辺城浪子〈4〉 (小学館文庫)

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著者 : 古龍
制作 : 岡崎 由美 
  • 小学館 (1999年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094028287

辺城浪子〈4〉 (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • これ、読み始めてすぐ、「ん?この話は、映像で見たことがあるような気がする・・・」と気づきました。
    映画の内容はよく覚えてないのですが、「葉開」という陽気な主人公と黒装束の寡黙な男、ラストの種明かし部分を少し覚えていたのです。
    で、調べてみたところ、私が見たのは、たぶん、『英雄剣』(主演 ティ・ロン、アニタ・ユン )という映画。
    テレビで放映してたんでしょうねぇ。ちょうど、武侠ドラマにはまった頃かなぁ?
    たぶん、ストーリー展開には全然ついていけてなかったと思います(何しろ、断片的な記憶しかない。ま、元々記憶力には自信ないけど(^▽^;ゞ)。
    でも、葉開というキャラクターが結構気に入って見ていたような記憶です。小李飛刀はわかったから、『多情剣客無剣』を読んだ後だったんだろうな。

    それはさておき。
    面白かったです(貧弱な語彙ですみません(^^;ゞ)。
    緻密に計算された小説というよりも、流れや勢いに乗って登場人物や物語が膨れ上がっていく・・・そんな印象の小説でした。
    『楚留香 蝙蝠伝奇』よりもこちらの方が面白かったです。
    『蝙蝠伝奇』は、外伝ということもあってか、楚留香の魅力がイマイチ掴みにくくて・・・(^^;)
    キャラクターの性格などがわかった上で読むと面白かったんじゃないかと思いますが、外伝しか翻訳されてないらしいので、如何せん・・・(_ _;)


    さて、この『辺城浪子』。
    古龍節とでもいうのか、勢いで物語が動いていくので、かなり強引なつじつま合わせがあったりして、あれれれれ?と思う部分もあるんですが、勢いに乗っかって読めてしまいました(笑)
    葉開のキャラクターによるところも大きいです。ちゃらんぽらんなようでいて、小李飛刀直伝の凄腕だっちゅーところが、何しろカッコいい!しかも、「それが人を殺すためのものじゃない」って、カッコよすぎでしょ。
    この葉開が「陽」なら、その対の「陰」は傅紅雪。彼は復讐のためだけに生きてきたわけですが、彼が変わっていくところも見所です。

    人生訓のような言葉が随所に出てくるのもなかなか味わい深いです。
    あとがきで「中国のファンの間では、古龍作品の人生警句集が作られている」と触れられていましたが、納得(笑)

    葉開、傅紅雪が活躍するという『九月鷹飛』『天涯名月刀』も読んでみたいなぁ。
    それから、『多情剣客無情剣』も再読したくなりました。。。

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