相場師一代 (小学館文庫)

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著者 : 是川銀蔵
  • 小学館 (1999年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094034714

相場師一代 (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「最後の相場師」の異名をとった是川銀蔵氏の自叙伝です。今読んでもまったく内容に古さは感じません。壮絶な人生をたどっています。

    もし誰かに
    「あなたの座右の書はなんですか?」
    と聞かれたら、迷わずこの本を挙げるだろう。簡単に説明すると、著者は貧しい魚屋に生まれ、尋常小学校を出た後すぐに庄屋に奉公に出され、数々の事業を起こしては潰し、34歳のときに大阪の図書館に三年通い詰めて経済を独学で勉強し、ついには「最後の相場師」と異名をとった男が亡くなる一年前に著したものである。

    このテの本を手にする人はたいてい投資に興味のある人間だろうが彼はこう説いている。
    「なにかの仕事の片手間に株で儲けようということはどだい無理なことだよ」
    と。そして、仮に儲けたとしても今度は儲けたら儲けた分だけ税金で持っていかれる。どうやら日本の税制度はそういうものらしい。とも。世の中には株や投資で儲けようという本や雑誌はごまんとあるが、ことの本質を書いた本はまず読まれない。

    私が彼を好きな理由は儲けた金のほとんどを市の福祉関係や交通遺児のために奨学金として使ったことである。金を儲けることには全身全霊を注いだが、カネに執着がなかったのだ、と思う。大阪市にある「是川奨学財団」は彼に由来している。そんな彼が人に乞われて色紙によく書いた言葉が
    「誠と愛」
    だそうである。彼の人柄をしのばせるエピソードです。

  • 最後の相場師と称される是川銀蔵の自叙伝。

    新宿のブックオフで105円で売っていたので迷わず購入。

    是銀といえば、“住友金属鉱山株でわずか半年の間に200億円もの資産を作って長者番付日本一になった”それぐらいの知識しかなかった。

    読了後の感想。

    もっと早く読んでおけばよかった。

    やっぱ、この爺さん、只者じゃないわ。

    とにかく波乱万丈、壮絶な人生である。

    思い立ったら即行動。

    金儲けに対する凄まじい執着。

    そこから、世の中を解明しようとする情熱。

    無一文になっても、何度でも這い上がろうとする根性。

    どれをとっても常軌を逸している。

    その投資法もダイナミックそのもの。

    もちろん、大失敗もしている。

    晩年、同和鉱業株で儲け損ねて、もう株は一生やらないと誓ってみたり、かなり痛い目にあったりしている。

    それでも懲りず、「もう一度株をやらさせてくれ」と妻に頼みこむところに共感を覚えた(笑)。

    例の住友金属鉱山株で大儲けしたのが84歳のときというのだから、驚きだ。

    その際も決してスムーズに当たったのではなく、一度株価が暴落し、追証という大ピンチに立たされている。

    是銀は、手持ちの住友金属鉱山株のうちの半分を住友金属鉱山に引き取ってくれとに持ちかけ、なんとか危機を脱っするのだ。

    本書『相場師一代』を著したのが93歳(!)で、前書きには自戒を込めてこう記されている。


    「これまでいくつもの出版社から、自伝の出版を依頼されたが、どのような申し出に対しても断ってきた。しかし、世間の人達は、私があたかも株の売買で成功し、巨万の富を得たと思っているであろう。株で成功することは不可能に近い。私は実際、今でもすっからかん。財産も何も残っていない。このことを、著書で警告したいのである」


    ワタシはこの箇所を読んで、「株では決して儲けられない、ワタシの人生は失敗だった」という遺書を残してピストル自殺した稀代の相場師リバモアを思い出した。

    実際に平成4年に95歳で亡くなったとき約24億円の借金があり、遺族は相続放棄を行ったそうだ。

    しかし生前、彼が設立した是川奨学財団は、交通遺児等に奨学金を支給する慈善事業を行っている。

    最期は財産を残せなかったが、社会に還元できた、それだけで墓の下の是銀は満足していることだろう。

    ※なぜ住友金属鉱山を「別子(べっし)」と言うのかずっと疑問に思っていたのだが、本書を読んでその謎が解けたw

  • "投資五カ条
    1.銘柄は人が奨めるものでなく、自分で勉強して選ぶ
    2.2年後の経済の変化を自分で予測し大局観を持つ
    3.株価には妥当な水準がある。値上がり株の深追いは禁物。
    4.株価は最終的に業績で決まる。腕力相場は敬遠する。
    5.不測の事態などリスクはつきものと心得る。

    自分の持てる資金の範囲内で投資すること
    新聞や雑誌で大見出しにされる材料に飛びつくな


    もうは、まだなり。
    まだは、もうなり。

    売りは迅速、買いは悠然
    腹八分目の手仕舞い

    "

  • 是川氏のお金を稼ぐことに対する執念が凄まじい。
    自分は、ここまでお金を稼ぐことに執念を燃やせるだろうか…。

    若い頃からの破天荒なエピソードが満載。

    無収入状態で、ひたすら図書館に通って経済を勉強し続けるという行動もすごいが、それを信じて支え続けた家族(奥さん、子供)もまたすごい。

    「もうはまだなり、まだはもうなり」
    「人の行く裏に道あり花の山」

  • 「人間はおカネがなかったら、人間並みに扱ってくれんのや」

    バイタリティがすごい。
    小さい頃からすごい。

    相場師として株価を上下させるほどの影響力を持っていた。
    投資するには自分で調べる必要がある。

  • 「行動力、情熱が大事。勉強してないは甘え。」という感想。分からないならゲームに参加してはいけない。

  • やや本人によって美化されている気もするが、ダイナミックに時代を生き抜いた相場師として尊敬できる人物。今でも通用する部分と通用しない部分があるので要注意。

  • 金本位も。
    蔵書、電子書籍

  • 波乱万丈な人生。

    人間の欲の部分が赤裸々に綴ってあり
    心を揺さぶる部分があった。

    ぜひ、もう一度読んでみたい作品。

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