僕の死に方 エンディングダイアリー500日 (小学館文庫 か 33-2)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094060201

感想・レビュー・書評

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  • 一日で読破してしまいました。

  • 奥さんのあとがきがいい。ご両親のこと思うと切ないね。患者の顔も見ないような医者は確かにいるね。パソコンばかり見ている医者に会ったことがある。超一流の大学病院で。

  • どう生きて、どう死ぬのか。

    死ぬ間際まで仕事を続け、葬儀の段取りまで付けてから自宅で亡くなった金子さん。その無念さと強さ、奥様との深い結びつきに涙が止まりませんでした。

    僕は死ぬまで金子哲雄さんを尊敬し続けると思います。

  • 末期がんが発覚した著者。
    結局、最後まで仕事をして、死に至る。直前には自分の葬式まで段取りを決める。
    普通とは一風変わった行動を取った著者の人格を形成するのはもうすでに長く生きたとも言えるという諦観の念だったのかもしれない。終わりに近くなって、明かされた亡くなっていた兄弟姉妹のエピソードは象徴的である。
    しかし、短い期間で次々と翻っていく思考と思想に読む側としては、「そんなに身軽に変わっていいの?変われるものなの?」と疑問を禁じえない箇所もある。
    時間単位に対してのイベントの多さに驚かされる。
    おそらくそこまでじっくりしていられないほど、終わりが近かったからだろうか。
    そしてきちんとしている。
    きちんと段取りをつける行為で死の恐怖に抗っていたのだろうか。
    高校の時の同級生であることを考えると非常に我が身に迫るものがある。
    改めて合掌。

  • テレビでよく見ていた人。しばらく見ないなあと思っていたら、激やせして出てきた。さんまさんから、痩せたことをいじられて笑いをとっていたけど、まさかそれが病気のせいだったなんて。あの時、そんなことは微塵も感じさせず、にこにこ笑っていた彼を思うと、なんて強い人なのだろうと、なんて仕事に真摯な人なのだろうと、心の底から尊敬した。プロとは、こういう人を言うのだろうな。
    自分の死すらも本にして、この人はどこまで強い人なんだろう。惜しい人を亡くしたなあ。

  • "でも、僕には仕事がすべてなのだ。生きがいなのだ"

  • あなたの出演する番組、結構見てたよ。

  • 体調の変化の気づきから余命宣告を受けるまで、そしてその後の治療についてのあたりまではある程度淡々と読めました。
    が、最後のメディア出演について書かれた第4章あたりからはずっと文字が滲んで、奥様が書かれた「あとがき」でもう涙が止まりませんでした。

    同年代の方の「終活」がどのようなものかを知りたくて読み始めたのですが、ここまで細かく「自分の千秋楽」を、余命を覚悟したうえで決められるものなのかと驚嘆しました。
    そして「最後の最後まで仕事をしたい」という願いどおりに、葬儀社の方と打ち合わせをする中で雑誌記事の校正をし、その数時間後に息を引き取られたことに再び驚くと同時に、信念を貫かれたことに盛大な拍手を送りたいと思いました。
    死生観、最期の迎え方、その後のこと…自分のことと仮定して色々考えるきっかけにもなりました。

    金子さんが亡くなられた年齢の時にこの本を買ったのに、なんでかちょっとした怖さもあって読むのをためらって時間だけが過ぎていたのですが、やっと読みました。
    後半を読むのにはエネルギーがいる気がするけれど、また時を経て読みかえしたい一冊です。

  • 2017年度 

  • あの金子さんの本。最後の、奥さんが書いた章で涙が止まらなかった。金子さんが亡くなった後に、奥さんが感じた「悲しい気持ちは強くても、でも寂しくはない。」と言う言葉。それだけしっかりと夫婦で向き合うのは、なかなか難しいと思う。死はゴールではなく、通過点、生きることも死ぬことも同じ事。

    自分はどうやって死ぬのだろうとたまに考えるけれど、金子さんの奥さんの様に大切な人に、側で見守られながら最期を迎えたいと思った。

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著者プロフィール

1971年4月30日千葉県生まれ。慶應義塾大学卒業後、株式会社ジャパンエナジーに入社。独立後は独自の取材と切り口で、流通ジャーナリスト兼プライスアナリストとして、TVや雑誌などの各メディアで活躍。2012年10月没。

「2013年 『学校では教えてくれないお金の話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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