を排除し、新しい視点から見つめ直した新しい日本史です。

    書かれていないということはその事実がない、という認識が今までの歴史解釈であったのに対し(史料過剰重視)、著者は
    ・当時の人々にとって「常識過ぎる」ことは文献にわざわざ記載しないことを認識する。
    ・当時の人々の根底に流れている「怨霊信仰」を重要視する。
    ・天文学や言語研究など異なる分野と史料をすり合わせながらの事実の精査。
    という理屈で、歴史を分析しています。
    こうした想像力、発想力を駆使した理論はとても説得力があり、面白かったです。

    例えばこんなことが書かれてます☆
    ・「倭国」の倭の由来は、環でありそれが和になり、それは話し合いがすべての「話し合い至上主義」の世界。それが日本のルーツ。
    ・オオクニヌシは「国譲り」の際実際には殺害され、古代人はその怨霊を恐れ、祟りが起こらないよう出雲大社に祀った。
    ・卑弥呼は狗奴国との戦いに敗れたことで、敗戦責任を問われ殺害された。(卑弥呼が現人神である以上、敗戦は卑弥呼の霊力が衰えたからだと考えられていたから)
    ・卑弥呼はもとは日御子であり日巫女であり、つまり太陽神に仕える女性でアマテラスのモデル。
    ・現在「天皇陵」の学術調査を宮内庁が一切拒んでいるその理由は、天皇のルーツが朝鮮にあるかもしれないから。

    などなど。
    くわしくは書きませんがいちいち説得力のある理屈がちゃんとあるのです。
    ちょっと強引な意見もありますが楽しめました。2巻も読まなきゃな。

  • 日本史陰謀論の傑作。歴史は勝者の論理の創作物、だから深読みが必要。多面的な歴史の見方ができるようになる本。「歴史ってこんなに面白いんだ。」と思えるようになる一冊。

    やはり日本史の知識を楽しく味わうには、こういった陰謀論的な見方が重要だよね。学生の時に初めて読んですっごく楽しかったし、歴史の見方が大きく変わった。

     いったん高校までの普通教育を終えた人はこれで勉強しなおすと、歴史を楽しめるようになるかもね。
     気になるところが多くて、読書メモがいっぱいいっぱいになってしまった。ということは良書の証なんだろう。



     邪馬台国の所在論争の考察は非常に面白い。しかし、難しいだろうな。予備知識のない人は目がテンかもしれないけれど、面白いんだよ。これを理解するにはQED(高田崇史著)を読まないと。
     天照と素戔嗚、卑弥呼と大國主の関係もおもしろい。

     

  • 邪馬台国、卑弥呼の墓=宇佐神宮説、神功皇后 の新羅征伐にまつわる、万世一系途絶説、そして現在の宮内庁が皇室に関係する古墳の発掘を禁じているのは何の法令上の根拠のないことなど興味深い記載が多かった。

  • 自分の歴史認識を覆させられる本です。初めに戦国時代の織田信長の話から入るので楽しみやすい本になっています。

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