- Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094021929
作品紹介・あらすじ
「創造的技術開発者」たちのモノ作りの秘密<第2弾>
「電気がつく、消える」という現象はわかりやすいが、「停電事故が起こる確率を10万分の1にする努力」はきわめてわかりにくい。そのわかりにくさの裏に、日本人が恩恵に浴する社会的基盤(インフラストラクチャー)整備の仕事を日夜続けている人々がいる。100万ボルトの送電線工事、海底ケーブル敷設、空港建設の埋め立て、高速道路の補修工事……気付かぬ世界で続けられている努力の証言を連続対談で紹介するシリーズ第2作。
感想・レビュー・書評
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1巻に同じ。
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ものを知らんあたしに、この現代の日本で、いったいどんな人がどんな会社でどんなものをどんなふうにして作っているかを教えてくれるありがたいご本ざます。
ねえ、新しい羽田空港って地盤沈下をあらかじめ折り込み済みで、沈んだらコンピュータ内蔵のジャッキ数十台で持ち上げるシステムになっているの知ってました?ヒビを入れないで持ち上げるロジックは900ぐらいの多次元方程式になるんですってよ。ねえねえ、ネジのメーカってオスとメスがあるの知ってました?リベットやスクリューネジを作るメーカーと、ナットを作るメーカーって世界的にも別なんですって。ねえねえねえ、TRONの提唱者の坂村さんってTRONで全然儲けてないの知ってました?I-TRONはあんなにたくさんのものに入っているのにね。世界中で一番使われているOSなんじゃないか?「何千万個とか、何億個とかって使われるのに、それで一人の人が儲かるなんて変だよ」と坂村さんはいいます。かっこいいっ。どっかの誰かさんにきかせてあげたいっ。ものを作るってそういうことなんだなあ。