- Amazon.co.jp ・本 (585ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094032598
感想・レビュー・書評
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ここ2ヶ月ほどで3冊目の、松岡圭祐。
●扱われているトリックの数々は、現実に存在する技法であるという点は疑っていない。
が・・・、トリックの活用法やその運営などについてはツッコミどころが満載すぎて、、、、読むテンションを維持するのに困った。
●黒幕の男以外の登場人物全員が(主人公も含め)、かなりの振り幅でキャラ造形がブレているのも、残念。
(白金さんなど、目も当てられられないくらい・・・)
○しかし、ヒロインの設定には魅力があるし、おハナシの勢い(盛り上げる“場”の数が多かった)もよかったので、総合すれば楽しく読めた。
とりあえず、「千里眼」のシリーズともリンクするのだとかいう続編も、まあ、読んでみたくさせられた。
★2つ、5ポイント半。
※評価を「★2つ」とつけときながら、続編も読んでみたくなっているのが、我ながら不思議(笑)。
※「千里眼 ミドリの猿」でも感じたが・・・・極めて漫画的なキャラ造形とストーリー展開。
単行本3~4冊分くらいの連載期間で漫画化されたなら、上記に挙げたような“白け要素”も全く気にならなく物語世界に浸れたと思う。
・・・・少年ジャンプ、少年マガジン、ビックコミックスピリッツあたり向け・・・・で。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館
挫折 -
「目の前でカネが倍になる」。参考人らが口を揃えてこう証言する奇妙な詐欺事件が多発。事件を追う警視庁捜査二課の警部補・舛城徹の前に、マジシャンを志す一人の少女が現れる。その少女が語ったカネが倍に増えるトリックとは?警視庁に通報される金融関連詐欺の中には、奇術詐欺的なトリックを使ったものも少なくないという。その驚くべき手口とは?騙す、誤魔化す、まやかす、眩ます、嵌める、惑わす、誑かすー人をあざむくプロである「奇術師VS詐欺師」のとんでもない頭脳戦が展開。
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最後の最後までドンデン返し、面白かった。
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なかなか千里眼を超える作品、キャラはないなあ。唯一、刑事さんのセリフで「死人が出てから犯人当てても意味なし」的なことが書いてあり、なあるほど、と納得。
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お子様向けの小説。
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千里眼シリーズとは別物の設定である。解説によれば、次回昨でコラボしているとのこと。楽しみである。読み始めるとストリー展開に引き寄せられていくのはいつものこと。なぜだろう。金が倍になるのは、タイトル通り、何かのマジック、つまり、タネがあるということを匂わせながら、話が進んでいくから目が離せなくなるのだ。それが、わかるのは、完読してからだというのが、これまたマジックだね。
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目の前で金が倍になるトリックの種明かしにも驚くが、小ネタ満載の本作品はおすすめである。マジックのネタを明かすことで、被害者を防ごうとする少女と刑事の人間模様にはじまり、彼女の養父が天才的な詐欺師であることで話は更に盛り上がる。平行して発生する、銀行システムに重大損失を与えかねないXEウイルス感染事件がどのように絡んでくるのか、最後まで見逃せない。
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松岡圭祐さんの本を読むきっかけになった本。マジックが好きだったことがきっかけで読んだ。マジックのトリックが満載でマジックの勉強にもなる。もちろんストーリーもスピード感があってワクワクする。
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再読。
マジックのトリックと犯罪を絡めた小説。
闇金融とマジックとか、なかなか無理があるなーという部分もあるけと、面白かった。
お金が倍に増えるとかっていうのもインパクトある。
が、言うなれば沙希と舛城が千里眼シリーズとキャラクターの要素が似ているのが残念。
顔が小さくてスタイル良くて美人で頭が良い。若干の幼さがあるくらいで、あえてそうしたのかもしれないけど違いがあんまりないところが。
読んでると書き分けられているのは分かるけど。 -
久しぶりにワクワクするミステリー。一気に読めてしまいました。
最後に犯人を「子供」と片付けてしまうところがちょっと納得いかなかったけど…
完全版の方もぜひ読んでみたい。 -
魅力的なキャラクターの天才少女マジシャン里見沙希は、シリーズ化されているらしいので、ほかのものも楽しみだ。
コンピューターウイルスの話とマジック用品の流通ルートを追う展開が融合していく展開が素晴らしい。 -
松岡さんの小説はやっぱり面白い!
