セラフィムの夜(小学館文庫) (小学館文庫 R は- 3-1)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 118
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (415ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094030013

作品紹介・あらすじ

天使のような容貌と肉体を持ちながら生まれつき生理がない人妻・涼子は、大学の後輩の大島に好意を寄せられ、凌辱されてしまう。さらに、病院に赴いた涼子は、自らの性の驚くべき真実を知る。異常なまでにつきまとう男を殺めた涼子は、彼の腹違いのヤクザの兄・山本に助けを求めた。二人は、山本の故郷である韓国へと向かう。そして、山本には恐るべき殺し屋が襲いかかった-。「性」と「国籍」。二人の存在の証をかけた愛と暴力の逃避行の結末は。

感想・レビュー・書評

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  • 久々の花村作品。
    彼の描く男性が堪らなく好きだ。
    雄々しくて女々しくて、
    逞しくて脆い、そんな男性の性(サガ)を見ると
    あぁ男の人ってなんて可愛いんだろうと
    そんな事を思う。

    「生命とは、痛みなのだ」
    なるほど。今回も中々に痛かった。

  • エログロジェットコースターバイオレンスドラマ。前半はあまり好きじゃないが後半盛り上がって楽しめた。結末はあっけないが、ラスト近くに作者が伝えたかった主題(とても良い言葉)が書かれている。

  • 読み進めていくうちに、読んでいるのがつらくなるストーリー。天使のように美しい女性主人公が実は・・・ 男? 結果、まわり全てを破滅させていく。

  • 大島に強姦される場面、並びに涼子の
    意外な弱点が判明するまでの展開が
    非常にスリルありで、面白いです。
    男が誰なのかが知りたかった…。

  • 花村萬月は、性と暴力の作家だとか言われてるけど、非常にロマンチックな人なのだと思う。とてもロマンチックな恋愛小説。

  • ハマれなかった。

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著者プロフィール

1955年東京都生まれ。89年『ゴッド・ブレイス物語』で第2回小説すばる新人賞を受賞してデビュー。98年『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞、「ゲルマニウムの夜」で第119回芥川賞、2017年『日蝕えつきる』で第30回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に『ブルース』『笑う山崎』『二進法の犬』「武蔵」シリーズ、『浄夜』『ワルツ』『裂』『弾正星』『信長私記』『太閤私記』『対になる人』など。

「2021年 『夜半獣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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