神様のカルテ (3) (小学館文庫 な 13-3)

著者 :
  • 小学館
4.31
  • (500)
  • (453)
  • (132)
  • (6)
  • (5)
本棚登録 : 4153
感想 : 326
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (484ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094060188

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • シリーズ3作目。
    前2作以上に胸にずんと重くくるものがあった。過酷な医療現場で働く医師の信念・覚悟が凄まじい。
    途中途中、信州の自然や魅力的な登場人物たちにほっと心が和む。
    色々悩みながらも、大きな一歩を踏み出した一止にエールを。

  • 最後の部長先生と飲むシーンが最高でした

  • 2013年10月から2014年3月20日までに読了した本。
    この期間、読書メモをさぼっておりました。

    砂山次郎に続き、主人公も医局へ。
    りんご。
    そのときの医師をいまだに許せない。

  • 現役医師が書いた小説の神様のカルテシリーズ最新作。
    前回同様、この主人公の医師は静かに熱い。
    人によっては青臭いと思うかも知れないけど、俺は自省も込めてこの医師が好き。
    今回は色んな名言も含んだ素晴らしい一冊でした。
    人生哲学に満ち溢れた一冊で、下手な自己啓発本なんかより、ずっと人生を深く考えさせられる。
    早くも今年度No.1かも。

    あらすじは地域医療を支えるため、常に限界を越えて働く栗原医師とその周囲を描く。今回は新たにベテラン内科医を仲間に加えるが、この人は食えないところがあるが。
    実はそれには辛い過去があり、それが栗原医師の医師としての人生を悩ませる。

    いいなと思った言葉
    焦ってはいけません。焦らずゆっくりと、牛のように、図々しく進んでいくのが肝心です。

    生きるってことは、学歴とか肩書きとかを掻き集めていくことじゃない。今、自分にできることを、少しずつ積み上げていくことだ

    忠実な友が、君と共に泣く限り、この人生は苦しむ価値がある

    智に働けば角がたつ、情に棹されば流される、とかくに人の世は住みにくい。

    やまない雨はないんですから

    素晴らしい本でした。

    • 夏岡漱佑さん
      自分も良い作品だと思います!
      自分は名言集(神カルの)を作ろうと思っていたので、マネ?させてもらっていいでしょうか?
      自分も良い作品だと思います!
      自分は名言集(神カルの)を作ろうと思っていたので、マネ?させてもらっていいでしょうか?
      2014/03/23
    • tomoyafujineさん
      人によってどの文が名言になるかは変わるとおもいますが、あなたの心に響いた文であればそうぞ♪
      人によってどの文が名言になるかは変わるとおもいますが、あなたの心に響いた文であればそうぞ♪
      2014/03/23
  • 読後、再度1頁目から読みました。
    この世界に入り込んでいたくて。

    • 夏岡漱佑さん
      その気持ちわかります!!
      その気持ちわかります!!
      2014/03/23
  • この時期、仕事がとても忙しく、朝は早くから夜は遅くまで、土曜も毎週出勤が続き、かなりしんどい。
    そういう時にこの本を読めば、私よりもずっと栗原先生は忙しく、それでも恬淡と患者と向き合う姿に触れる。
    患者が来れば、いつ何時であっても、『道なき山も、橋なき河も、意地と矜持で舗装して、行けるところまで進んでいくのが、我らの歩みというものだ』と応じていく姿に、クタクタな自分でもやはりそうありたいと思う。
    しかし、このシリーズ、最初読んだ時はどうってことなかったのだけど、だんだん良くなるよねぇ。今回は、新任女医の小幡先生の苛烈さと対比させて、栗原先生に自分の生き方の是非を突きつける。
    大狸先生は、医者にとって一番大事なものは続けることだと言ったけど、サラリーマンも一緒だな。
    これから大学へ行って、また新しいことを経験し人生を豊かにしていく栗原先生を羨ましく思いながら、私にだって、悔いは多いながらも、途中で逃げずに、自分に出来ることを少しずつ積み上げてきた人生があることを、今更ながらに、ちょっと嬉しく思う。

  • 1,2巻と読んできたが、この3巻が一番いいと思う。一つは新キャラが登場するからだが、登場するからには「事件」が起こらないわけがない。そのお話は中盤あたりから始まるため、ほのぼのした雰囲気が一転して緊迫した雰囲気に変わるのだ。「事件」に関連することだが、新キャラがもっている哲学(この場合仕事観に近い)に一止が打ちのめされ、新キャラとのレベルの差、医師としての覚悟の甘さなどを痛感する。その場面で私は彼に感情移入してしまい、なんだかみじめな気持ちになった。しかし、そんな彼を励まし、支えてくれる存在が彼の周りにはたくさんいることをこのシリーズのファンなら既知のことであろう。同期との友情、恩師からの激励、そしてなにより愛しの細君の一止だけでなく男性読者をも虜にするような愛、が本作でも溢れている。また、詳しいことは申せないが、ちょっと驚きの展開が待っているので、お楽しみに。
    もう一つ、このシリーズの魅力に言及しておくと、どうもこの小説「信州のガイドブック」としても使えるのではないか。というのも、作品中で信州にある場所や信州で催される行事などが紹介されているが、私は信州に行ったことがないので、その都度ネットで調べるのだが、まあどれも行ってみたい!と思うような魅力的な場所・行事ばかりなのだ。本作で特に私の心を捉えたのが、【鹿教湯温泉の氷灯ろう】である。非常に綺麗なのだ。これはぜひ生で見たい。このままシリーズが続けば、さらに信州にハマって最終的には移住してしまうのではなどといささか気が逸っている、そう思わせる魅力が本作にはあるのだ。
    著者がインタビューに答えている記事をネットで読んだのだが、4巻を書くかどうかはわからないとのこと。次回作があることをにおわせるような終わり方を好まないらしく、いつどこで終わっても良いように書いてきたとのこと。プレッシャーをかけるつもりはないが、本作で終わったらファンは納得しないと思う。続きがあるような感じで終わりますし(笑)
    成長した一止を楽しみにしてるのは、本庄病院のスタッフの方々だけでなく、読者も同じです。続編を期待します。まだまだここで終わってほしくない。と思わせること、これがこのシリーズの最大の魅力なのかもしれない。

  • 3冊目。毎回毎回、大切にしたい言葉を多く、くれます。

    しばらく寝かせておいて、内容を忘れかけたら読みかえそう。

  • 今回もするりと完読。
    主人公が悩みながらも大きな結論を出せてすっきり。
    2巻と続けて読むと背景も理解しやすく、古狐先生と思惑もうっすら見えたり。
    2巻ほどの感動作というわけではないけど、とてもよいお話でした。

  • このシリーズ、読めば読むほど引き込まれる
    姜尚中さんが解説で述べられているが、まだまだ続けて欲しい
    もちろん新章神様のカルテ以後もである

全326件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

1978年大阪府生まれ。信州大学医学部卒業。長野県にて地域医療に従事。2009年『神様のカルテ』で第10回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。同作は10年に本屋大賞第2位となり、11年には映画化もされた。著書に『神様のカルテ2』『神様のカルテ3』『神様のカルテ0』『新章 神様のカルテ』『本を守ろうとする猫の話』『始まりの木』『臨床の砦』『レッドゾーン』など。

夏川草介の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×