運命しか信じない! (小学館文庫 そ 3-1)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 136
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094060270

作品紹介・あらすじ

蘇部健一が贈る6つの「運命の恋」の物語

蘇部健一が贈る、6つの恋の短編連作。小さな出会いの積み重ねが、やがて大きな恋愛劇へと広がっていく様をドラマチックに描き出す。短編でありながらまるで長編ストーリーを読んでいるようなダイナミックな展開に、最後まで目が離せない珠玉のラブストーリー。

壮大な物語のきっかけは、太一の家で飼っている猫・タマがミルクをこぼしたというささいな出来事から始まる。まさか、それがきっかけで莉子と俊がつきあうことになるとは、当の太一は知るよしもない・・・。誰かの出会いが、また別な誰かの出会いへと作用していく様子が、見事なストーリーテリングで描き出されていく。

「運命しか信じない!」そのタイトルの通り、出会いは全て運命で決められてるのかもしれない、そんな気持ちにさせられる恋がぎっしり詰まった1冊です。

感想・レビュー・書評

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  • こういうの大好きです!笑

    自分の人生も、こういう偶然=運命の巡り合わせの
    積み重ねなのかな?って思ってしまいました!

    自分の大好きな子供たち、
    この子供たちに出会えたのは、
    私が今までの人生を歩いてきたから。

    けど、私1人の歩みだけじゃ、
    子供たちにも出会えなかったよね。

    それが運命なんでしょうね。

  • 恋愛小説の短編集。ミステリー作家ならではな群集劇。
    全てが全てに繋がる、という面白い構造になっている一冊。ただ、部分的に見ていくと、エピソードが玉石混交で、蛇足というか、無駄を感じる記述も目立ち、読み終えると、ああ良かったと思うものの、それまでの過程がどうも疲れさせてしまう。始めから半ばにかけてをもう少し削いでくれた方が読みやすくて楽しかっただろうな、と思い、残念に思う。
    残念だと感じたのはそこだけで、展開や終わり方や、転がり方は、少しドタバタ騒がしくあるけれど、これはこれで一つの魅力。
    でも、「まだ恋ははじまらない…」の方がやっぱり好きかな。

  •  六枚のとんかつを読んでいる人ならわかると思うけれど、「きれいな蘇部」というのが第一印象。漫画のよう読めてしまうライトなもので、気軽に読める。関係ないような物語がすべて繋がり、また繋がりそうなものが繋がらないという運命の作品。晴れやかな気持ちになりました。

  • 「2017年 POPコンテスト」

    所蔵なし

  • 2017年8月29日読了。
    2017年50冊目。

  • 割と面白かったと思います…! ところで蘇部氏の文体はわざとなのかもしれませんけれども…そして、笑わせる意図があるのやもしれませんけれども…ともかく笑えますね! そこが魅力かと思います…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    「六枚のとんかつ」も読み直してみようかなぁ…と思えるほどの良書でした! まあ、内容はありがちと言えばありがちなのかもしれませんけれども…恋に翻弄される人たちのお話です…。

    さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 6篇の恋愛短編
    だけどそれだけではなく、最後まで読むと・・・なお話し

    前から言ってるけど、こーゆー構成は嫌いではない
    連作短編ともちょっと違うような気もするけど、まぁその辺の区別はおいておいて

    世の中、偶然なのか必然なのかは俯瞰で見てみないとわかんないよね

    個人的に好きな仕掛けは表紙と挿絵のところ
    蘇部健一は前にもそんなミステリを書いてたけど、今回の仕掛けはそれよりももっと軽い
    でも、わかるとニヤッとしてしまう

    この小説、面白いは面白いんだけど、6枚のとんかつは超えてないなと感じる

  • 2015.2.22

  • 風が吹けば桶屋が儲かる
    的な、ご都合主義の様な話だけで無い

    バタフライエフェクトを思い出させる
    面白い

  • 美辞麗句を並べたような話が連なっているが、
    構成としてはすごく面白い。
    美男美女ばかりという設定がなければ、
    もっとよかったかも。

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著者プロフィール

1961年、東京都に生まれる。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業。1997年、『六枚のとんかつ』にて第三回メフィスト賞を受賞、デビュー。児童向けの「青い鳥文庫」や「YA!ENTERTAINMENT」でも活躍。

「2013年 『古い腕時計 きのう逢えたら…』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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