千里眼運命の暗示 (小学館文庫 R ま- 2-5)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (435ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094032550

感想・レビュー・書評

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  •  後篇は岬を助ける嵯峨かとおもいきや、岬は相変わらずスーパーヒロイン振りを発揮する。

     私の仮説は「作者が架空の岬に入れ込みすぎではないか」というもの。作中多重人格の仮想人格をほれ込んでしまうヒーロー嵯峨が描かれるが、まさに嵯峨は作者そのもの。そしてヒロイン岬は作者の願望が描く仮想人格ではないか。

     こんな仮説を感じながらの読書は楽しくないかもしれない。しかし、あまりに独りよがりな作品を読むとこう感じざるを得ない。

     この意味の興味でぜひともシリーズを読みたくなった。作者を知りたいからだ。

  • 囚われてしまった彼女を助けるには
    中国の敵対心をどうするのか。

    乗り込んだところまで、まさかな状態。
    どこまで心理を読まれているのか、もありますが
    一体どう解決していくのか。
    案外さくっと戻りはしましたが、この後の展開というか
    あちらに対しても、まさか、でしたが。
    思った以上に、巨大組織??

    すごい方法で解決してしまいましたが
    規模がすごすぎて、わぁ…でした。

  • 旧シリーズ第3弾。

    メフィスト・コンサルティングの手に落ちた美由紀を救出するため、嵯峨俊哉と蒲生誠(がもう・まこと)は猿島へと向かいます。ところが、そこでようやく美由紀を発見した彼らは、ヘリコプターで中国大陸へと運ばれることになり、集団マインド・コントロールに支配されてしまった中国国民から身を隠しながら、指導部を説得して日中開戦を阻止しようとします。

    読者が置いてけぼりの感はありますが、ともあれ前巻からの事件はひとまず一件落着です。

  • 捕らわれた岬美由紀を救いだすため、嵯峨敏也と蒲生誠は東京湾唯一の無人島・猿島に向かう。しかしそこには既に、メフィスト・コンサルティングの罠が張り巡らされていた。中国15億人を一斉に操り日本侵攻に向かわせるメフィストの集団マインドコントロールのからくりとは?残された猶予はわずか24時間。そこにはオカルトや超常現象ではない、科学的“催眠暗示”の巧妙なトリックが隠されていたー。岬美由紀と友里佐知子、ふたりの運命の行方は?「催眠」の入絵由香が見たミドリの猿の正体とは?

  • シリーズ3作目。

    えっと……


    え?
    ええ?
    えええ?
    マジで?本気?
    ……と、紙面に突っ込みを入れたくなった瞬間が、何度あったことか。

    何度、苦笑させられたか。

    “トンデモ”中のトンデモ。読み疲れた。




    “正論”、“理想論”というものが、不必要に過剰に連
    発されると、ここまで違和感を抱くとは……しかも、不快感に近い違和感を……と気づかされた一冊。

    終盤、沖縄米軍基地から戦闘機乗っ取りのくだりなど、もはやギャグでしょ。

    しかも、思わせ振り満点な引き方……あれはヒドい。

    ・・・・ブクログ使い始めて3作指に入る程の酷評をしつつ、何故か続編を読むつもりはある、という不思議(笑)。

    ★2つ、4ポイント半。
    2017.02.08.古。

  • まさに荒唐無稽、波乱万丈のストーリー。ありえないだろう!それ。でも、面白い。はまるとは、まさにこのこと。これぞまさに娯楽小説の真骨頂。このシリーズ、これからどう話を膨らませながら読者を引っ張っていくのやら?さて、次は・・・・

  • ストーリー的には「マジシャン」の方が好きですが、登場人物たちが魅力的でついつい入り込んでしまいました。

    催眠って怖いなって思います。

  • 拉致された主人公・岬はどうなったのか? 中国による日本への宣戦布告は? 刑事・蒲生と復活したカウンセラー・嵯峨は岬を助けることが出来るのか?
    と謎が満載の前作の続き~


    ありえない展開はいつものことなので、置いといて。
    (娯楽ものと割り切って読めば非常に楽しめます。)

    中国人たちの反日感情をコントロールした方法がなんとも????
    本当にあんな方法で出来るんだろうか(謎

    そして、中国全土に広がってしまった日本への宣戦布告の気運。
    当然のように岬が沈めてしまうのですが。。。
    これもまた、オイオイなんだよそれ。そんなのありですか(涙

    今回はさすがに、やりすぎかなぁ、と思いました。
    前作で起こした問題を広げすぎて収拾がつかなくなり、解決策はお粗末になってしまった感じがしました。残念だわ。

    さらに、前作のタイトルにもなっている「ミドリの猿」の謎ですが。
    ・・・・そのまんまやん(苦笑
    取ってつけたようなミドリの猿の謎解明にガックリ。

    ラストにはまたまた岬はヘリに乗って大暴れ、戦闘機を使って愛の橋渡し・・・。
    もう

    まだまだ、千里眼シリーズは続くようですが、次回作に期待です。

  • とりあえず 3部作完結編
    岬さんは相変わらず 今度は15億人とケンカ

    友理さんも 悪役らしく・・  今後に期待
    けど
    明らかに エンターテーメント小説です
    「催眠」のときはサイコ推理小説だったのに・・

    嵯峨さ~ん カムバック!
     

  • ミドリの猿からの続編で、主人公が悪の組織に囚われ対日戦へと向かう中国へ連れ去られるあたりから始まりますが、わかっちゃいるけどヒロイン一人で世界中が納得する形で戦争を避けてしまう。強引な展開だけど後半はテンポよく一気に読める。これまでのような催眠や心理学に関する説明的な部分もさすがに3作目なので少なくなってすっきりしてます。ただ、主人公の行動やそれを起こす心理に現実味がなさ過ぎてリアルものとしてよりはSFかスーパーヒーロー伝奇として読まないと醒めちゃう。今のところすげー引くわってほどでもないので読み続けるつもり。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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