他の方の感想を読んで気付いたのですが…。
この小説、推理小説?になるのかな?トリック小説…?
うーん、まぁ、犯罪が関わるお話で、大抵人が死ぬのが常ですよね。
だけど、この本では殺人が起きない…!
人が死ぬ、それも残虐死が多く、その描写に気持ち悪くなる性質なので、これは嬉しい。
この小説はマジックを使って詐欺をしていくわけですが、やっぱりマジシャンって凄い…と思わされます。
あわよくば自分も覚えたい。
そんな憧れを抱くマジシャンだけど、現実問題は厳しい…というのも本編で盛り込まれてもいます。 -
ドラマの「トリック」みたいな話です。
売れないタレントをやっていた人が作家としてこれだけ成功するなんて誰が予想したでしょうか。 -
どんどん読めるが、若干安っぽい展開
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脱税の疑いでしょっぴいた男は、奇妙な証言をする。「本当だよ!目の前でその男がカネを倍にしたんだ」――。どこからか男が現れて、一切手をふれないままに、お金を2倍にして去っていったというのだ。新手の詐欺の存在を疑った警部補・舛城徹(ますじょうとおる)警部補であったが、なんとそんな奇妙な証言をする者が他にも何人も現れたのだ。どういうトリックがあるのかと捜査をすすめるうちに、舛城は”マジック・プロムナード”という劇場にたどりつく。そこで出会ったのがわずか15歳の少女・里見沙希であった。
早く千里眼シリーズを読み進めたいのだが、次の話にはこの「マジシャン」の里見沙希が登場するということで、先にこちらのシリーズに着手。天才的なマジックの才能をもつ沙希だが、まだ15歳ということもあり、かなり大人っぽいとはいえ、千里眼の岬美由紀とは違ってまだまだ発展途上な、感情も行動も揺れまくりな未熟な少女といった感じ。舛城に頼まれて、犯罪の裏に隠されたマジック的トリックを見抜く手助けをすることになる。マジシャンがもしも悪意を持っていたら、犯罪なんてやすやすと・・・と思ったこともあるので、実際そうなってしまったらと、そう思われてしまうこととの葛藤が描かれている今作はとても興味深かった。舛城と一緒に捜査をする新人の浅岸裕伍、そして手が足りないという理由で科捜研から送られてきてしまった白金恵子(しろかねけいこ)も最後には随分成長したし、沙希もマジックの祭典が行われるドレスデンに向かったので、次作ではきっと、少し成長した姿が見られるのであろう。 -
マジシャンの詐欺師を相手にした警察もの。
おもしろかったーーー。
ちょっぴりマジックの種明かしみたいなのもわかるし、人情的でもあるし、どんでん返し的でもあるしすごいたのしかったーーー。
15歳の女の子マジシャンが、警察と協力して大きい詐欺事件を追う。
そして果ての犯人はその女の子の父であり、もと詐欺師で逮捕された男。。。
そして警察が大きく追っていたPCウイルスの問題にも関わってるから大きい展開。包み込まれるような。
女の子は人を信じることができないから、最後は殺されなくてすんだし。良かったー。 -
・奇術師対詐欺師の目眩く頭脳戦
・目の前で金が倍になる・・・という奇妙な言葉を被害者が言う
・警察は毎回の被害者たちの証言に困惑
・その正体はじつはマジックであった
・さまざまな事件で凝ったトリックが使われることは珍しくない
・ひとりのマジシャンを志す少女の証言がさらに事件を困惑させていく
・最初から最後まで騙し合いの連続の物語