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みんなの感想・レビュー・書評
想像通り読み応え充分で想像以上の感動!難しそうで買ってから読み出すまで時間がかかったけど、一回読み出したら止まらない!江戸時代、空を飛ぶことを夢見た男の話しかと思いきや、いろんな魅力的な人々が登場して、いろんな要素があって一口では感想が言えないけど、本を読んで震えるほど感動したのは久々。人と人との出会い、己の利益ではなくみんなのために悪政に知恵と勇気で立ち向かう商人たち、一つのところに安住できず夢をあきらめきれない男たち、どの登場人物も聡明で思慮深く魅力的だった。
空を飛びたいーその願いを叶えるため、紆余曲折しながらも努力を続ける一人の男性。そして、その男性の心意気に刺激を受けた人たちとの関わり合いが描かれていく。人は誰も、直接的であろうと、間接的であろうと、何かしらの影響を受けて生きている。
ワクワク、ドキドキと楽しみながら、最後まで読めた。
江戸時代に手製の翼で空を飛んだと言われる実在の人物、浮田幸吉の生涯を軸に物語が進んで行くのですが、読み進める毎に本の中から伝ってくる力に圧倒されてしまいました。
現代と違って全てが人の手による時代だからなのでしょうか、何かを成し遂げる為に出す力やエネルギーのような物が、自分にはとんでもない衝撃に感じたのです。
何よりも人の意志の強さこそが世界を動かす程の力を持っているんだという逞しさを作品から受け取る事が出来ました。
久々に骨のある歴史小説に出会えました。素晴らしい。一言一句落とさず読みたいと思える作品なので、読後の達成感は半端ないです。
この一冊で、空と海に想いを馳せることが出来た。
飯島和一で最初に読んだ本。
以来、この人の新刊が出る事が今一番の楽しみである。
「ただ飛びたかった」という主人公とその姿に何かを感じる人々。
これは、ヒーローの話なのです。
正義の味方だとか悪を倒すとか助けてくれるとかそういうものではない、人々の心を揺り動かすヒーローなのです。
飯島和一の本には
本当に沢山のヒーローが描かれている。
それは世間一般が定義するヒーローとはちょっと違うかもしれないけれど、自分にはそう感じる。
読んで何度も泣く。
それは文章からこぼれ落ちてくる切実な「思い」みたいなものが
胸に突き刺さるからだ。
この人の文章を読むと、圧倒的過ぎて他が霞む時がある。
これから先も繰り返し読み続ける本だ。きっと。
庶民の視線で見た歴史を書き続ける飯嶋さんが、本当に書きたかった一冊じゃないかと(勝手に)思う。
江戸時代に、空を飛んだ男の話。
その男の噂が、封建社会を突き崩そうとする新しい時代の人間たちの心に火をつけ、貧困と不正と権力に戦いを動かしていく。
物語のスケール、魅力的な登場人物群像、一級品の小説だった。
とくに、気にいっているのは、台風に沈没寸前になる船のなかのシーン。
水をかきだす必死の作業をしながら、
「この風があれば、もっと飛べた」という空飛ぶ表具師の言葉に、大笑いしながら答える船主。
ふたりの向こう見ずな青年の姿は爽快な青春小説だ。
これはオモシロイ!
江戸時代に、空を飛んだ人の話です。
が!
海洋小説のおもしろさもあり、歴史小説のおもしろさもあり。
物語として秀逸な作品です。
この作者は、細部を詰めていって歴史を語る、というスタイルなのですが、その良さがバッチリ出てる!
群像劇のスタイルに見られがちな、物語の散漫さは全くないです。
ただ、細かい話が嫌いな人にはオススメできないですかね。
単純で平凡な幸せを幸せと思えない人間が、いかに自分を表現するのか。
その回答としての飛行であり、航海なんだなぁ。
文句なしにカッコイイ主人公なんかより、カッコイイただの人の方が好きだ!と言い切れるなら、ぜひ読むべき一冊。
江戸時代後期、空を飛ぶことを追い求めた1人の表具屋の歴史小説。
面白かったが、文章全体のうち、最後に見事に飛ぶことに至る背景を語る部分のボリュームがあまりにも多すぎて閉口した。
なぜここまで長編化する必要があったのかがわからない。
徐々に読者のボルテージを上げようとしたのか、それとも著者がボルテージがあがってしまったのか。
ただ、それにしても、最後の飛んでいる様の描写は読んでいて、興奮した。
そして、これが史実だということも。
江戸時代に、ただ大空を飛ぶことに憑かれた男がいた。その“鳥人”幸吉の生きざまと彼を取り巻く男たちを描く歴史小説の金字塔!
登場人物がすべて魅力的で、当時の市井の人々を生き生きと浮かび上がらせる飯嶋和一の筆力は見事としか言いようがない。
クサイようですが、“男のロマン”やなぁ。
ほんますべらんな~
飯嶋和一にはずれなし!by帯
読んだこと無いならだまされたと思って読んでみんしゃい!
人が空を飛ぶ話.。
歴史物。読みづらい。
序盤は退屈だが前振り。
中盤から一気に熱い展開に。
人と人とが出会う際に生まれる心情がいい。
ラストは鳥肌もの。
読むと熱くなります。名作です。
胸が熱くなる名作です。なんというか現代人が忘れているものをこの作品の主人公の幸吉の生き方に観てしまいます。出版された当時(4年くらい前)かなり話題になっていたと思います。最近は文庫版も出ました。10回くらい読み直したくなる名作です。
江戸時代。岡山の腕のいい建具屋さんが、ある日翼を作って空を飛ぶことを思い立つ。せっせと何度も試行錯誤するうちに、彼の正体はわからないまま、その影が「今の世の中を変えるいきもの」というウワサを産んでしまう。
そして、その影に勝手に勇気付けられて、諦めかけていた生き方を考え直す人が出てくる。
主人公はただただ自分の夢を追っているだけなのだけど、その姿が、いつの間にか誰かほかの人の人生を牽引する。主人公が知らないうちに、主人公は他人の夢を乗せて飛んでいる。
私にはこの「勝手に人生が作用しあう」ってのが非常に感動的でした。最後はちょっと泣いた。最後、主人公はほかの登場人物たちの知らないところで、彼の夢をひとつ完結させる。彼に(勝手に)勇気付けられていた人々はその事実を知らない、見届けていないんですけど、でもそれでいいんですよ。この結末こそが「希望」だと私は感じました。

日本で始めて空を飛んだとされる浮田幸吉と
その偶像や実像に関わった人々の群像劇。
静かで、それでいて相当な熱量を持った小説だ。
浮田幸吉はとにかく完璧である。
手先も器用、先見の明もあ...





