ザ・ギフト 聖夜の奇蹟の物語 (小学館文庫 ア 5-6)

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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094060683

作品紹介・あらすじ

聖夜に見つける、心を震わせる贈り物とは

なんでも一番を求め、仕事に猛進するルー・サファーン。さらなる昇進のチャンスをものにしようとますます多忙を極め、愛する妻や子供たち、親兄弟と向き合う時間も余裕もない。「自分のクローンがいたらいいのに――」。
クリスマスが間近に迫ったある朝、ルーは会社の前に座る同世代のホームレスにふと目を留め、なんの気まぐれか手にしていたコーヒーをプレゼントする。さらに行きがかり上仕事まで世話するが、その男ゲイブの超人的な仕事ぶりは、ルーに恐れと不安を抱かせ、苛つかせていく。この男は何者なのか――。
そんな折、ライバルの企みで窮地に陥り、私生活でも重大な岐路に立たされているルーに、今度はゲイブがある“贈り物”をする。それは、不思議な錠剤だった。その薬を服用すると・・・・・・。
ゲイブは一体何者なのか? 人生において本当にかけがえのないものとは? 誰もが自らの人生と重ねあわさずにはいられない、現代版『クリスマス・キャロル』。ベストセラー作家が描く、聖なる季節の奇蹟の贈り物。

【編集担当からのおすすめ情報】
2004年のデビュー作『P.S.アイラヴユー』がいきなり全世界で大ヒット。ヒラリー・スワンク主演で映画化もされ、注目の女性作家となったセシリア・アハーンは、その後もいくつもの人気作品を発表し、ヒットさせた、押しも押されもせぬベストセラー作家です。
これまで、さまざまなかたちの男女の愛を描いてきましたが、今作ではより広く、家族の愛が主軸に据えられています。そして、人生で最も大切なものは何かという大きな問いを、読む者に投げかけてきます。舞台は、著者が家族と住むアイルランド。本格的なクリスマスの風習や、各所にちりばめられた“仕掛け”などに注目して読むのもおすすめです。
仕事に猛進し、もしくは周囲の声に振り回され、自分自身の人生を見失いがちな日本人にとって、痛切に心に沁みる物語となっています。

感想・レビュー・書評

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  • 簡単に言ってしまうと、出世欲に憑りつかれ、家庭を顧みなかった男が、最後に悔い改める物語。

    この主人公、お金を稼ぐ以外に良いところが無い。
    飲酒運転をしようとするし、スピード違反も日常茶飯事。
    そのうえ女性に対して、だらしがない。

    物語の大半が彼の身勝手さについてで、悔い改める部分が最後に少しある、という感じなので、正直読むのが嫌になってくる。
    それでも我慢して読み続けると、最後に涙があふれてくる。

    「ザ・ギフト~聖夜の奇蹟の物語~」
    このタイトルをみると、心温まる内容を想像することだろう。
    私も、クリスマスに心温まる作品を読もうと、手にした一人である。
    だが実際はまったく違う。
    ほろ苦いプレゼントだった。

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