臓器移植 我、せずされず (小学館文庫)

  • 11人登録
  • 3.50評価
    • (1)
    • (0)
    • (3)
    • (0)
    • (0)
  • 2レビュー
著者 : 池田清彦
  • 小学館 (2000年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094043013

臓器移植 我、せずされず (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 1999年2月28日、臓器移植法施行後、初の脳死移植。まだ記憶に新しいところです。それから、移植手術があるたびに報道されているので、みなさんの家庭でも話題になることがあるのではないですか。それではみんなのご両親や知り合いでドナーカードを持っていて、しかもちゃんと署名済みという人はいますか?コンビニにも置かれており、かなり配布されていると言いますが、私のまわりではまだ聞いたことがありません。さて、以前こんな話もありました。20歳くらいの子どもが脳死で、臓器を移植した。お葬式のときに子どもの意志をついでと、その子の友人たちにもドナーカードを配った。私はその話を聞いて、ちょっとゾーッとしました。だって「あんたも死んで誰かに臓器をあげなさい」と言われているような気がしたから。もちろん、そんな気はもうとうないのだろうけど。しかし、脳死後の臓器移植が善行だということになっていくと、断るわけに行かなくなってくる。何かおかしくないですか。人が死ぬのを前提とした医療というのは。本書では臓器移植に対して論理的な反論が行われています。ちょっと過激です。著者は理論生物学の第一人者です。以前講演会を聞きに行ったときは、エイズで今の人口が10分の1くらい(だったと思う)になればいいんだなんて、やっぱり過激なことを言っていました。脳死、臓器移植については、また遺伝子治療や環境問題などについても言えますが、きちんとした知識を身につけ、自分の頭で考えて、行動するようにしたいものです。一度本書を読んで考えてみて下さい。(最近はテレビでとんでもな話をされていますが、昔からわりと信頼しています。)

  •  タイトルがタイトルなので、臓器移植に猛烈に賛成している人は一発で拒否反応を起こしてしまうかも。
     個人的には、そういう方にこそ反対意見もきちんと知ってもらいたいもんです。

     一貫して「臓器移植」に反対する理由を述べ続けている本。感覚頼りの反対論に意味は無いとして、自分の主張を整然と述べ・・・ている。が、正直著者の情熱が凄すぎる。
     こういった主張の強い本はアテられるので、意志の弱い方と自分の頭で物を考えたことのない未成年はお気をつけあれ。

     こういった問題は、マスコミが騒ぎ立てない限り表面化しないのが「大衆」の厄介さだとつくづく思ったり。

     たまには真面目な事を考えてみよう、という方にはオススメ。
     あと、暇を持て余した高校生・大学生にもオススメ。


     ところで、ついこの間通ったあの法案はいつ発効するんでしたっけね。

全2件中 1 - 2件を表示

池田清彦の作品

臓器移植 我、せずされず (小学館文庫)を本棚に登録しているひと

臓器移植 我、せずされず (小学館文庫)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

臓器移植 我、せずされず (小学館文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

ツイートする