喪失 (小学館文庫)

  • 54人登録
  • 3.46評価
    • (4)
    • (5)
    • (13)
    • (2)
    • (0)
  • 11レビュー
制作 : 柳沢 由実子 
  • 小学館 (2004年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094054613

喪失 (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • アルヴテーゲン2作目、推理小説というかドラマ小説?地名が多く出てくるので日本語で読むとちょっとくどく感じます。夏の別荘への思い入れとかはなるほどスウェ人らしい描写。ホームレスという背景も社会問題をうまく取り上げてるな~。スタッズミッションで薬もらえるのは知らなかった。Från Stockholmare till Stockholmareというのにはそういう補助も含まれてるんですね。

  • まだ北欧ミステリーが日本で知られていなかったころ、「ガラスの鍵賞」というものが知られていなかった頃、出版されたっぽい。
     ストックホルムで暮す32歳の女性ホームレスが突然殺人犯として追いかけられる。
     ほとんどの部分が主人公が生き延びるための方法が書かれていて、ほんとにラストのラストですべてが明かされびっくりした。

  • う~ん、サクサクしすぎかな、もっと全体的に掘り下げてくれてもいい。

  • 翻訳物としては読みやすいほうでした。
    ただ、クライマックスのサスペンス感や
    主人公の女性の生き様や暮らしぶりも
    全体にどこか物足りない感じが残りました。
    特に母親との関係の最後に出てきた件、
    もう少し丁寧に描いてほしかった、というか読みたかった。

  • スウェーデン作家によるミステリーです。
    主人公は富豪の元令嬢のホームレス、32歳。極力社会との接触を絶ち、微罪を重ねながらも目立たないように生きていたのが猟奇的な殺人事件にまきこまれ…。
    現在と過去を織り交ぜて話はすすんでゆきますが、犯人探しよりも母親との確執が徐々に顕わになってゆく過程のほうに興味を惹かれました。

  • シビラは、道端にいるわけではないが、ホームレス同様の暮らし。
    18歳で家を飛び出して以来、ずっと身元を隠し、ストックホルムの無料で入れる所や似たり寄ったりの知り合いの住処を点々としていた。
    時には古着のブランド物を着て、ホテルのバーで裕福な男を引っかけ、財布を落としたと騒いだりして夕食をおごらせていた。
    街全体に影響力を持つ会社を経営しているフォーセンストルム家の社長令嬢だったのだが。
    高慢で横暴な母親と無関心な父親に、ひどい生活を強いられていたのだ。

    ある時、食事をおごらせただけで別れた男性が同じホテルの別室で惨殺される。
    翌朝、警察の声にとっさに逃げたシビラは、犯人にされてしまう。
    しかも、次々に同じ手口の殺人が起こり…
    入院歴のあるシビラは異常者の連続殺人犯として指名手配されてしまったのだ。
    髪を染めて点々としつつ、絶望と無力感にさいなまれる。
    学校の屋根裏に隠れていたとき、忍び入ってきた少年パトリックと気が合い、ついに正体を打ち明ける。
    利発だが孤独なパトリックは、真犯人を捜そうと協力を申し出る。

    被害者の共通点をネットで探し、ハッカーにも依頼。
    シビラは虐げられたままではいないと決意。
    関係者の元を単身、訪れるが…?!

    著者は1965年生まれ。
    脚本家から作家に。2作目の本書がベストセラー。
    北欧ミステリの女王だそうです。

  •  最終的にホモの呪縛から逃れられなかった。

     猟奇殺人の疑いをかけられたホームレスのシビラがパトリックと出逢い事件解決に向けて進んでいく。

     パトリックは15歳だから読んでいたいまは同い年。この子みたいな子になりたい。

     シャワーをばれないように使うところがいちばんドキドキした。

  •  今、北欧ミステリが熱い。世界中で翻訳されているようだ。カーリン・アルヴテーゲンはスウェーデンの作家で1965年生まれ。アストリッド・リンドグレーンが大叔母に当たるそうだ。なるほど、と頷けるところが大。ストーリーテラーとしての腕前もさることながら、独特の薫りが漂う文章に魅了される。

     <a href="http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20091222/p2" target="_blank">http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20091222/p2</a>

  •  「罪」のアルヴテーゲンの2作目。
     北欧のベスト推理小説賞になったそうな。

     ホームレスの女性が、男性を騙してホテルに泊まったらその男性が殺され、自分に容疑がかけられた。警察は、彼女がやったものと頭から決め付けていて、彼女は自分で真犯人を探す…。
     真犯人を探すことより、彼女の生活や性格、そして生い立ちの方がミステリーだったかもね。で、途中ではさまれる彼女の生い立ちが結構つらかった。裕福だけど愛情なんて欠片もないって感じで。
     後半からすごく面白くなる。結末もなかなか気がきいていた。
     しかし、彼女の性格も……ミルウォーターズの「昏い部屋」と比べてしまったのがまずかったかww あそこまでの信念っていうか、貫き通すものっていうのはなかったな。でもって、むしろそういうのが欲しかったような。
     と、スウェーデンの警察は、連続殺人になった段階でも、彼女に容疑をかける(最初の男は接触があったけどあとは全くない)ほど無能なのかしらん。そこんとこは、非常にひっかかります。

  • ヒロインの育った境遇などに同情するところは多いにあるのだけれど、それにしても、なんだかんだ理由をつけても母親から送られてくる小切手を当てにしていたり、ホテルで無銭飲食したり住居に無断侵入して設備を利用したり、社会とかかわりは持ちたくないと言いながらもそういうことはいいわけ、許されるの?となんか素直にうなずけないところがあって、ストーリー本筋と関係ないところでもやもやが残るんだな。

全11件中 1 - 11件を表示

喪失 (小学館文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

喪失 (小学館文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

喪失 (小学館文庫)のKindle版

ツイートする