光秀の十二日 (小学館文庫 R J- 9-7 時代・歴史傑作シリーズ 信長シリーズ4)
- 小学館 (2000年7月1日発売)
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感想 : 2件
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- Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094035841
作品紹介・あらすじ
秀吉は官兵衛にぽつりと、言った。「よう踊ったの、光秀殿は」「殿の深慮遠謀、恐れ入りまする」-本能寺で織田信長を弑逆した明智光秀は安土城に入り、信長の居室にいた。障子を開けた光秀の視界に湖水の青がとび込んできた。茫々と広がる湖、比叡、比良の山並み…。ふと、光秀は己が湖のただ中に独りいる錯覚を覚えた。(右府様は孤独だった)その思いが、今、鋭く烈しく光秀に突き刺った。"本能寺の変"の謎と十二日天下の光秀の動きに迫る秀逸時代長編。
感想・レビュー・書評
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本能寺の変の後光秀の十二日を描いた作品。元阿弥は将軍義昭の息のかかった間者として光秀に仕える。光秀は1年前から安国寺恵瓊、義昭を通じ反信長の密約を秀吉と交わし信長を討った後秀吉が協力してくれるものと誤解する。元阿弥の息子達は与力の細川藤孝、筒井順慶へ光秀協力の使者として赴くが反光秀を鮮明にするため討ち取られてしまう。秀吉、細川、筒井に裏切られた光秀は計画が何一つ上手くいかず憔悴しきる。そして元阿弥に信長を討った本当の理由は家族の為と告白する。
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