「南京事件」日本人48人の証言(小学館文庫) (小学館文庫 R あ- 9-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094025460

作品紹介・あらすじ

南京事件の実相は?各界に衝撃を与えた問題作を復刻文庫化!

一九三七年十二月、南京で何が起きたのか? 三十万人あるいは数千人といわれる「南京虐殺」の現場は、一体どうなっていたのか? 過去、「南京事件」の証拠、証言とされたものには多くの虚偽が含まれ、大新聞にさえ虚報が載り、真相を一層わかりにくいものにしてきた。 本書は、当時南京にいた軍人・記者・写真家等、日本人生存者に直接インタビューした証言集である。今は亡き人人も多数含む貴重な証言集から浮かび上がってくる「歴史的事件」の真相とは…? 昭和六二年刊行時、各界に衝撃を与えた「第一級資料」を復刊。 解説・櫻井よしこ

感想・レビュー・書評

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  • 2019.01―読了

  • 南京事件当時南京にいた日本人48人のインタビュー集。
    虐殺の定義が曖昧なまま、虐殺を見聞きしたか、と聞くのは手法として卑怯。
    丸腰の捕虜を殺すのは虐殺ではないの?

  • 史料からでは無く、
    現実にその場にいた記者等の
    インタビューで構成された本。
    事件当時の南京が落ち着いていた様子に、
    まず驚かされる。

  • いわゆる「南京大虐殺」と呼ばれる事件の存在について、当時南京にいた報道関係者、軍の尉官、佐官クラス、外交官等の日本人からの聞き取りによる調査をまとめたもの。非常に面白く読んだ。先の戦争を経験した人たちから直接話を聞ける世代として、私たちはもうギリギリになりかけているのではないか。歴史の中でもっとも伝わりにくいものが、事件を見ていた一般の人々の体験である以上、この聞き書きは意味のある労作だと思う。日本軍(特に陸軍)では将校であっても国際法の座学がほとんどなかったというなかで、捕虜の扱いに問題があったことは否めないとは思うが、膨大な量の死体を短期間のうちにどこに片付けられたのかという物理的な疑問はきちんと検証すべきだし、肯定派、否定派いずれもまず当時の証言を広く読む必要があるはず(少なくとも問題点の整理という点でも)。マニラ辺りで行われた裁判の本読んでもかなり杜撰な証拠調べが多い。どちらの視点に立つにせよ、まずは本を読んで自分の頭で考える必要があるのでは。

  • 南京攻略に参加した日本軍将兵・新聞記者・僧侶・作家などの民間人も含めた層から、聞き取り調査をした一冊。いわゆる南京大虐殺」の問題点(捕虜虐殺の疑惑・民間人暴行の疑惑)などを理解している方向け。初心者の方は、小林よしのり「戦争論」を先にどうぞ。

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著者プロフィール

昭和19年、仙台生まれ。東北大学文学部卒業。
会社員を経て、昭和57年の教科書誤報事件をきっかけに南京事件の調査を始める。月刊誌「正論」に調査を執筆し、その後、近現代史の研究まで広める。現在、南京戦の真実を追求する会・会長。
主な著書は、『ジャカルタ夜明け前』(勁草書房)、『再検証 南京で本当は何が起こったのか』(徳間書房)、『「南京事件」日本人48人の証言』(小学館)、『日中戦争はドイツが仕組んだ』(小学館)、『秘録・日本国防軍クーデター計画』(講談社)、『謎解き南京事件』(PHP)、『対談 吉田茂という反省』(杉原誠四郎との共著、自由社)、『史料が語るノモンハン敗戦の真実』(勉誠出版)。

「2022年 『決定版 南京事件はなかった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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