GHQ作成の情報操作書「真相箱」の呪縛を解く―戦後日本人の歴史観はこうして歪められた(小学館文庫)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094028867

作品紹介・あらすじ

日本人の歴史観を規定したラジオ原作本「眞層箱」の謎に迫る!

これは一体「真相」か「洗脳」か!? 敗戦後、GHQ占領政策の一環として制作されたラジオ番組「眞相箱」。歴史の真実に巧妙に虚偽を散りばめながら日本の“犯罪”を日本のお茶の間に告発し続け、“帝国主義の悪が民主主義の正義に屈した”という観念を植え付けた。本書は「眞相箱」を採録した貴重な本を復刻し、GHQの巧妙な操作を櫻井よしこ氏が詳細に解析する。戦後日本人の歴史観を紐解き、戦争とは何か、日本人はどうあるべきかを問う問題作。戦後日本人の歴史観はこうして歪められた!

感想・レビュー・書評

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  • 近年ではインターネットでWGIPなども有名ではあるものの、これは正にGHQが描き、日本人に信じ込ませようとした物語をそのまま読めるのでよい。解説については可もなく不可もなし。まあ十分だと思う。

  • 当時世間に流れていた情報が意図をもって作られいたということを理解しないといけない。
    しかし、敗戦当時の人々がそれを見抜くことは非常に困難だった。
    情報操作の成功が今の日本を形成しているということを理解するいい本である。

    真実のなかに巧みに織り混ぜられた嘘はばれにくい。

  • 1946/8/25 真相箱 その前のラジオ番組 真相はかうだ 十回シリーズ 敗戦後まもない日本から軍国主義思想を排除するためGHSみずからが企画し、台本をつくり、演出を担当したラジオ番組

    松本健一 日本の失敗 第二の開国と大東亜戦争 石原莞爾 もし大東亜戦争の発端の責任が満州事変および満州国にあるというなら、その第一の戦争責任はじぶんである、なぜじぶんを裁かないのかと裁判官を問いつめた 戦艦大和の最後 吉田満

  • いかにして日本人が洗脳されたかが、非常にリアルにわかる本です。アメリカという国は日本を心のそこから恐れていたのがわかりますね。ここまで徹底して骨抜きにしてしまえば恐くない。今まさにそんな世の中になりましたね。GHQの勝ちです。

  • 戦後まもなく「真相はかうだ!」というラジオ放送が流れ、日本の戦争犯罪を糾弾していた。GHQの対日情報戦略が巧妙だった事を実感させてくれます。
    ……この成功による過信が、アフガン・イラク統治の失敗を呼び込んだとすれば、歴史は皮肉なものです。

  • 終戦後、GHQの指令により「真相はかうだ!」という日本の戦争犯罪を追求するラジオ番組が放送されました。当時放送された原稿内容が収録。ミリタリーマニアの方、米国の宣伝戦に興味のある方におすすめ。政治家には東京裁判、民衆はラジオ放送と新聞の検閲、子供達の教科書への介入――、米国の情報戦略が巧みだったことを実感させられます。
    現在イラクで行われている事は、日本が経験した内容だったのです。
    真実を知る勇気無くして、歴史の真相はつかめません。

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著者プロフィール

ベトナム生まれ。ハワイ州立大学歴史学部卒業。「クリスチャン・サイエンス・モニター」紙東京支局員、日本テレビ・ニュースキャスター等を経て、フリー・ジャーナリストとして活躍。『エイズ犯罪 血友病患者の悲劇』(中公文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞、『日本の危機』(新潮文庫)を軸とする言論活動で菊池寛賞を受賞。2007年に国家基本問題研究所(国基研)を設立し理事長に就任。2010年、日本再生に向けた精力的な言論活動が高く評価され、正論大賞を受賞した。著書に『何があっても大丈夫』『日本の覚悟』『日本の試練』『日本の決断』『日本の敵』『日本の未来』『一刀両断』『問答無用』『言語道断』(新潮社)『論戦』シリーズ(ダイヤモンド社)『親中派の嘘』『赤い日本』(産経新聞出版)などがある。

「2022年 『わが国に迫る地政学的危機 憲法を今すぐ改正せよ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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